沖縄と安倍元首相 | 「沖縄病」の楽しみ方…?

「沖縄病」の楽しみ方…?

空港に降り立った途端に味わうまったりとした空気感が好き…
「また来たよ…」とついニヤリとしてしまう…
先日戻ったばかりなのにもう次の訪沖のことを考えている…
そんなあなたの症状を改善? 助長? いたしましょうかね~

(「『沖縄ノート訴訟』控訴審判決~首相が代わって世相も変わる?」から続く…)


安倍首相の時代になってから、文科省の教科書検定制度が再び世間を騒がせました。
当時の文科省が教科書検定において、第二次世界大戦時の沖縄戦での住民の集団自決は「日本軍によるものとは言い切れない」として、「日本軍による」との文言を削除してしまったのです。
これに反発した沖縄の全地方議会は削除撤回の議決を行いました。

そもそも、安倍首相の言動には、小泉首相のような直言こそありませんが、タカ派的な傾向が見え隠れします。
当時、米国下院で日本に対する従軍慰安婦非難決議案が議決されたことがありました。
日本政府はノーコメントを貫きましたが、この非難決議に先立ち安倍首相は、
「従軍慰安婦問題に日本軍による強制性のある関与は見当たらない」とコメントしていて、再び中韓首脳は不快感を表明したのです。
周辺諸国を神経質にさせる靖国神社へも、首相として密かに参拝していた事実も発覚しました。
首相就任直後に中国へ表敬訪問し、日中関係の雪解けムードを醸成したにも関らずです。

安倍首相の、「戦争責任」に対する思想が見えます。
「靖国の御霊」への畏敬観念は、日本軍の犯罪責任を問う諸々の事件に対して頑なに客観的立場を取ろうとしています。
各論において客観性を保とうと神経質になればなる程、総論での立場が歪になっていくのです。


(以下、次号に続く…)