父の形見のオメガが止まってしまった。銀座にオメガの修理を受け付けるショップがあると知り、そこにオメガを持ち込んだ。診断の結果、「スイスに送って修理します」と言われた。7年ぶりのオーバーホールになる。

(7年前のオーバーホールで交換した部品)

このオメガは叔父がアメリカで買い求め、仲の良かった父に贈ったものだ。もう50年以上も前に製造されたものだと思うが、何度かオーバーホールして部品は取り替えたものの、正確に時は刻むし、外見も全く変わらない。大したものだ。

残念ながら、私たち人間は健康診断や精密検査は受けられても、そうそう簡単に部品は替えられない。だから、身体を大事に使うしかないが、企業は定期的にオーバーホールして、行うべき事業や必要とする人材を入れ替えるのはどうだろう。

急激な世の中の変化で、継続していて良いのだろうかと思える事業や、逆に、もっと活躍できるのにと思える人材がいる。既にあるものを変化させるのは困難を伴うから、時にはオーバーホールが企業にも人にも新しいチャンスを提供できるように思う。

丸紅で上司だったKさんからメールを頂いた。もう40年以上のお付き合いになるが、久しぶりにお会いした際に、私が「これからどう生きるかを考えるようになりました」と呟いたのを聞き逃さず、「参考になるかな?」というメッセージと共にオスカー・ワイルドが残したという言葉を教えてくださった。


「人を善悪で分けるなんて馬鹿馬鹿しい。人は面白いか、退屈かのどちらかなんだから。」

(オスカー・ワイルド)


思わず笑ってしまったが、いや待てよ、その通りかもと思い始めた。家庭でも学校でも社会に出てからも善悪を学んできたが、「最後の審判」という絵を思い浮かべると、「神さま、私は100%善人です。どこを叩いてもホコリ一つ出ませんから」とはちょっと言い辛い。



しかし、「面白い人」なら、これからの努力次第でなれるかもしれないし、何より面白そうなチャレンジではないか。始めてみようかと思う。
バイオリンの発表会が終わった。待ち時間には「なんでバイオリンを再開したんだろう」と必ず後悔するが、いざ舞台に立つと「やるだけのことをやろう」と覚悟ができ、演奏が終わると上手い下手に関係なく「あぁ、良かった」という達成感を味わってしまう。これが9回目の発表会を迎えられた理由だろう。

(先生から頂いた恒例の可愛い楽譜入れ)

(男性合奏は「ボヘミアン・ラプソディー」)

(上手く拍を数えられなくて悪戦苦闘)

(いきなり三連符と言われても・・赤の三本線で対応)

(こんがらがっているのは指ではなく頭の方だ)

独奏は映画「Once upon a time in America」から「Main Theme」と「Deborah's Theme」、聴くには素敵な曲だが、弾くには難しい曲だった。

(本番中に「大人の貫禄」メモを見て思わず苦笑)

(左手のポジション移動があっても「あわてない!」)

(直ぐにフライングするから、先生から「まつ」の注意)

練習を重ねるごとに楽譜が賑やかになって行ったが、それぞれのメモや印に思い出がある。


私の演奏に付き添ってくださった12名の皆さま、本当にありがとうございました。この写真を見て、なんと多くの方々に支えて頂いたのかと実感できました。今ごろ気付いてすみません!


それから、バイオリンのケースに「お守り」をしのばせてくれた孫娘のRちゃん、ありがとう。