井の頭自然文化園の中に彫刻館があり、長崎の平和祈念像を制作された彫刻家、北村西望さんの作品がズラリと並んでいた。

特に心惹かれた作品が2つあった。先ず、「大根とねずみ」。


大根の葉が風に揺れ、大根の上にいるねずみが今にも動き出しそうで、その精緻な出来栄えに感心した。

もう一つは「加藤清正像」だ。賤ヶ岳七本槍の武将らしく長い槍を握り、堂々とした佇まいでこちらを睨んでいるように見えた。

ねずみの中にも、加藤清正の中にもエネルギーを感じたのは、作者の思いが詰まっているからか。


1944年、敗戦色が濃くなった戦局の下、陸軍省から武器製造のための銅像供出が求められるが、北村さんは「銅像救出委員会」を組織して反対運動を起こされたらしい。なかなか骨のある芸術家だったようだ。

その北村さんは長崎のご出身のようだから、5年を掛けて制作された平和祈念像に込められた思いは切実なものだったろう。
井の頭公園に井の頭自然文化園という動物園があると知り、天気も良かったので行ってみた。


「リスの小径」という建物があり、中に入ると放し飼いにされているリスが足元を走り抜けたり、枝の上からこちらを見ているリスと目が合ったりする。可愛いが落ち着きがない。ラグビーならスクラムハーフか(笑)


その隣には猿山があった。猿が時々二足歩行を始めると酔っ払った人間のように見え、やはり人間の祖先は猿と親戚だったのかなと思えてくる。ちようどこの日は朝からNHKで「人類誕生」という特別番組をやっていて、人類は二足歩行を始めた時に誕生したと聞かされたばかりだったから、猿を見る私の目はこれまでになく優しかったと思う(笑)


NHKの「人類誕生」(3回シリーズの1回目)は最後に我々の祖先であるホモ・サピエンスが貝類を食べて厳しい氷河時代を生き抜いたことを紹介していたが、初めて見たに違いない貝を食べようと思ったのは「好奇心」以外のなにものでもなく、この好奇心こそが自然界では弱い存在だったホモ・サピエンスを生き残らせた理由だと言っていた。その遺伝子を大事にしようと思う。


お取引先から空豆を頂いた。私の好物だ。立派な空豆で、わざわざ産地から直送下さったようだ。



新鮮な内に頂こうと、早速、さやから空豆を取り出し始めた。



中から出てきた空豆の美しいこと。これは肉厚で頑丈なさやが外界から守ってきたお陰だろう。豆の世界では誰もが認める「箱入り娘」か(笑)


一つのさやに3つ、たまに4つの空豆が入っていて、取り出した空豆がボウル一杯になった。何という幸せ。空豆を茹で、薄皮を剥き・・



多分、バターで炒めた玉ねぎや牛乳、生クリームと一緒に空豆をミキサーにかけたのだと思う。作り方は分からないが食べ方は知っているぞ、と美しい緑色のスープが冷蔵庫に向かうのを見送った。


良く冷えたスープを夕食で頂き、自然の爽やかな甘味と滑らかな喉ごしに溜め息が出た。空豆は今が旬とのことだが、こういう旬な食材を味わえる食事こそ贅沢と言うのだろう。空豆を送って下さったOMさん、ありがとうございました!