「スマートEX」とやらで新幹線の指定席を取り、PASMOで新幹線の改札を通り抜けたが、悪いことをしている訳でもないのにドキドキしてしまった。多分、アナログ派としてはチケット無しの乗車に無賃乗車しているような気分になるのだろう。



(↑)自動改札機からこんな紙が出てきた。「このご利用票はきっぷではありません」「ご利用票では改札口は通れません」と書かれているので、再び、無賃乗車の気分になる(笑)

京都に来た目的は、①ラグビー部のOB会(評議委員会)への出席、②中学時代の恩師のお墓参り、③兄、妹との会食、④両親のお墓参り。回りから関西弁しか聞こえてこなくなると「帰ってきた」という気持ちになる。ただいま。

約1ヶ月、ブログを更新していないことから、「元気にしてる?」というお問い合わせを頂いた。幸い、元気にしてはいたのだが、実は、心の余裕がなかった。私から心の余裕を奪ったのは「不思議の国のアリス」だ。


(木下牧子さんの作品)

子供たちに音楽を教えておられるS先生から、今年も子供たちのためのオペラへの参加を打診された。3年前の「白雪姫と7人の小人たち」と2年前の「魔笛」ではコーラスの一員を務め、昨年の「森は生きている」ではコーラスに加え、総理大臣役を拝命したので、ちょっとした台詞を言う場面があった。


(鳥2の衣装、右端)

今年もその程度の役割だろうと安請け合いしたのだが、私が引き受けた役柄の「鳥2」、「伯爵夫人の使用人」、「ジャック裁判の傍聴人」各々に短いながらも「歌う場面」があることを知った。慌てて楽譜を開いたが、#や♭、3連符が頻繁に出てくるし、とても私の手には負えない。「不思議の国に迷い込んだのは私だ!」という気分になった。


(終演後のカーテンコール)

それでも何とかなったのは、22回中19回の練習に参加できたこと、参加者の一人である大学生が作成してくれた音源を暇さえあれば聞けたこと、そして、やっぱり今回も歌や踊りや演技に明るく挑戦を繰り返す子供たちの笑顔に励まされたからだろう。練習を重ねる度に不安が増す大人、練習を重ねる度に堂々としてくる子供、その対比が面白く、頼もしくもあった。

同級生、A山さんと代々木駅近くのジャズ・ライブハウスにお邪魔し、A山さんのご友人、Hannaさんがヴォーカルを務めるジャズ・トリオの演奏を聴いてきた。


回りのテーブルを見回すと、ウィスキーや生ビールで乾杯しながら開演を待つ方々が見え、まさにオトナの世界。しかし、お酒が大好きではないA山さんはジンジャーエール、お酒が全く飲めない私はノンアルコールビールを小声で注文、静かに乾杯して開演を待った。



喉を潤し、汗が引いた頃に開演。それからの約3時間、Hannaさんの伸びやかで優しいヴォーカル、ナミヘイさんの緩急自在のピアノ、キリンさんの安定感抜群のベースをしっかり堪能させてもらった。

帰り際にA山さんが「こういう夜もたまには良いよね。ちょっとオトナになった気分」と言ってきたから、ついつい「ホンマやね」と答えてしまったが、考えてみれば我々2人は70才の高齢者。まだオトナの世界に辿り着いていないのかと気付き、おかしくなった。A山さん、ぼちぼちオトナの世界に行こうね(笑)