首里城周辺風水見学 | 「沖縄病」の楽しみ方…?

「沖縄病」の楽しみ方…?

空港に降り立った途端に味わうまったりとした空気感が好き…
「また来たよ…」とついニヤリとしてしまう…
先日戻ったばかりなのにもう次の訪沖のことを考えている…
そんなあなたの症状を改善? 助長? いたしましょうかね~

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(「首里城周辺風水見学~風水理論とは?」から続く…)


(那覇市街地を俯瞰する)
さて、それでは、現実に首里城周辺の地形がどのようになっているのかと言うと…
首里城の正殿は西向であり、玄武・朱雀・青龍・白虎の位置が実際の東西南北とはズレますが、「玄武」に位置するのが「弁ケ岳」です。

この弁ケ岳は、首里高校の校歌にも「仰げば高し弁ケ岳」と謳われており、那覇市で最も高い丘(標高565m)です。
「神仙が降りて来て遊ぶ聖地」と言われ、聞得大君や神仏が共演する所とされていました。
この「弁」は、旧来は「冠」であり、「琉球国の諸峰に冠する」として「冠嶽(べんだき)」と号されていた…などと説明されると、如何にも大地のエネルギーがここから次々と降りてくるような感覚を抱いてしまいます。
「玄武」とは「亀」を神聖化したものですが、この周囲に「亀」に因んだ地名は見当たりません。何か伝説のようなものはあるのでしょうか…。

地名がそれらしき因縁を持つのが「虎瀬公園」です。
首里城の右手(北方向)にあるので「白虎」に当たります。
ここには「虎瀬山(とらじやま)」と云う首里赤平町の北沿いに延びる丘陵があります。
頂上の岩石が虎の頭に見えたことで「虎頭山」とも呼ばれています。「首里八景」のひとつであり、昔から人々に親しまれてきたようです。

「青龍」に当たるのは、「崎山御嶽(さちやまうたき)」。
この首里崎山町には「瑞泉酒造」がありますが、このメーカーが出している泡盛が「青龍」。
偶然なのかどうなのか分かりませんが、因縁めいた雰囲気は伺えます。

そして最後に、「朱雀」に当たるのが何処か?
残念ながらよく分かりません。
首里城の北西にある「竜潭池」と云う意見がありますが、方向がちとズレているように思えます。
弁ケ嶽と首里城を主軸とすると、丁度、首里山川町にある「首里観音堂」がそれらしきようですが、材料が無いんです。

別の説によれば、「白虎」を西海岸の読谷や北谷、「青龍」を小禄や豊見城連峰、「朱雀」を慶良間諸島と範囲を広げているものが有力ですが~
実際に見渡してみると、そこまで拡大するとピントがぼやけ過ぎてしっくり来ないのは私だけでしょうか。


とにかくも、こうやってさも知った風に主張していますが、何日も地図や参考文献とにらめっこしながら格闘してきました。
大いにこじつけた部分もありますが、ここで知った名跡や地名は、単なる観光地として漫然と見学することが最早できなくなる程、私に強く印象付けしてくれました。
記事の構成を楽しみがら考えたひとときでした。



(既出)

HP「沖縄の話をしよう!」へ(http://2nd.geocities.jp/lmeg_mamo0821/)