「沖縄ノート訴訟」控訴審判決~首相が代わって世相も変わる? | 「沖縄病」の楽しみ方…?

「沖縄病」の楽しみ方…?

空港に降り立った途端に味わうまったりとした空気感が好き…
「また来たよ…」とついニヤリとしてしまう…
先日戻ったばかりなのにもう次の訪沖のことを考えている…
そんなあなたの症状を改善? 助長? いたしましょうかね~

7月も後半になると云うのに、九州・山口地方は豪雨災害が続いています。
今年は太平洋高気圧の勢力が弱く、梅雨明けは8月になるのでは…と言われていますが、
これからの波乱を象徴しているのか、そのような中で衆院選がいよいよスタートすることになりました。

民主党が与党になるのか~
自民・公明党のこれまでの政策が認められ、麻生政権が存続するのか~
世間だけは暑苦しい8月になりそうです。

我が国の場合、政権与党が代わって世相が移ろう、と云う経験は余りありません(米国と違って)。
それでも、この2~3年は、首相が代わって世の流れが変わる~
と言うか、「ちょっとおかしくなっているんじゃないの?」と言いたくなるような~
そんな事件や紛争が起きています。


昨年(平成20年11月)、次のような新聞記事がありました。
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太平洋戦争末期の沖縄戦で旧日本軍が「集団自決」を命じたとする大江健三郎さんの「沖縄ノート」など
の記述を巡り、沖縄・慶良間諸島の当時の守備隊長らが名誉を傷付けられたとして、岩波書店と大江さんに出版差し止めなどを求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は一審に続き、元隊長ら側の訴えを退けた…
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文科省の教科書検定の方向を大きく右に傾けた原因にもなったこの訴訟は、
「高度の公共性と公益性が認められ、長年に渡り出版が続けられている書籍に関しては、新資料で記述の真実性が揺らいだからといって、直ちに出版の継続が違法になるとするのは相当でない」
として、原告側の主張を退けたのです。

この原告側の主張に帰依して増々右に傾いた文科省の教科書検定方針は、客観性を失ったと言えるかも知れません。

高裁判決は、「言論の自由を保障する」との主旨で纏められましたが、一年半前の状況を思い起こせば…
時代時代の世相は、こうも目まぐるしく変わるものなのか…と驚かされます。


それでは次号にて、
安倍首相時代のあの「隠れタカ派」的政治姿勢が、文科省の教科書検定方針に大きく影響を与えていた~
と云うお話をしてみたいと思います…


(以下、次号に続く…)