ヒンプンと「屏風」 | 「沖縄病」の楽しみ方…?

「沖縄病」の楽しみ方…?

空港に降り立った途端に味わうまったりとした空気感が好き…
「また来たよ…」とついニヤリとしてしまう…
先日戻ったばかりなのにもう次の訪沖のことを考えている…
そんなあなたの症状を改善? 助長? いたしましょうかね~

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(「石敢當と道祖神」から続く…)

「道祖神」「石敢當」いずれも、街中の「悪気」に対する「除災信仰」であり、多少手続きに差異は認められますが、根本は共通の思想だと云うことです。
例えば、沖縄の「ヒンプン」~
悪風が門から家内へ直接流れ込むのを厭うたものですが、この慣習は本土にもあります。
「屏風」のことです。
玄関が奥まで筒抜けになることを厭い、正面にわざと目隠しを設けるのです。
今でこそ、邪魔くさい成金趣味のような感覚を抱くかもしれませんが、とんでもありません~
平安の時代からの「風水思想」を受け継ぐ意味のある風習だったのです。


このように、本土での「風水思想」は、時代を経る毎に形式化し、退化していきました。
自然に対する、或いは事象に対する「畏敬の念」は、次第に人々から喪われてしまったようです。

こうした人心の傾向が、現代に至っては…
「物を大切に扱う」とか「強きを挫き、弱きを助ける」とか、ひいては「人権を尊重する」「人命を尊ぶ」とかのかつては常識的であった事柄が~
「?」となるような今の社会に行き着いた一因になっているのか…

との考察にまで飛躍する積りはないのですが…。



(既出)

HP「沖縄の話をしよう!」へ(http://2nd.geocities.jp/lmeg_mamo0821/)