今年の流行語大賞に選ばれた「ワンチーム」は、ラグビー・ワールドカップで私たちを感動させてくれた日本代表チームがジョセフ・ヘッドコーチ就任時に掲げ、大事にしてきた言葉とのこと。国籍や言語、肌の色の異なる選手たちが一つのチームを作り、さまざまな課題を克服しながら素晴らしいチームに育て上げたのだから大したものだ。又、ラグビーには果たすべき役割や求められる能力の異なる15のポジションがあるから、違いを認め、受け入れ、尊敬し合わないとワンチームにはなれない。その分、余計に重みを持った言葉になったように思う。

紅葉のワンチーム(笑)

昨日、その「ワンチーム」感を持てる時間に恵まれた。同志社混声合唱団のクリスマス会でのことだ。皆さんに勧められ、私はバイオリンで「チャルダーシュ」を弾いた。失敗だらけの演奏で、伴奏して下さったプロのピアニストの先生にも、音にはうるさいメンバーの方々にも合わせる顔がなかったが、演奏が終わると大きな歓声と拍手を送って下さった。皆さん、私のチャレンジ精神や積極性を買って下さったということで、諦めずにバイオリンを続けろ、音楽は必ず報いてくれるから、という激励だったのだろう。

私の後には男声合唱や女声合唱、小さな混声合唱やカルテットの合唱が続いたが、それぞれにも大きな拍手と歓声が送られた。そして、会の終わりに円陣を組んで手を繋ぎ、同志社カレッジソングを唱和することになったのだが、嬉しかったのは、同志社のご卒業ではない指揮者、ピアニストの先生、そしてメンバーの方々も当たり前のように同志社カレッジソングを歌い、お酒が入った後なのに他のパートの歌声に耳を澄まし、全体のハーモニーを乱すことなく歌っておられたことだ。こちらも素敵な「ワンチーム」になれる可能性がありそうだ。

厚かましい私は、自分のことを万年青年のように思い、老化現象などまだまだ先のことと考えて来たが、ふと、どういうときに「この人は老化現象が始まっている」と感じるのだろうと気になった。以来、私と同年代や私より年長者と仕事や食事をご一緒する際には努めて冷静に観察するようになった。

 

その結果、以下のような状況で「この方は老化現象が始まっている」と感じたように思うのだか、どうだろう。

 

⑴ 話の腰を折られる。

私の話が終わっていないのに口をはさんで来られる。年長者だと注意もできないので、その方に合わせて話を続けることになるが、私が言いたかったことは言えないまま終わってしまう。


⑵ 延々と話を聞かされる。

相手が年長者だと、礼儀としてお話を聞く姿勢になるので、延々と話されても止められない。安易に相槌を入れると益々話が長くなる。又、時には同じ話が繰り返されたりもする。


⑶ 昔話が多くなる。

そのジャンルに興味があれば別だが、興味のない世界の話だと聞き続けるのが辛くなり、退屈にもなる。そういうとき、なるほど共通の話題は「今」か「未来」なんだと思う。

 

我ながら良く観察し、分析も鋭いではないかと一人悦に入っていたのだが、先日参加した打合せのことを思い出し、愕然とした。その打合せに出ていたメンバーの中では私が最年長だったから、間違いなく、参加者は私に気を使ってくれていた。そして、ここからが問題だが、私は①参加者の発言を遮ったし、②いい気になって喋り続けたし、③その中には昔話もあった。


人の振り見て我が振り直せ。ハイッ!

8日の日曜日、たまたまチケットを頂いたので、秩父宮ラグビー場までトップイーストリーグの試合を観に出掛けた。ラグビー観戦はワールドカップ以来だが、180㎝、80㎏でも小柄と言われそうなワールドカップと異なり、私のような160㎝台、70㎏台の小柄な選手が出場していたから、何となくホッとするものを感じた。又、黄色い声援よりも野太い男性の声で「〇〇(選手の名前)、行け~!」というような声援が多いことにも親しみを覚えた。まさに私たちの現役時代がそうだったから(笑)


第一試合は東京ガスvsセコムラガッツだったが、東京ガスには相手ディフェンスの薄いところを探したり作ったり突いてみようという意識が共有されているように見え、FWから意図的にボールを早く出したり、BKが逆サイドを突いたりするプレーが見られ、効率良く前進していたように思う。対するセコムラガッツには個々に秀でた強い選手がいたし、スクラムも優勢に組んでいたように思うが、それらが十分には生かせていないように見えた。東京ガスの12番CTBは同志社OBの西田悠斗君で、学生時代と同様、思い切りの良いタックルでセコムを止めていたので嬉しく思った。

第二試合はヤクルトLevins vs 横河武蔵野アトラスターズで、両チーム共に運動量が多く、キビキビ動く気持ちの良いチームだったと思う。接戦になったが、横河のスタンドオフが正確なキックで上手く陣地を取り、回しては真っすぐ力強く走れる両センターが何度もゲインすることで優勢にゲームを進め、終了間際にヤクルトが見せた猛追を何とか振り切って接戦を制した。

応援するチームでなければ観戦はつまらないと思ってきたが、案外楽しかったのは、これらのチームに異なる個性を見たからだろう。やはり、ラグビーは面白いスポーツだ。