まず最初に一問出題してみます。
これ。
5番から7番にどう出しますか?
答は終わりの方で。
さて本日は、試合の動画をご紹介します。
これです。
2015年China女子オープン決勝の金佳映(キム・ガヨン)VS 付小芳戦。
この動画でびっくりなのは、なんとなんと再生回数500万回です!!
日本ではビリヤード動画は1万再生もなかなか大変なのに、500万回ってぶっ飛んでますな。
ぜひ一度ご覧ください。
両者ともに、強いショットも弱いショットもビタイチ頭が動かないのはすばらしい。
1球1球に魂のこもったとてもいいゲームだと思います。
さてキム・ガヨン。
私が初めて彼女を見たのは羅Pの店でした。
カウンターに座っていたら、ジュースを飲み終わった長身の女性がウオーミングアップを始めたのです。
男子選手のような球の勢いに私は驚きました。
「すげーな、おい。誰だ、あれは?」
「えっ? BOSSさん知らないんですか? あれがキム・ガヨン、世界チャンピオンですよ。」
知らなかった私は、スマホで調べたのです。
【金佳映 キム・ガヨン】
韓国が輩出した天才レディース。
アメリカを拠点に瞬く間に世界に名を知らしめた。
2004、2006年の世界チャンピオン。2012年には女子テンボール世界選手権も制覇。
全日本選手権も勝ってるんですね。
この数日後に3Cの選手と話したら、彼女のことを知っていました。
「キム・ガヨン、知ってますよ。3Cも30点撞くみたいですね。」
「ええっ!! そりゃすごいな!!」
こうして私は、一人の選手に2度びっくりしたわけです。
確かに動画を見ていると、彼女のプレーは3Cっぽい球が時折出てきます。
私、彼女とお話をしたんですのよ。
そして、強烈な質問を浴びせられたのです。
さすが世界チャンピオン。
見事に相手の弱点を突いてきますな。
私はよろめきながら答えました。
「なぁーに、アマチュアはそんなものよ。ワシはベロベロに酔っぱらって隣の台の球を撞いたことがある。」
ガヨン様は椅子から転げ落ちそうなくらい笑っておられました。
こうして私は窮地を脱したのです。
彼女は最近は3Cに力を入れているみたいですね。
肥田緒里恵Pが韓国ツアーに参戦、という記事をどこかで見た気がするんですが、もし本当であれば二人の対戦を楽しみにしております。
【最初の問題の答】
ガヨン様が選んだのは、上図の「どんでん出し」でした。(動画の54分あたり)
これが正解かどうかは私にはわかりませんが、ポケット選手にはなかなかない発想だと思って取り上げてみました。
この球は、3Cでは割に出てくる球です。
でも、これをポケットの試合でスッと成功させるのはすごい。
みなさんも、どうぞ必死で練習してくださいませ。