勤務先の同僚と作っていた「カラオケの会」のメンバー達が私の還暦を祝ってくれた。今はそれぞれ異なる職場で働いているが、元は同じ職場の仲間だから、会えば直ぐにタイムスリップして昔話に花が咲く。


WEC

みんな、ありがとう!


この会は17年前に結成されたが、その際、私が「会則」なるものを作成している。懐かしくなって取り出してみたら、第5条の「会員資格」にこんなことが書かれていた。多分に「ウケ狙い」を目的としたものだが、その言い回しが面白くて・・・これでは自画自賛か(笑)


第5条 会員資格

(中略)

②官憲より指名手配される程の重罪を犯していない者、或いは犯していても未だバレていない悪運の強い者。

③飲酒していないときは公序良俗を守ろうという意識及び意欲が辛うじて認められる者。

④自宅に毎日帰らないまでも、少なくとも自宅がどこにあるか、うっすらでも覚えている者。


17年前と言えば私も43歳だし、メンバーの大半は20代、30代のヤンチャ盛りだ。実際には品行方正なメンバーしかいなかったが、この会員資格は大いにウケたように記憶している。


一方、今、読み返しても「ええこと言うてるやん!」と思えるものがあった。


⑥おじさん、おばさんと呼ばれても自分のこととは気付かない厚かましい者。

⑦明日は今日より素晴らしくなると固く信じることができる者。

⑧相手の老若男女を問わず、愛情や敬意を以て接することができる者。


これらは会員として私自身が何とか守ってきた資格だし、これからも守っていきたいと思う。



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お店では大歓迎を受けた。F川さんのお陰だろうが、私の還暦祝いであることを皆さんご存知で、お祝いの品々を準備下さっていた。

湯島7

花束は花屋さんを経営されているF川さんの弟さんから、江戸情緒たっぷりのガーゼハンカチは
共通の友人であるT橋さんから、香水はF川さんと財布メーカーのO野さんから「加齢臭に気を付けてね」というメッセージと共に(笑)、そして、ペンケースは魅夜ママから。皆さん、ありがとう!

究極のサプライズは、魅夜ママとお店の人たちが下戸の私のためにケーキを準備下さっていたことだ。しかも、BEL AMERのチョコレートケーキではないか。あまりの嬉しさに我を忘れ、ちゃんとお礼を言っていないような気がする。ごめんなさい。ありがとうございます!

湯島6

その後もお祝いの会は続き、途中、カラオケも入って賑やかな夜になったが、最後に手渡されたのが「バースデー・カード」だ。香織ちゃん作のカードに、皆さんがメッセージを書いてくれていた。皆さん、私のことを思い浮かべて書いて下さったのだと思うと本当に有り難く思う。

湯島9

F川さんの口癖は「人を喜ばせるのが好きなんだよね」だが、いろんな人をそのまま受け容れるF川さんは、それだけでその人たちを喜ばせているように思う。還暦になっても、まだまだ学ぶことはあるものだ。最後に、綺麗どころとの写真を。

湯島8
(左から魅夜ママ、さなえさん、ボル7、伊織さん)

湯島1
(姉妹店「性(さが)」のポチママと)
F川さんが「還暦のお祝いをしましょう」と声を掛けて下さった。

今でこそ仲良くお付き合いさせてもらっているが、初めてお目に掛かったときはF川さんの迷いのない押しの強さに反発し、「お取引きは出来かねます」とお断りに行っている。ところが、F川さんがラグビーをされていたと分かり、「顔も見たくない嫌な人」が一瞬にして「一所懸命仕事に取組む素晴らしい人」に早変わりした(笑) ラグビーにはそういう不思議な力がある。

さて、そのF川さんが案内下さったのは、湯島にある「若衆Bar 化粧男子」というお店だ。この「うん?」と来る店名だが、そもそも若衆とは陰間(かげま)の別名で、陰間とは江戸時代に歌舞伎役者の女形(おやま)を志望していた役者の卵とのこと。彼らは女形の修行のために女装して接客していたが、これが人気を博し、「陰間茶屋」という女装の美少年が働くクラブができたらしい。

その「陰間」ではあまりに生々しいから「若衆Bar」にしたとのことだが、「化粧男子」とある通り、ここで働く人たちは「男子」なのだ。では、みなさん「ニューハーフ」かと言うとそうではなく、中には男子と女子両方を自分の中に抱えて生きている人もおられる。ママの井上魅夜さんは正にそいういう方で、見た目は女子でも、男子の部分が今もあるそうだ。

化粧男子

これは魅夜さんが書かれた本だが、「男と女、人生を2倍楽しむ方法」という副題はそこから来ている。実に興味深い本で一気に読ませて貰ったが、魅夜さんご指摘の通り、男性の中にも女性っぽいところがあり、女性の中にも男らしいところがある。人はみな、そういう男女の性の間で生きているのだから、「性別の川の渡し守でありたい」とおっしゃる魅夜さんの優しさが強く印象に残った。

(続く)