ポカポカ天気がいいので、最近は行動半径が広くなっております。
つい先日は新大阪方面に行くことがあったので、ひさしぶりに吹田中央ビリヤードに寄ってみました。
吹田中央は大阪の名門で昔から強豪が多く、この前新女流球聖になった増田さんなど強い人がたくさんいます。
この店を訪ねたのはオーナーの井上淳介さんの顔を見るのが一番の目的ですが、じつはそれ以外にも深刻な理由があったのです。
それというのも最近、例えば上のようなまっすぐな球を全厚で狙っていると、
「あれ? これ本当にまっすぐに狙ってる?」
全厚かどうか自信がない。
それでたまに対戦相手に正面に立ってもらって、まっすぐになっているかどうか見てもらったりしているのです。
これの原因ですが、構えがねじれているのか球の見方に問題があるのかそれとも乱視が悪化したのか、それもわからん。
ビリヤードを長くやっている弊害で、フォームやストロークのような基本的なことは誰も指摘してくれない。
そこで長老を訪ねたわけです。
井上淳介さん。
たしか80代半ばのはずですが、背筋がピンとしているので年よりだいぶ若く見えます。
彼はかつて全日本選手権を2連覇した名手で、80を過ぎた現在も14-1の年間アベレージが10点を超える 妖怪 なのです。
さて、店に着くとさっそくお願いしました。
「じつは今日はフォームを見てもらおうと思って来ました。」
「フォーム? ・・・今さら何を言っとるんだ?」
「まあ、ちょっと見てください。」
それで台で構えようとしたら、
「ああ、いいね。いいフォームだ。すばらしい。」
そう言うとそそくさとどこかに出かけてしまったのです。
あのぉ・・・
まだ構えてないんですけど・・・
妖怪が出ていったので退屈していたら、おや、小娘がおるぞ。
彼女は店員の早苗ちゃんといって、何年か前に全日本なんとかという全国大会で優勝した強豪なのです。
早苗ちゃんのフォームです。
「いいねえ。とてもいいフォームだ。すばらしい。」
「ひさしぶりに一丁やろうか。」
14-1の50点ゲームで対戦が始まったのです。
恥ずかしながらスコアを載せておきます。
11イニングでセーフティー(S)がないので、シュートミスを10回しているわけです。
50個入れるのに10回ミスは多すぎるので減らしたいところですが、今後はもっともっとミスが増えていくんでしょうから少しでも抵抗したいと思います。
それにしても、まっすぐの球がまっすぐかどうかわからないのは本当に疲れるので、近いうちにもう一度吹田中央に行って今度こそ淳介さんに見てもらうつもりです。