京都に行ったのは同志社大学の体育会運動部が組織しているスポーツユニオンの総会・祝賀会に出席するためだ。総会には250名のOBが、優秀選手やチームを表彰する祝賀会にはOB、学生合わせて750名が出席するという、体育会ならではの熱気を感じさせる会合となった。

山神監督と才田君

同じテーブルにラグビー部の山神監督と3回生プロップの才田君がいたので、しばし歓談させてもらったが、現場には現場の問題や悩みのあることが良く分かった。OBや校友は「勝て」と要求するが、堂々と要求できるだけの環境を学生たちに与える必要があるように思う。

さて、岡本太郎さんは中国で終戦を迎え、引き揚げて来られるが、国家も社会もひっくり返ったような大混乱の中、美術界だけが旧態依然とした閉ざされたままの世界であることに反発を感じられる。そこで、常識を打ち破った原色の絵で戦いを挑み、「夜明け」、「重工業」、「森の掟」を発表される。下の絵が「森の掟」だ。

森の掟

岡本太郎さんはあちらこちらから非難され、悪口を言われるが、そんな中、伝統とは何かにつき考え、答を見付けられる。そのまま転記する。実は、この言葉を山神監督に伝えたかった。同志社ラグビーの伝統もこうであって欲しいと思う。

「伝統とは過去に頼ることでも、パターンを繰り返すことでもない。それは『伝統』ではなく『伝統主義』だ。いつでも新しく、瞬間瞬間に生まれ変わってスジを貫きながら現在に取り組む。それが伝統だ。」
「これは、君が今読むべき本だと思う」

岡本太郎 1

大学の先輩からそう言って渡されたのだが、正直言うと半信半疑だった。しかし、京都に行く用事があるし、新幹線の中で読むにはちょうど良さそうだ。そんな気楽な感じで読み始めたのだが、トイレに行くのも忘れるほど一心不乱に読んでしまった。

岡本太郎 2

後でもう一度じっくり読み返したいという言葉に出会うとそのページの端を折る癖があるのだが、写真の通り、感動した言葉がたくさんあった。流行語にもなった「芸術は爆発だ!」という岡本太郎さんの弾けるような言葉があるが、この本でも数々の言葉が弾けていた。

「人類ははばたいて飛ぶことはできなかったし、動物のように速く走ることもできなかった。全く惨めな弱い生きものだった。だから、空を飛ぶとか、速く走ることができないことに運命を賭けたんだ。そして、近代になると、鳥や動物以上に飛び、走るものを発明したじゃないか。」

そして、こう続く。「自分に能力がないなんて、引っ込んでしまってはダメだ。なければなおいい。今まで世の中で能力とか才能なんて思われていたものを超えた、『決意の凄み』を見せてやれ。人間はやろうと決意するかしないかだ。」

「決意の凄み」と言われると、これまで私がしてきた決意など、お昼に何を食べるかという程度のものに過ぎなかったように思えてくる。凄みのある決意なら、自分でも気付かなかった力が湧いてくる、と岡本太郎さんは言いたかったのかも知れない。
1月も瞬く間に終わり、2月を迎える。
たまたま、お世話になった方にお礼状を出すことにしたのだが、ふと思い立って鬼と豆のイラストを入れた。イラスト本を頼りに描いてみたが、なかなかの出来だと文字通り自画自賛(笑)

節分イラスト

お礼状にも書いたが、子供の頃は年の数だけ豆を食べさせられた。厄除けだと言われたように思うが、今年、同じようにしたら60粒食べることになるから、胃も腸もビックリするに違いない。そこで、会社の帰りに仙太郎で「厄除けまんじゅう」というのを買ってきた。

厄除けまんじゅう

粒あんで、大豆がおまんじゅうの上に乗っている。美味しかった。大人なので、こういう厄除けも許されると信じたい('-^*)/