第2部は「海外の合唱曲」として2曲が演奏されたが、ブラジルの「ALLELUIA」がとても良かった。津留崎先生が電子オルガンで伴奏され、その音色がパイプオルガンのようだったから、厳粛な雰囲気の教会で聖歌隊が歌う讃美歌を聴いているような気持ちになった。この曲は是非私も歌ってみたいと思った。

 

次に「日本の合唱曲」4曲が披露されたが、「鷗」と「夢みたものは」はアカペラで歌うことから、音が下がらないかどうか、下がる場合には一斉に下がるかバラバラに下がるかという「スリルとサスペンスを味わって頂きます」という高嶋先生の予告に笑いが起こった。が、実際に音が下がったようには感じられず、ソプラノとテノールの方々の健闘が光ったように思う。秀逸は「泉のうた」で、安定したハーモニーに大人の貫録を感じた。


(会場のリリアホール)

アンコール曲は「明日という日が」と「瑠璃色の地球」の2曲だったが、「瑠璃色の地球」が特に素晴らしかった。メンバーの中には私と同年代か、又はそれ以上の方もおられたように思うが、合唱に求められるのは声量や音の正しさだけではなく、歌う人の気持ちや理解が一緒かどうか、きれいなハーモニーを作り上げるために回りの音を聞いているかどうかが大切・・・そんな合唱の奥深さを感じさせるコンサートだった。

創立70周年を記念するコンサートが催された。川口とはこれまで縁がなく、この合唱団のことも存じ上げなかったが、指揮をされている高嶋邦幸先生のブログでその存在を知り、俄然興味が湧いた。

 

 

第1部は「九ちゃんが歌ったうた」と題し、坂本九ちゃんの歌でヒットした4曲が演奏された。その中の「上を向いて歩こう」は最初アカペラのハミングから始まり、そのハーモニーがとてもきれいで惹き込まれ、編曲も面白くて最後までドキドキしながら聴いた。「心の瞳」は途中ユニゾンになるところがあり、そこから始まるコーラスが優しく美しく、うっとりしてしまった。第1部はコンサートの素晴らしいスタートになったと思う。

 

衣裳替えのための小休止があり、再開に先立って団長の望月さんからご挨拶があった。「コロナ禍で合唱練習をして良いのかどうか心の葛藤があったが、このお二人は一度も練習を休まれなかった」と高嶋先生とピアノの津留崎先生を紹介され、会場が一気に和やかな雰囲気に包まれた。又、「みんなマスクをしていて、私たちの美男美女をお見せできないのが残念」というご挨拶には会場に笑いが起こった。センス抜群のご挨拶だったが、川口の皆さんの反応から、馴染みの深い合唱団であることが伝わってきた。

 

第1部の後半は千原英喜さんの組曲「みやこわすれ」から4曲が歌われたが、「薔薇のかおりの夕ぐれ」と「すみれ」は半音ずつ音が上がったり下がったりするメロディーが多く、これは音取りが大変だと思った。「はっか草」と「みやこわすれ」は美しいメロディーの曲で、特に「みやこわすれ」はソプラノの歌声が美しくて素敵だった。

 

(続く)

階段で転んで額を負傷し、救急車と救急病院のお世話になってから4週間経った。抜糸も終わり、痛みも腫れも引いから怪我したことも忘れがちだが、絆創膏が目立つのか、「どうされました?」と今も聞かれることがある。


そこで、事細かに説明を試みるのだが、私が階段を踏み外したと聞き、「目測を誤られたんですね」と言ってくださった方がいて、これは上手い表現だと思い、以後、「目測を誤りました」を連発してきた。が、ある日、これは違うと気が付いた。予定していた場所まで私の一歩目の右足が到達しなかったのだから、目測を誤ったのではなく、自分の運動能力を見誤ったのだ。


それからはいろんな「見誤り」があるのではと気になり出した。ウクライナに侵攻したロシアに見誤りはなかったか。それを迎え撃ったウクライナに見誤りはなかったか。対立が続く米中各々に見誤りはなかったか。金融緩和を続ける日銀に見誤りはなかったか。


そんな世の中の見誤りについて妻に話をしそうになり、しかし、危ういところで口を閉じて黙り込んだ。下手に言えば、「私もあなたのことを見誤ったわ」と言われそうだから(汗)