「道祖神」「石敢當」いずれも、街中の「悪気」に対する「除災信仰」であり、多少手続きに差異は認められますが、根本は共通の思想だと云うことです。
例えば、沖縄の「ヒンプン」~
悪風が門から家内へ直接流れ込むのを厭うたものですが、この慣習は本土にもあります。
「屏風」のことです。
玄関が奥まで筒抜けになることを厭い、正面にわざと目隠しを設けるのです。
今でこそ、邪魔くさい成金趣味のような感覚を抱くかもしれませんが、とんでもありません~
平安の時代からの「風水思想」を受け継ぐ意味のある風習だったのです。
このように、本土での「風水思想」は、時代を経る毎に形式化し、退化していきました。
自然に対する、或いは事象に対する「畏敬の念」は、次第に人々から喪われてしまったようです。
こうした人心の傾向が、現代に至っては…
「物を大切に扱う」とか「強きを挫き、弱きを助ける」とか、ひいては「人権を尊重する」「人命を尊ぶ」とかのかつては常識的であった事柄が~
「?」となるような今の社会に行き着いた一因になっているのか…
との考察にまで飛躍する積りはないのですが…。
(既出)
HP「沖縄の話をしよう!」へ(http://2nd.geocities.jp/lmeg_mamo0821/)