ミャンマーで感じた日本人 | BOSS日記

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(有)岡野自動車商会会長のブログ

帰りの飛行機の中で書いている

今回ミャンマーに行くにあたって、僕の中でも行く必要性について色々疑問があった。でも行ってみて感じた事は、一週間仕事を休んだ価値があったと改めて実感した。
 同業者、知人、色々な人からミャンマーの情報を聞かれるが、うまく説明できない。
 写真を見せて少しの解説を付けることは出来るが、僕が感じてきた本質を伝える事は全然できない・・
 やっぱり自分で見て、現地の空気を吸って、滞在しないと判らないものだ。
 5泊6日して現地の食事、お客さん、習慣に触れると、何物にも代えがたい貴重な経験だと感じた。
 そこで日本という国がいかに恵まれていて、優位なのかもわかる。しかもそれを作り上げたのは日本人の努力によっていう事、その代わりに日本の常識の異様・異質さも同時に感じる事が出来る。

 日本に14年間いたミャンマー人とマレーシアに住んでいる日本人と飲んでいて、二人
の意見はこうだ。
 日本人は「逃げちゃう」という選択肢がない。世界中で一番真面目で、責任感が強く、
どこまでも頑張って自殺しちゃうか体や精神に支障をきたすまでやりとおす。
 これはかなり異様な民族なのだ。

 わずかな借金や、仕事の失敗、恥、それから逃げて自殺すると日本人は言うがそうではなくて、逃げれないから自殺するのだ。と彼らはいう・・・
 アトピーやストレスによる障害も日本人だけ飛びぬけて多い理由も同じだろう・・
よく言えば責任感が強い、でも世界はそう見てなくて、力の抜き方を知らない、逃げちゃう位なら死んだ方がマシと考える異様な民族なのだ。
 手先は器用でも、精神的には不器用な民族・・・ 

 日本に住んでいると、そういう意見にならない。社会全体がそういう常識だから気が
付かない。逃げたら社会からのはみ出し者みたいな常識になってる。しかも島国だ!
 その代償に世界一の製品を作っている訳だが、自分達の持っている優位さも生かせず
交渉や駆け引きが苦手。世界は日本をそういう風に見ています。 

 経済が右肩上がりで、限られた国だけが先進国だった時代は、国際社会も日本の事
を理解してお付き合いして、もらっていましたが、これからは第三世界の新しい常識で世界が動く。その時、謙虚でいて柔軟性の無い日本人という民族はどうなるのだろう・・?
そんな事をミャンマーのバーで感じました。

ちなみにこのバーは「HOUSE OF MEMORY 」と言って、アウンサン将軍が昔事務所と
して使っていて当時の家具や写真がたくさんあります。