若かりし頃、北海道ばかりに夢中になり、沖縄には見向きもしなかったのが、悔やまれてなりません。
いずれも厳しい自然の中にありながら、逞しく暮らす人々の猛々しさよりも、なすがままに嫋やかに暮らす人々の大らかさの方が魅力的である、と云うことに気付くのに30年もかかるとは、何という失態でしょう!
国保料や国民年金を払っているかいないのか分からなくても、住民票は彼方にあっても、そこで生活する限り、消費は地元のGNPに寄与するし、消費税分は国や地方自治体に貢献しています。
西表島「仲間川」カヤックツアーガイドの渡辺さんは、夏は西表島でガイド業、冬は沖縄本島に渡りアルバイトする生活だと言っていました。
どんな仕事なのかは聞きそびれたものの、東京から単身勇躍し、楽しそうに話すその姿は活力に満ちていました。
「深呼吸の必要」の田所さんも、カヤックツアーガイドの渡辺さんも、真栄里八島小学校前の防波堤に一人佇んでいた女の子も、山梨ナンバーのバイクで石垣港桟橋前を疾走していた日焼けで真っ黒だった女の子も、この地で生きていこうと、悩みながら、足掻きながら、着々と地歩を固めようとしています。
そうした若者達の猪突猛進的なエネルギーが、沖縄のパワーの源なんだと思えます。
丁度、石垣島旅行3日目の午後は、突然の土砂降りでみるみるうちに、大川地区辺りの道路は、山手の農地からの泥流が押し寄せ、道路の側溝から吹き上げていました。
子供達は、カサなど無用とばかり、ずぶ濡れになって走り回っています。
「なんくるないさぁ」とは、そういうことなのでしょう。
寒い北海道ではできそうにないですが、沖縄では本当に何とかなりそうな気がするのです。
(既出)
HP「沖縄の話をしよう!」へ (http://2nd.geocities.jp/lmeg_mamo0821/)