首里城周辺風水見学~風水理論とは? | 「沖縄病」の楽しみ方…?

「沖縄病」の楽しみ方…?

空港に降り立った途端に味わうまったりとした空気感が好き…
「また来たよ…」とついニヤリとしてしまう…
先日戻ったばかりなのにもう次の訪沖のことを考えている…
そんなあなたの症状を改善? 助長? いたしましょうかね~

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築城されて600年になるとも言われている首里城は、当時の風水理論によって吉相に恵まれた地に建てられているのは有名です。
ここで、若干の風水理論の予習をしておきましょうか~

(風水理論の概要)
風水理論では、図のように山・川・森・平地などが組み合わさり、快適エネルギーを逃がさない配置にあるのが「吉相地」だとしています。こう云う一塊の地形を「局」と呼んでいます。

「局」を構成する一番の要素は「龍脈」を伝える「山」です。
勢いよくトグロを巻いた感じが活力のある龍脈だとされています。北の守護獣である「玄武」に象徴されています。

その龍脈によって運ばれて来る「気」は、局の中心で生気溢れる特異点「穴(けつ)」をつくります。
丁度「ツボ」に当たり、風水理論上最高の場所とされています。

そして、その穴をいつも生気が満ちる場所にしておくために、穴の左右に防護ための山が必要だとされており、この防護物を「砂(さ)」と云います。
風水理論の理想型は、穴が南面していることなので、左は東側、右は西側になります。
東の砂が東の守護獣に因み「青龍」と呼ばれ、西の砂が「白虎」と呼ばれています。
ただし、穴の入り口がいつも南面しているとは限らないので、青龍と白虎を東西の砂とは考えず、左と右と考えた方がいいでしょう。

次に、穴の正面は、南に大きく開けている平坦な平野、池、川等があるのがよいとされ、「明堂」と呼ばれています。南の守護獣である「朱雀」がその象徴だとされています。
「水」は「気」を鎮めるとされ、北側の龍脈を通じてやって来たエネルギーを南の水が受け止めると云う構図です。
南北軸はこのように生命エネルギーの出入りする経路ですから、宮殿をはじめ、神社、寺等がこの軸を重視しているのです。

最後に、その明堂の前に鎮座するのが「案山」と「朝山」であり、穴の前方を守護する砂の役割を持っています。
穴に蓄えられていた気が、やがて衰えて流れ去るとき、この明堂の山々がそれを邪魔してはならないので、それ程大きくなく気品のある山がよいとされています。


以上が「局」を構成する全要素ですが、この全体の形を見て連想されるのが、女性の「局部」ではないでしょうか~
風水理論の理想とする局は、正にその「局部」そのものを描いたものであり、当然と言えば当然なのですが、「奥の深い神聖なもの」との雰囲気はなるほどよく伝わって来ます!

よく分からないですか?
もっと身近な例で説明すると~
沖縄ではポピュラーな「亀甲墓」も、同じく女性の「局部」を描いた形なのです。これも、この風水思想からなのです。


(首里城周辺を俯瞰する)
さて、それでは、現実に首里城周辺の地形がどのようになっているのかと言うと…
首里城の正殿は西向であり、玄武・朱雀・青龍・白虎の位置が実際の東西南北とはズレますが、「玄武」に位置するのが首里高校の校歌で謳われている「弁ケ岳」です。


(以下、次号に続く)


(既出)

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