男声讃美歌研究会でご指導頂いている渡辺宏子先生から「Christmas Charity Concert 2025」のご案内を頂いた。出演は聖心女子大学聖歌隊と女声合唱団 Filles du Sacre Coeur(以下「FSC」、聖歌隊OGやグリークラブOGの皆さまが運営)、客演はコロンえりかさん。興味はあったが、一人で女子大キャンパスに乗り込む度胸がなかったため、同級生のA山さんを誘い、二人で会場の聖心女子大学聖堂へと向かった。

 

 
第1ステージはヘンデルの「メサイア」女声合唱版の第一部「降誕」から選ばれた十数曲と第二部「受苦」の終曲「ハレルヤ」を聖歌隊とFSCの皆さんで歌われ、客演のコロンえりかさんがレチタティーヴォとアリア数曲を歌われたが、混声合唱で聴く「メサイア」と異なり、清らかで透き通ったハーモニーが聖堂に響き渡り、心が清められたように感じた。
 

 
第2ステージは先ず、聖歌隊の皆さんがジョン・ラターの作品2曲を歌われたが、その内の1曲「For the Beauty of the Earth」は男声讃美歌研究会でも歌ったことがあり、男声で歌う力強さではなく、美しい大地や自然を思い、神さまに感謝するという迷いのない信仰がストレートに伝わって来るようで感動した。
 

 
次にFSCの皆さんが Sarasola というスペイン、バスク地方の作曲家の作品を2曲、そしてグレゴリオ聖歌を1曲歌われたが、前者の2曲には信仰の喜びが、グレゴリオ聖歌には信仰の厳しさが感じられ、どちらも聴き応えがあった。その後は聖歌隊の方々が加わり、グレゴリオ聖歌を1曲一緒に歌われたが、ユニゾンの歌声がきれいに一つにまとまり、その美しい響きに思わず隣のA山さんと顔を見合わせた。


その後はクリスマスキャロルを10曲ほど歌われたが、場所が聖堂で正面には十字架が見えたことから、少し厳かな心持ちで美しい合唱を聴かせて頂いた。最後に会場の方々も一緒に Silent Night, Holy Night を合唱し、和やかな気持ちになったところで失礼したが、出口に「ESAアジア教育支援の会」と書かれた募金箱を持つ少女が立っておられたので、気持ちだけ募金をさせて頂いた。ちなみに、ESA とは Education Sponsorship in Asia とのことで、 インド、バングラディシュを対象地域とし、子供たちのための教育支援や学校建設などの事業を展開しているNPO法人のようだ。どういうつながりから分からないが、聖心女子大学もESAの趣旨に賛同し、協力されているのかと思う。
 

 
又、客演のコロンえりかさんは「Bruder」(ドイツ語で兄弟という意味らしい)というドキュメンタリー映画に取り上げられた「目の見えない子、耳の聞こえない子、車いすの子、自閉症の子、そして障がいのない子供たちが一緒になって挑戦した音楽の都ウィーンでのベートーベン『第九』公演」の芸術監督を務めておられたようだ。私にはできない活動をされていることに頭が下がる思いをした。99分の映画で、一昨日の12日(金)からアップリンク吉祥寺で公開されているとのこと。観に行こうかと思う。


気楽な気持ちでお邪魔したチャリティ・コンサートだったが、多くの異なる感動を頂いた。感謝。

Wikipediaによると、「オペラ『オルフェオとエウリディーチェ』は、クリストフ・ヴィリバルト・グルックが作曲した3幕からなるイタリア語オペラで、グルックのオペラの中で最も有名な作品である」とのこと。たまたま、朴 令鈴さんがオーケストラの中でチェンバロを弾かれると知り、鑑賞させてもらうこととした。



物語は亡き妻エウリディーチェを何とか生き返らせようと祈りを捧げるオルフェオの登場で始まる。彼に同情した愛の神アモールの手引きでオルフェオはエウリディーチェとの再会を果たし、現世に連れ戻そうとするが、全能の神ゼウスが「現世に戻るまでは決して彼女の顔を見ないこと。見たらその場で彼女は死ぬ」という条件を付けたことを知る。ところが、そんな条件のことなど全く知らないエウリディーチェから「なぜ、あなたは私の顔を見ようともしないし、抱擁もキスもしてくれないの?」と迫られ、オルフェオはついに彼女の顔を見てしまう。

ここで終わると悲劇のオペラだが、第3幕に更なる救いがあってハッピーエンドとなる。良かった(笑) 歌手や合唱団の歌声にはその場面ならではの感情が豊かに込められていたし、ダンサーの皆さんの激しくも滑らかな動きには目を見張った。又、それらを終始支えておられたオーケストラの演奏は素晴らしかったし、令鈴さんが弾かれたチェンバロもちゃんと聞こえて来こえてきた。特にオルフェオがエウリディーチェを想って歌う場面ではチェンバロの音色が素敵に重なり、私には悲しみ悩むオルフェオをチェンバロの凛とした音色が励ましているように聞こえた。楽しい時間になった。

丸紅ラグビー部で一緒にプレーした仲間6人で食事した。共通の話題は当然ラグビーになるが、誰からともなく「俺たち、良い時代にラグビーしておいて良かったな」と言い始め、一同、深く頷くこととなった。以下、元ラグビー選手たちの独り言。



「BKも今やラック、モールに入れないと使ってもらえないんだろ?俺、あんな痛そうな所に入りたくないよ(笑)」

「最近の第1列はパスも上手いし、BKラインに入っていても違和感ないよね。俺、無理。ま、誰も俺にはパスしないと思うけど(笑)」

「最近はSHですらデカイもんね。スクラムサイドもぐってきても、俺、タックル行くの止める(笑)」

「ラグビーは15人で戦うもんだと思っていたけど、今は負傷退場以外でも8人まで交代できるんでしょ? だったら23人で戦うスポーツだよね」

「昔は15のポジションがあって個性を生かせるスポーツだと教えられたけど、今や個性の前に最低80kgの体重と走れる身体が必要じゃないの」

「TMOにも驚いた。我々の時代は間違っていてもレフェリーの判断が絶対で、俺なんか世の中の不条理を学ばせてもらったと感謝してるもん」

と、一人ひとりが呟く度に皆が頷くこととなった。確かにラグビーは変わった。が、痛みや苦しさ、緊張や興奮、喜びや悔しさを大人数で共有できる点は変わらない。本当に素敵なスポーツを経験できたと思う。