男声讃美歌研究会は総勢20名足らずの小さな男声合唱団だが、同志社グリーのOBが中心メンバーで、特に讃美歌については歌いこんでいるから、同級生のA山さんによると「少数精鋭の実力派。本当に聴かせるよね」と評価は高い。が、「ボルさん、良く入れてもらえたよね?」と続く。大きなお世話だ(笑)


指導下さっているのは、指揮法や声楽、ルネッサンス音楽やグレゴリオ聖歌を学び、研究して来られた渡辺宏子先生で、この度、喜寿を迎えられたことから、先生が指導されている9つの合唱団がそのお祝いにと合同でコンサートを催すことになった。

そして2月2日、5つの女声合唱団と3つの混声合唱団、そして唯一の男声合唱団である私達が紀尾井ホールに集い、グレゴリオ聖歌や讃美歌、合唱組曲等を歌い上げるという大変賑やかで、各々の合唱団の個性や違いを楽しめるコンサートを催すことができた。

出演者の年齢も現役の大学生から80代のベテランまでと幅広かったし、カトリック信者の方がおられればプロテスタントの方もおられ、打ち上げパーティーでは異なる文化やライフスタイルを垣間見るようで大変楽しい時間になった。

渡辺先生には「さすがに先生の生徒さんだけあって、皆さん礼儀正しく聞き上手、しかもお上品ですよね」とお伝えしたが、これを同級生のA山さんに話したら、「そんなお上品な方々の集まりに良く呼んでもらえたね?」と言われるんだろうな(笑)

小学校時代の同級生が懐かしい写真を送ってきてくれた。

 

 

京都会館(現・ロームシアター京都)で催された何かのイベントに参加し、リコーダーで演奏したのだと思う。小学校高学年だとしても50年以上前の写真だ。


もし、タイムマシンがあって、当時の私に何かしら言葉を掛けられるとしたら、何と言うだろう。穴があったら入りたくなるような失敗があるし、あの時ああすれば良かったという後悔もある。


それを伝えようかと一瞬思ったが、そういう失敗や後悔があって今の自分があるのかなと思えてきた。写真の中の私は無邪気に微笑んでいるのだから、「おぅ!お前の人生、なかなか面白いぞ。頑張れ!」だけで良いかな(笑)

1月26日の日曜日、日本モーツァルト愛好会主催のオペラコンサート、「コジ・ファン・トゥッテ」を聴きに行った。全2幕、字幕付き、邦訳すると「女はみんなこうしたもの」になるらしい。初演は1790年1月26日というから、ちょうど230年前のことになる。


ストーリーはこうだ。
友人同士の青年士官2人が貴族令嬢の姉妹とそれぞれ婚約している。そこに老哲学者が現れ、「女には貞節など存在しない」と2人を挑発する。激怒した青年士官2人は「女性の貞節」を巡る賭けを老哲学者と始めてしまい、老哲学者から言われた通りに変装すると、それぞれ相手を変えて姉妹にアプローチする。内心、貞節を守ってくれと祈りながらも熱心に口説き始める青年士官たち、そして、頑なにアプローチを拒否しながらも次第に心を開き始める姉妹たち・・。

ストーリーはそういう庶民的で分かりやすく、平たく言うとベタなコメディのようにも思えたのだが、音楽そのものは大変素晴らしく、歌手の皆さんの歌声にはそれぞれ個性があって楽しめたし、ピアニストの朴令鈴さんが多くの曲をさまざまな趣で弾き続けられたことには感心した。

一緒にいた同級生のA山さんは「ストーリーと音楽のギャップこそがコジ・ファン・トゥッテの魅力なんとちゃう?」と言っていたが、なるほど、その通りかも。オペラとしては評価が分かれるそうだが、230年もの間、受け継がれて来ただけのことはあると私は思う。