京都で開かれたラグビー部のOB会で乾杯の挨拶を仰せつかった。
「大学を卒業して総合商社のMに就職しました。その年は100名の採用でしたが、同志社からは私一人で、私より成績の良かった同級生がバタバタと落とされました。そこで、『あいつはラグビー部(で勉強してない筈)やのに、なんで通ったんや?』と言われたようですが、実際には『ラグビー部だったから通った』んです。同志社でラグビーをしたお陰で私の人生は開けました。感謝しています。」
「Mのラグビー部にはいろんな大学の出身者がいましたが、皆さん、早慶明と同志社には敬意をもって接して下さっていたように思います。伝統校やからでしょう。その早稲田が復活し、その前には明治が復活し、慶應も昨シーズンの最終戦では帝京を降しています。」
「次は同志社が復活する番やと思っています。私は東京から来ましたが、学生たちが大学選手権で上京しなければ、OB会の東京支部を維持する意味がない。皆さん、私を見て、遠いところご苦労はんと言って下さいますが、遠いところ、東京まで来なイカンのは皆さんの方です。」
「これから乾杯しますけど、次の乾杯は是非東京でお願いします。乾杯!」 こんな好き放題を言えるほど、いつの間にか私も年長者の部類に入ってしまった。これからは発言に注意し、いつ学生たちが上京しても歓迎できるよう準備しておこうと思う。
打合せの用事があり、ある中学校を訪問した。通されたのは図書室で、少し時間があったので本棚に並ぶ本を興味深く眺めていたら、職業に関するコーナーがあった。「○○になるには」というシリーズのようだ。
「教師になるには」、「消防官になるには」、「国家公務員になるには」には驚かなかったが、「ゲームクリエイター」、「介護福祉士」、「フードコーディネーター」には時代の変化を感じた。
もっと驚いたのは「落語家」、「お笑いタレント」、「モデル」、「力士」があったことだ。私が中学生の頃にもこれらの職業はあったが、自分の住む世界とは違う特別な世界、特殊な能力を持った人たちの世界、と見ていたように思う。今はそうではなく、望めばなれる可能性のある職業なのだろう。
中学校の図書室に入ったのは約50年振りだが、さて50年後にはどんな本が並んでいるんだろう。どんな職業があるんだろう。はたまた、図書室は存続しているかな?


