厚かましい私は、自分のことを万年青年のように思い、老化現象などまだまだ先のことと考えて来たが、ふと、どういうときに「この人は老化現象が始まっている」と感じるのだろうと気になった。以来、私と同年代や私より年長者と仕事や食事をご一緒する際には努めて冷静に観察するようになった。

 

その結果、以下のような状況で「この方は老化現象が始まっている」と感じたように思うのだか、どうだろう。

 

⑴ 話の腰を折られる。

私の話が終わっていないのに口をはさんで来られる。年長者だと注意もできないので、その方に合わせて話を続けることになるが、私が言いたかったことは言えないまま終わってしまう。


⑵ 延々と話を聞かされる。

相手が年長者だと、礼儀としてお話を聞く姿勢になるので、延々と話されても止められない。安易に相槌を入れると益々話が長くなる。又、時には同じ話が繰り返されたりもする。


⑶ 昔話が多くなる。

そのジャンルに興味があれば別だが、興味のない世界の話だと聞き続けるのが辛くなり、退屈にもなる。そういうとき、なるほど共通の話題は「今」か「未来」なんだと思う。

 

我ながら良く観察し、分析も鋭いではないかと一人悦に入っていたのだが、先日参加した打合せのことを思い出し、愕然とした。その打合せに出ていたメンバーの中では私が最年長だったから、間違いなく、参加者は私に気を使ってくれていた。そして、ここからが問題だが、私は①参加者の発言を遮ったし、②いい気になって喋り続けたし、③その中には昔話もあった。


人の振り見て我が振り直せ。ハイッ!

8日の日曜日、たまたまチケットを頂いたので、秩父宮ラグビー場までトップイーストリーグの試合を観に出掛けた。ラグビー観戦はワールドカップ以来だが、180㎝、80㎏でも小柄と言われそうなワールドカップと異なり、私のような160㎝台、70㎏台の小柄な選手が出場していたから、何となくホッとするものを感じた。又、黄色い声援よりも野太い男性の声で「〇〇(選手の名前)、行け~!」というような声援が多いことにも親しみを覚えた。まさに私たちの現役時代がそうだったから(笑)


第一試合は東京ガスvsセコムラガッツだったが、東京ガスには相手ディフェンスの薄いところを探したり作ったり突いてみようという意識が共有されているように見え、FWから意図的にボールを早く出したり、BKが逆サイドを突いたりするプレーが見られ、効率良く前進していたように思う。対するセコムラガッツには個々に秀でた強い選手がいたし、スクラムも優勢に組んでいたように思うが、それらが十分には生かせていないように見えた。東京ガスの12番CTBは同志社OBの西田悠斗君で、学生時代と同様、思い切りの良いタックルでセコムを止めていたので嬉しく思った。

第二試合はヤクルトLevins vs 横河武蔵野アトラスターズで、両チーム共に運動量が多く、キビキビ動く気持ちの良いチームだったと思う。接戦になったが、横河のスタンドオフが正確なキックで上手く陣地を取り、回しては真っすぐ力強く走れる両センターが何度もゲインすることで優勢にゲームを進め、終了間際にヤクルトが見せた猛追を何とか振り切って接戦を制した。

応援するチームでなければ観戦はつまらないと思ってきたが、案外楽しかったのは、これらのチームに異なる個性を見たからだろう。やはり、ラグビーは面白いスポーツだ。

そして、2019年12月8日、73年目を迎えられたコーロカステロがコンサートを開かれた。



第1部はコーロカステロのステージで、「浜辺の歌」や「雪の降る町を」から始まり、フランスの童謡「アヴィニヨンの橋の上で」やナポリの民謡「私の太陽」、オーストラリアの準国歌「Waltzing Matilda」や黒人霊歌「The Battle of Jericho」など世界各地の歌を披露されたが、私には最初の「浜辺の歌」と「雪の降る町を」が心に響いた。良く知っているメロディと日本語の歌詞だとリラックスして聞けるし、歌われる方々にとってもさまざまな思いや感情を込めやすいようにも思う。第1部の終わりに、客席も一緒になって「小さな世界」を二部合唱したが、これは実に楽しかった。2016年の「アヴェ・ヴェルム・コルプス」以来かと思うが、楽しいサプライズだった。

第2部はコーロカステロの弟分、城の音の皆さんが黒人霊歌と讃美歌を歌われた。まさに歌い慣れておられるとでも言うのか、皆さん、ほとんど手にした楽譜ではなく指揮者を見ておられたので、リズムや音の強弱が見事に揃い、心洗われる気分になれる演奏だった。続く第3部にはクラーククラブ(北大合唱団東京OB会)が登場され、「夏のまぶた」、「Spanish Ladies」、「あの頃へ」、「麦の唄」を披露されたが、途中、白髪に白髭の方が朗々と独唱された船乗りの歌「Spanish Ladies」は聴き応えがあった。又、玉置浩二作曲の「あの頃へ」は哀愁漂う歌声で心に沁みた。アカペラで歌われた箇所があったが、厚みがありながら美しいハーモニーで感心した。

第4部には再びコーロカステロが登場され、ドイツやアイルランド、ウェールズやロシアの歌を披露された。高嶋先生が独唱された「ローレライ」、ウェールズで愛唱されているという「Loudly Proclaim」、そして「フィンランディア」がとても良かったように思う。特に「フィンランディア」は、シベリウスが独立前に「独立への夢」を込めて作曲したと知り、皆さんの歌声に明るい希望に満ちた力強さを感じ、素晴らしい演奏だと思った。アンコールで歌われた「ヴォルガの舟曳歌」にはクラーククラブの方々も加わられ、実に力強く、しかしどこか男の辛さや悲しさを感じさせる演奏になったと思う。久し振りに感動的な「ヴォルガの舟曳歌」を聞かせて頂いたように思う。ありがとうございました!