このところコンサートや勉強会をご一緒することの多い同級生のA山さんから、「客席でヘンデルのメサイアを歌うという演奏会がある。僕はもう3、4回参加してるんやけど、来年一緒にどう?」と昨年12月に誘われた。


ステージに上がるプロの指揮者、ソリスト、オーケストラと共に、客席にいる参加者が合唱部分を歌う。チラシには「定期的に練習する合唱団には入れないけど歌いたい人、とにかくメサイアなら歌いたい人など大歓迎」とある。A山さんは所属している合唱団で今月メサイアを歌うし、私は11月に同志社混声合唱団でメサイアを歌うから、これは練習になるかもと参加を決めた。

(主催者「おとのきずなメサイア」のHPから。昨年の演奏会の模様)

その演奏会が一昨日、上野の東京文化会館であり、A山さんと参加してきた。主催者によると約600人の参加があったとか。その人数で歌うハレルヤなど流石に迫力があり、皆さん気持ち良さそうに歌っておられたが、指揮者の先生がいみじくもおっしゃっていた通り、これだけの大人数になると音の強弱を付けたり、語るように歌うのは難しいものだと思った。

まぁ、私の場合はそんな偉そうなことを言う前に、指揮者を見て歌える曲が一つもなかったことを深く反省すべきだろう。隣で4、5曲は軽く暗譜で歌っていたA山さんがかっこ良く見えた。私も練習します。
青山通りのスパイラルビルに入ったら、「女子美術大学 工芸専攻 卒業・修了制作展」が催されていた。たまたま、丸紅で同僚だった女性が女子美の卒業生だったので、勝手に親しみを覚えて厚かましくも足を踏み入れ、展示されていた作品を順番に見て回った。

美しい作品、面白い作品、見入ってしまう作品、角度を変えて見たいと思わせる作品、とさまざまな作品があったが、いずれも私には作れないもの、思いも付かないものばかりで、学生さんたちのセンスや才能を羨ましく思った。


一番気に入った作品は、長島さんという学生さんが制作された陶器で、可愛らしい花の絵などの描かれたお茶碗やお皿が円を描くように並べられていた。作品の説明に「24節気の花々」とあったので、一年を24節に分けたときの花々を24セットの陶器にそれぞれあしらわれたのだろう。


あっという間に1月が終わってしまったし、2月も半ばに差し掛かろうとしている。それを改めて思い出すとは、何と時間に追われた生活をしているのだろう。そう思うと、各々の季節を思い出させてくれる器は素朴だが贅沢だと思う。
男声讃美歌研究会は総勢20名足らずの小さな男声合唱団だが、同志社グリーのOBが中心メンバーで、特に讃美歌については歌いこんでいるから、同級生のA山さんによると「少数精鋭の実力派。本当に聴かせるよね」と評価は高い。が、「ボルさん、良く入れてもらえたよね?」と続く。大きなお世話だ(笑)


指導下さっているのは、指揮法や声楽、ルネッサンス音楽やグレゴリオ聖歌を学び、研究して来られた渡辺宏子先生で、この度、喜寿を迎えられたことから、先生が指導されている9つの合唱団がそのお祝いにと合同でコンサートを催すことになった。

そして2月2日、5つの女声合唱団と3つの混声合唱団、そして唯一の男声合唱団である私達が紀尾井ホールに集い、グレゴリオ聖歌や讃美歌、合唱組曲等を歌い上げるという大変賑やかで、各々の合唱団の個性や違いを楽しめるコンサートを催すことができた。

出演者の年齢も現役の大学生から80代のベテランまでと幅広かったし、カトリック信者の方がおられればプロテスタントの方もおられ、打ち上げパーティーでは異なる文化やライフスタイルを垣間見るようで大変楽しい時間になった。

渡辺先生には「さすがに先生の生徒さんだけあって、皆さん礼儀正しく聞き上手、しかもお上品ですよね」とお伝えしたが、これを同級生のA山さんに話したら、「そんなお上品な方々の集まりに良く呼んでもらえたね?」と言われるんだろうな(笑)