校友会の集まりに参加した柔道部Y木、応援団F田、私の三人。

仕事中だったラグビー部T道を呼び出して東京駅ガード下の居酒屋に集合。

話はあちらこちらに飛ぶが、T道が「ダーウィン進化論」を語る。


T道 「おい、Y木、ダーウィンの進化論って知ってるか?」

Y木 「知ってますが、それがどうかしましたか」

T道 「生き残るんは強いもんと違うんや。良う変化したもんが生き残る」

Y木 「はぁ、ダーウィンはそう言うてますよね」

T道 「そやねん、でな、俺がその見本なんや」

Y木 「・・・・・・・」


T道曰く、彼は度々「お前の嫁はんはなんで逃げへんのやろ」と言われるらしい。確かに、ハチャメチャなT道から逃げ出さない奥さんの心境には興味が湧く。


T道 「俺は進化した。今や俺は夫ではなく、子供なんや」

Y木 「なんですの、それ?」

T道 「出来が悪うても、親は子供を追い出せへんやろ」

Y木 「そらそうですけど・・・」

T道 「そういう現実に俺は見事に対応し、変化した訳や」


これに応援団F田も加わる。


F田 「それ、分かります」

T道 「おう、分かるか」

F田 「私が息子っぽいときって嫁さんの機嫌が良いような気がします」

T道 「そうなんや、俺らはな、外弁慶でええんや」

F田 「そう言われると、私も外弁慶かも」

ボル 「君ら二人は危ないわ」

Y木 「ボル先輩のところは娘さん3人でしょ?同じような感じですか?」


あらま、私のところに振られてきた。

これは話さねばならない。


ボル 「娘たちの友達の間で、犬を飼うのが流行ったときがあるんや」

Y木 「はぁ、それで?」

ボル 「娘たちが、ママ、うちは犬を飼わないの?って聞いたんや」

F田 「奥さん、何て答えはりました?」

ボル 「うちには子豚が三匹もいるじゃない、って言うんや」

T道 「ガハハ、子豚ちゃんですか、無茶言いますね」


会話は続く。


ボル 「でな、じゃあ、私たちが居なくなったら犬を飼うの?って聞いたんや」

Y木 「なるほど、奥さんは何と?」

ボル 「あなたたちが居なくなっても、パパがいるでしょ!って答えたんや・・・」

T道 「ガハハハハ、先輩は犬ですか、ガハハハハ」

ボル 「T道、お前、笑い過ぎや」

T道 「いやぁ、すんません、先輩、犬や、ガハハハハ」


こうして東京の夜も更けていったのである。

55歳の誕生日を迎えた。


映画評論家の淀川長治さんは、

「誕生日は命を賭けて私を産んでくれた母親に感謝する日」

とおっしゃっていたらしい。


今だからこそ共感できる言葉だが、感謝の対象である母は既にこの世にいない。母に済まないことをしたなぁ、と思っていたら、読売新聞編集手帳の宣伝コピーが目に入った。


「親が子を思う情は、いつの世にも『永遠の片思い』であるという。片思いに応えられる年齢になったとき、親はいない。墓前にたたずめば、人は誰もが、『ばか野郎』となじってもらいたい親不孝な息子であり、娘であろう」


全くその通りだ。

昨日、両親の墓参りをしてきた。

「ばか野郎」となじってもらいたかったが、そうと分かっても、両親は何も言わないのではないか。そんな気がした。両親に感謝。


ボルネオ7番のブログ-お墓参り







私はお酒が飲めない。

一滴も飲めない。


「大酒飲みの顔をしてるがな」と言われるが、顔がお酒を飲む訳ではない。お酒を受け止める身体にアルコール分解酵素というものが欠落しているらしい。


ところが、先週の土曜日、体育会OBが集うスポーツユニオンの会合があり、ちょっと飲まざるを得ないような状況に陥ってしまった。普段なら、「宗教上の理由で飲めないんです」とか、「親の遺言で飲めんのですわ」とか言って煙に巻くのだが、その夜は中学時代から先輩だった方もおられ、


「おぅ、お前、何年の卒業やったっけ?えっ?昭和53年?俺は52年や(ここで嬉しそうにニタッと笑う)。この1年は大きいなぁ、で、いつまで経ってもひっくり返らへんねん」


と温かなお言葉を頂き、少~しずつ、紹興酒を飲む破目となった。「こら、倒れるな・・・」と覚悟したのだが、同級生バスケットボール部OBのF村が、「これ、飲んどけ!」と私にくれたウコンが利いたのか、何とか意識を保つ。しかし、もうこれ以上はしんどいかな、という時に救世主が現われた。サッカー部OBのT君だ。


T君は私が飲めないことを良~く知っているので、「私が代わりに飲みます」と何度も杯を代理で受けてくれた。なかなか良い飲みっぷりだ。が、しかし、さすがに飲み過ぎたのか、2階から1階に降りる際、階段を踏み外してしまった。


「おいっ、階段は大丈夫か?壊してへんか?」


T君のことではなく、階段のことを心配するあたり、さすがに体育会である。ともあれ、京都駅から深夜バスで横浜に帰るというT君を私が送っていくことになった。京都駅に到着すると、バスの出発時間まで小一時間ある。その間、何度も次のような会話が続いたのである。酔っ払いは面白い。


T 「先輩、もう大丈夫。帰って下さい」

私 「あほ、お前、何言うてんねん。真っ直ぐ立てへんやないか」

T 「立って見せまする」(フラフラ)

私 「もう座れ。ほら、水飲め」

T 「立てと言ったり、座れと言ったり、先輩もワガママですね」(笑)

私 「お前、どつくぞ」

T 「こうやってですか?」(と言って私を先にどつく)

私 「痛たた・・・こら、お前、何年の卒業や、先輩に何するねん!」

T 「えーっとですね・・・私は・・・平成の・・・約◎年頃とちゃいますか」(笑)


体育会というのは、卒業しても面白い。