「ギリシャ悲劇」の幕は降りず。しかし市場の関心は企業業績に。
東京市場だけでなく、世界の株式市場は長々と「ギリシャ悲劇」と付き合わされてしまっています。幕が上がってもう数カ月になるのに、まだ終わらないのです。そのため東京市場の騰勢は著しく低下、なかなか蘇生しません。さすがに13日は日経平均株価が226円高となったものの、ほとんどの投資家は冷め切っていて、これで回復に向かうとは思わないでしょう。
正直なところ私も、本格回復にはほど遠いと見ています。ギリシャ問題は根が深く、簡単には終わらないからです。EU連合とIMFが3年間で総額90兆円もの資金枠を設定し、ギリシャをはじめ、南欧諸国に危機的状況が訪れたら支援することを公約していますので、一難は去ったといえます。
しかし、ギリシャ支援の条件が気になります。国が財政再建を断行出来なければ、IMFの支援は打ち切られることになっているのです。財政再建が条件なのです。
それを阻むものがあります。国民、特に公務員の強烈な反対であり、いまもストを繰り返しています。そのため政府が財政再建を断行出来ないとなると、IMFは「勝手にしろ」と支援から手を引きます。ここはギリシャ国民があまりストなどしないで財政再建に協力する姿勢に転じて欲しいものです。
でないとギリシャは本当にデフォルト(返済不能)に陥り、それは必ずポルトガル、スペイン、さらにイタリアにまで波及しかねません。この点でギリシャ国民が財政再建策に協力するかどうか。しなければまたまた市場は混乱に陥る。こうなるでしょう。
ただ、目先は前述したようにEUやIMFの支援を取り付けたため、一つの壁を超えたといえます。そのため米国市場は当面ギリシャ問題よりも自国経済と企業の収益動向に関心を移すでしょう。
たまたま東京市場では今週末の14日(金)に、3月期決算発表のピークを迎えます。否応なく企業業績に目が向く状況になっているため、このところ売り込まれた銘柄で、収益の好転向上が予想される主力銘柄を中心に買い戻されるでしょう。
それにしても東京市場が調整に入った場合、高値から大体10%下げたところで止まりますが、1月半ばから2月初めにかけての下落局面同様、今回もそうなりました。
今後も同じになるとは言い切れないものの、チャートを見て高値から10%ほど下げたら、そろそろ底打ちするだろうと見てよいといえます。
さて、こんな状況下、注目したいのは、まずはソニー(6758 東1 100株)です。13日同社は11年3月期の連結業績を発表しましたが、損益が3期ぶりに500億円の黒字に転換するとのことでした。テレビ、ゲーム機、携帯電話の各部門が好調に推移しそうだというのです。
それを知り株価は13日に125円高となりましたが、目先は戻り売りが出やすく、少し下げるでしょう。そこで拾っておきたいものです。14日も続伸するようなら目先は買い手控えが懸命です。
半導体関連株として順調に水準を上げていた新光電気工業株(6967 東1 100株)も魅力的です。4月30日に1691円の高値をつけたあと1500円を割り込むところまで下げましたが、いまは少し戻ったところです。
主力製品である半導体用ICパッケージやリードフレームはインテル向け需要好調であり、株価は回復力強いと見ています。
そして最後はTDK(6762 東1 100株)を。HDD用磁気ヘッドやコンデンサーなど主力電子部品の需要好調が続き、収益回復はほぼ確定的。株価は4月7日に6590円の高値をつけたあと下落続きでしたが、ようやく見直し方向となってきました。ここでのシフトが有利です。
*ECBが初の政府債買い入れ
*今回の措置は財政再建目指す各国政府の姿勢により正当化されると説明
*債券買い入れは流動性吸収オペによって効果を相殺(不胎化)
*期間6カ月の流動性供給オペやドル資金供給を再開
[バーゼル(スイス) 10日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)は10日、声明を発表し、ユーロ圏の政府債および民間債券を購入することを明らかにした。ギリシャ債務危機を受けて大規模債券購入への抵抗をあきらめ、市場の動揺抑制を優先した。
ECBは今回の措置について、各国政府が財政目標達成のためあらゆる措置を講じると約束したことや、一部のユーロ圏政府が財政再建を加速させる姿勢を示したことで正当化されると説明した。エコノミストの多くは政府債買い入れをECBの「最終兵器」とみなしている。
介入の範囲はまだ決まっていないが、ECBの金融政策のスタンスに影響しないよう、流動性吸収オペも実施するという。
声明は「ECBは、金融政策の波及メカニズムを損ない、中期的な物価安定を目指す金融政策の効果を妨げている一部の市場分野における深刻な緊張に対処するため、いくつかの措置を決定した」と表明している。
ECBの発表直前には、欧州連合(EU)財務相理事会もギリシャ債務危機の波及を防ぐにため最大7500億ユーロ規模の緊急措置を講じることで合意している。
ECBの発表を受けてユーロの対ドル相場EUR=は強含み、株式も上昇した。
今回の措置により、ECBは流通市場で政府債および民間債券の売買が可能になる。香港のSJSマーケッツの主任投資ストラテジスト、Dariusz Kowalczyk氏は、この措置で短期的に債券市場が押し上げられると指摘。「ECBの流通市場での買い入れ計画は大きな一歩だ。ただECBが一段の流動性を供給し、一方で欧州政府発行の質の低い債券の買い入れによってECBの資産が劣化するため、ユーロの下落は続くだろう」と予想した。
