厚生労働省が2022年の出生数を発表した。799,728人・・統計を取り始めた1899年以降では初の80万人割れになったとのこと。一方、死亡数は1,582,033人なので、差し引きすると 782,305人も人口が減ったことになる。「少子高齢化」という言葉は聞き慣れていても、こういう具体的な数字を見せられると一気に現実味が湧く。

 

結婚と離婚にも触れていて、2022年の婚姻数は約52万件、離婚は約18万件あったらしい。お取引先にウェディングドレスを扱っておられる会社があり、10年程前には「年間70万組の結婚式がある」と聞いた覚えがあるから、そもそも結婚される方が大幅に減っているし、結婚してもお子さんは望まないカップルもおられるだろうから、少子化対策は実に難しい課題だと思う。

 

人口が78万人も減少すると、日本で消費される食料や水、エネルギーの量は減るだろうし、空き家がすべて埋まることもないように思う。かように様々なマーケットが縮小するということだから、ますます競争の激しくなる業界も増えそうだ。かと言って、日本には移民を受け容れることに何か抵抗があるようだし、移民先としての日本はこの円安で報酬額を目減りさせているから、かつて程の魅力はないように思う。

 

かくなる上は、「毎年、人口が50万人ずつ減り続けても全く困らない国」、「老人大国になっても皆が幸せに暮らせる国」、「そういう国にするために国民に求められる心得」、「そういう国にするために必要とされる企業」、「そんな国は嫌だ、出て行きたいという方が取れる選択肢」みたいな青写真を作成するのはどうだろう。

 


国民には、高齢化をこうして笑い飛ばす心の余裕も必要に違いない。

今年もバレンタインデーがやってきた。



「うちは娘三人で、父親として手ぶらでは帰れない。メンツを保ちたいから協力して欲しい!」と職場の同僚への依頼から始まったメンツ・チョコだが、今年も皆さん協力してくださった。ありがとうございます。

新型コロナでテレワークが増え、オフィスで手渡す義理チョコ需要が減ったらしい。又、愛の告白をするならチョコレートよりLINEかショートメールの早いと思う人が増えたらしい。

これが世の流れというものだろうが、離れていても瞬時に届くメッセージより、パッケージの彩りやデザインに個性があり、開けてみればさまざまな甘さ、苦味をしばらく楽しめるバレンタイン・チョコには相手を追い詰めない温かみや柔らかさを感じる。なので、皆さん、来年も宜しくお願いします。

「アルプスの少女ハイジ」や「火垂るの墓」を製作されたアニメーション映画監督、高畑 勲さんの言葉には頭をガーンと殴られたような気持ちになった。

 

高畑さんは1985年、宮崎 駿さんと共にスタジオジブリを設立され、その3年後に「火垂るの墓」を公開されているが、戦争に翻弄される兄妹を描いたこの作品には、高畑さんが9才の時に体験した岡山空襲の記憶が色濃く反映されているとのこと。「たくさんの死体を見ました。それを見て、もう本当に震えが止まらないんです。もし岡山空襲を体験していなければ、ああいう作品を作ろうとは思わなかったかもしれません」

 

そんな悲惨な体験をされた高畑さんの言葉・・・

 

「和をもって貴しとなす、というのは生きやすくていいことだと思うんです。しかし、それによって何かこう大事な局面を誤ってしまう危険性というのはある。あんなところと戦争したって勝てっこないよ、と言っていた。ところが始まっちゃったら、みんな大賛成になったんです」

 

「空気をすぐ読む。驚くべき同調気質。これらは残念ながら今も少しも変わっていません。私は自分を含め、この体質と気質が本当に怖いです」



宮崎 駿さんの「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」など次々にヒットするファンタジー作品に対抗するかのように、高畑さんは「平成狸合戦ぽんぽこ」で農地や山林の無秩序な開発に警鐘を鳴らし、動物や自然と人間の共存を訴える作品に注力される。そして70歳を超えてから、日本古来の物語「竹取物語」を読み替え、一人の女性が生きることの困難や怒り、悲しみを描かれたとのこと。真っ直ぐに伸びた高畑さんの背骨を感じた。