お世話になっている整形外科医の先生から、「能楽にご興味はありますか?」 と尋ねられ、「全くなかっただけに、急に興味が湧いてきました」と答えたら、ご友人の能楽師、奥川恒治さんが催される能楽の会をご案内下さった。



何の準備も下調べもせずに出掛けたのだが、最初の「仕舞」で「地謡」と呼ばれる方々の朗々とした歌声に驚いた。歌の内容は良く分からないが、耳に大変心地良く、聴く内に不覚にもうとうとしてしまった。次の「狂言」は三名の登場人物が茶壺を巡って争うというお話で、こちらも台詞の内容が全て分かった訳ではないが、動作や舞いがユーモラスで、思わず笑ってしまう場面があった。


さて、メインの「能」は「大原御幸」という物語で、パンフレットには「檀ノ浦で海に身を投げた平清盛の娘、徳子が源氏の武将に助けられ、息子である安徳天皇や一門の菩提を弔うために出家し、建礼門院となって暮らしている。そこに後白河法皇が訪ねてきて、安徳天皇の最期の話などを聞く」という解説があった。それを読んでいたから物語の展開に付いていけたように思うが、主役の建礼門院は能面を付けて居られるし、他の登場人物も表情が変わらず、動作も大きくないから、目から入る情報だけでは理解できないように思った。


それでも舞台に惹き付けられたのは、リズムや強弱が場面によって変わる大鼓や小鼓、笛の音、地謡の歌声から緊迫した状況や深い悲しみが伝わって来たからか。最近はCGを駆使した映像などに慣れているから、例えて言うと、動画ではなく静止画像を10秒毎に見ているような感覚だったが、その分、一所懸命聴こうとしたし、又、建礼門院の心中を推し測ろうと自然に努力したように思う。ひょっとしたら、それが能楽の面白さか。

約2週間前にこういう決意をした。

①孤独を恐れない。
②好奇心を失わない。
③Give & Give を嫌がらない。

その結果、何か変化があったかと言うと、職場での衝突がなくなった。ひょっとしたら私は孤独が恐かったからか、積極的に自分の意見を述べ、異なる意見には反論や質問をすることで、同調者を求め、拡大しようとしていたのかも。ところが、積極的に孤独を恐れないよう心掛けると、不思議なもので、意見を求められるまで黙っているようになった。

又、質問されたことには答えるが、質問をしなくなった。面白いことに、以前より私の意見が通るようになったようにも思えるが、これは気のせいか(笑) 一方、私の好奇心はこれから日本はどのようになるのかに向かっており、そういう疑問に答えてくれそうな人を探すようになった。今のところ、勤務先の中よりは外にそういう候補者が多い。安定した後ろ楯のない人の方が心配になるのだろう。

Give & Give は実践中だが、ついつい見返りを想像してしまう。これは案外難しい。写真は「柏葉紫陽花」とのこと。花言葉は「汚れのない心」「人を引き付ける力」らしい。何か、私を激励するために出てきた花のようだ(笑)


マズローの欲求5段階説の第4段階まではスイスイ書けたのに、第5段階の自己実現欲求について書こうとすると途中で止まり、何度も書いては消し、書いては消しの繰り返しとなった。多分、「実現すべき自己」を考えたことがなかったからだ。それに気付き、回りに誰もいないのに顔を赤らめ、恥じ入ってしまった(笑)

良く言えば、これまでの人生は目の前の仕事や義務を果たすことに精一杯、悪く言えば、仕事や義務が次々やって来るから、いつの間にか受け身になってしまったのだろう。それでも、ここまで来れたことは幸運だったし、できれば更に充実した日々を送りたい。さて、私はどんな人になり、どんな人生にしたいのか。

①孤独を恐れない。
②好奇心を失わない。
③Give & Give を嫌がらない。

組織で活動するには回りの理解や支援が必要だったから、ずっと孤独を恐れてきた。が、もういいか(笑)

回りから叱ってくれる人がいなくなり、ついつい怠惰になりそうな自分がいた。これは許さない(笑)

Give したのに Take させてくれない人を遠ざけてきた。が、私だって Take だけして give していない相手がいる。

まずは、この3つを心掛け、どんな変化があるかを見てみよう。