約1ヶ月、ブログを更新していないことから、「元気にしてる?」というお問い合わせを頂いた。幸い、元気にしてはいたのだが、実は、心の余裕がなかった。私から心の余裕を奪ったのは「不思議の国のアリス」だ。
子供たちに音楽を教えておられるS先生から、今年も子供たちのためのオペラへの参加を打診された。3年前の「白雪姫と7人の小人たち」と2年前の「魔笛」ではコーラスの一員を務め、昨年の「森は生きている」ではコーラスに加え、総理大臣役を拝命したので、ちょっとした台詞を言う場面があった。
今年もその程度の役割だろうと安請け合いしたのだが、私が引き受けた役柄の「鳥2」、「伯爵夫人の使用人」、「ジャック裁判の傍聴人」各々に短いながらも「歌う場面」があることを知った。慌てて楽譜を開いたが、#や♭、3連符が頻繁に出てくるし、とても私の手には負えない。「不思議の国に迷い込んだのは私だ!」という気分になった。
それでも何とかなったのは、22回中19回の練習に参加できたこと、参加者の一人である大学生が作成してくれた音源を暇さえあれば聞けたこと、そして、やっぱり今回も歌や踊りや演技に明るく挑戦を繰り返す子供たちの笑顔に励まされたからだろう。練習を重ねる度に不安が増す大人、練習を重ねる度に堂々としてくる子供、その対比が面白く、頼もしくもあった。




