なかなか味わい深い言葉だ。
ラグビーをしていた頃は生傷が絶えず、傷の上に出来るかさぶたを当たり前のように見ていたが、確かに、かさぶたは傷が癒えるまで傷を守っていたのだ。そのかさぶたのように、私を守ってくれた人達がいる。感謝しなければ。それから、私も誰かのかさぶたになれるよう努力しないと。
調布に住んでいる友人からコンサートのチケットを貰った。6年目を迎えた調布国際音楽祭の最後を締めくくる「バッハ・コレギウム・ジャパン」のコンサートで、モーツァルトのオペラ「バスティアンとバスティエンヌ」、同じくモーツァルトの音楽付き喜劇「劇場支配人」が上演されるとのこと。私にとっては初めて尽くしのコンサートだ。楽しみに出掛けた。


「バスティアンとバスティエンヌ」は、羊飼いの娘バスティエンヌとその恋人バスティアンが恋の鞘当てをしたり悩んだりしながらも恋を成就する物語だが、驚いたのはこれを作曲したとき、モーツァルトは僅か12才だったことだ。モーツァルトは天才には違いないが、12才にして男女の恋愛をテーマにするとは何という早熟。彼を基準にすると、私のラグビー仲間などみんなオクテになってしまう(笑)

「劇場支配人」は、興行を前に歌手を探す劇場支配人の元に二人の歌手がやって来て歌を競い合う物語だ。どちらも自分こそプリマドンナに相応しいと譲らず、そこにテノール歌手がなだめに入るのだが、女性二人は言うことをきかない、それが喜劇に仕立てられている。舞台が調布になっており、パルコやコンビニが出てきたから、観客席から笑いが起こった。最後はハッピーエンドとなるが、皆さん素晴らしい歌声で、大いに楽しませて頂いた。

良い音楽を聴くと身体の細胞が活気付くような気がする。だから、私のバイオリンも何とかしないと(笑)
私の呼び掛けに応じ、参加してくれたラグビー部後輩の高道君は中高大学の後輩で、数々の武勇伝を持つやんちゃな男だ。


高道「ボル先輩、これ、動きません」
ボル「お前なぁ、それ、子供用やろ!」
高道「先輩、いつも私のことを子供やと・・」

外ではやんちゃな高道だか、家では二人の息子と共に奥さまの教育指導下にあったらしい。それを私が「お前が一番出来の悪い息子みたいなもんやろなあ?」とからかうと、高道は「違いますよ!生き残るために、私は進化したんです。進化して子供になったんです。ダーウィンの言葉を私は実証したんです」と屁理屈をこねて言い返してくる。以来、高道を見たら「ここに子供がおる」と私が言うのを今回は逆手に取られた。

思わず吹き出してしまって一言も言い返せなかったが、「高道、頭は子供に進化したけど、身体は退化して、どこを見ても、その昔、快足ウィングやったとは思えへんぞ!」と言ってやれば良かった(笑)