債券買い入れは流動性吸収オペで効果が相殺される(不胎化される)ため、インフレにも影響しない。
ECBはまた、ドル資金供給オペの再開と解除し始めた緊急流動性供給措置の再導入も発表した。
5月26日と6月30日に、3カ月物の定例借り換えオペを固定金利で実施し、無制限に資金を供給するほか、5月12日に6カ月物の借り換えオペを実施し、無制限に資金を供給する。6カ月物の金利は、この期間の主要借り換えオペの最低入札金利の平均に固定される。さらに、米連邦準備理事会(FRB)とドルのスワップラインを再発動し、期間7日および84日のドル融資を開始する。
トリシェECB総裁は先週6日の理事会後の記者会見で、政府債の買い入れについては協議を行わなかったと述べた。しかし、ギリシャ問題の波及を防ぐためには、ECBが大胆な措置を実施する必要があるのではないかとの見方が強まっていた。
欧州の法律は、金融危機の際に米英の中央銀行が実施したようにECBが政府から直接的に債券を購入することを禁じているが、ECBは銀行を経由して債券を購入することでこの法律をう回することができる。
ECBは昨年、600億ユーロ規模のカバードボンド買い入れプログラムを実施したが、政府債の買い入れは今回が初めて。
ギリシャの債務危機を受けてギリシャのソブリン債とその債務を保証するコストは過去最高水準に上昇。ポルトガルやスペイン、アイルランドなどのユーロ圏諸国の債務コストも上昇し始めている。
2010/05/11(火)
■20:34 JST USD/YEN=92.37 EUR/USD=1.2676 NY金=$1216.75 NY原油先物=$75.59
欧州市場ではリスク回避の動きが継続。アジアに続いて欧州株式市場も下落。東京市場の流れを引き継いで円が主要通貨に対して買われた。ドル・円相場は 92.20/25レベルまで下げ幅を拡大。ユーロ・ドル相場は 1.2665/70レベルまで売り込まれる場面があった。
■16:32 JST USD/YEN=92.57 EUR/USD=1.2738 NY金=$1208.76 NY原油先物=$75.93
東京市場午後のドル・円相場は上値の重い展開。92.80付近で伸び悩んだあと 92.30/35レベルへ下落する場面があった。日経平均株価が前日比 -119.60。アジアの主要株式市場も大方が値を下げ、株価下落を背景にリスク回避ムードが強まった。昨日の円売りの反動もあって全般的に円が主要通貨に対して買い戻されている。ユーロ・ドル相場は一時、1.2675付近へ反落したあと下げ渋って 1.27台前半での取引き。昨日の欧州市場からユーロ売りの流れが続いていたが、1.26台後半で下げに一服感。ただ、ユーロの反発は鈍い。
■12:55 JST USD/YEN=92.94 EUR/USD=1.2748 NY金=$1201.50 NY原油先物=$77.01
東京市場ドル・円相場は 93円台前半が重くなってきた。早朝に 93.35/40レベルで伸び悩んだドル・円相場は寄り付き後に 92.70付近へ反落。このあと買い戻されて 93.25レベルを回復したが、上値が重くじり安に推移。92.90近辺での取引きとなっている。ユーロ・ドル相場は朝方に 1.2720付近へ下げ幅を拡大したのち 1.2800近辺へ反発したものの、再び売られて 1.27台半ばへ反落。欧州連合の発表した1兆ドルの緊急対策に対する評価は一夜にして終わり、ユーロ圏が抱える根本的な財政問題を解決するかどうか疑問視する声が市場に根強い。
■09:04 JST USD/YEN=92.98 EUR/USD=1.2748 NY金=$1202.00 NY原油先物=$77.04
NY市場ではユーロが大幅反落。軟調地合いで始まったユーロ・ドル相場はNY市場オープン後、1.29台半ば付近で伸び悩んでズルズルと後退。1.2760近辺まで下落した。欧州連合が打ち出した1兆ドル規模の緊急安定化基金の効果に対する不透明感の広がり。ギリシャの将来的な支払能力の根本的な解決につながらないとの見方から東京市場でのユーロ上昇値幅分はすべて相殺される結果となった。NY市場引けは 1.2785/90レベル。ドル・円相場は概ね 92.90/93.50レンジでもみ合い。欧州危機がひとまず去ったことで買われすぎていた円を売る動きが断続的に続いた。ただ、93円台半ばではドルの戻りを狙った売りが強くドル・円相場の上値は重かった。NY市場終値は 93.30レベル。
2010/05/10(月)
・ユーロ圏各国中銀:10日に国債買い入れ-ECB発表を実践:(ブルームバーグ)
■21:10 JST USD/YEN=93.31 EUR/USD=1.2978 NY金=$1191.25 NY原油先物=$78.05
欧州市場ではユーロの買い戻しに一服感。東京市場から続いたリスク回避逆転の動きは欧州市場にも引き継がれユーロ・ドル相場は一時、1.3095近辺まで上げ幅を拡大した。しかし、同水準でユーロ買いはひとまず一巡。戻りを狙った売りやポジション調整の動きにユーロは 1.2960近辺へ反落した。ドル・円相場はユーロ・円の買い圧力の影響で 93円台半ばまで上昇したあと伸び悩み 93円台前半での取引きとなっている。
■16:56 JST USD/YEN=93.35 EUR/USD=1.3042 NY金=$1187.55 NY原油先物=$77.62
東京市場午後はリスク回避逆転の動きが一段と強まった。欧州連合が打ち出した、思い切ったユーロ防衛措置を市場は評価。ギリシャ、スペイン、ポルトガルのCDSスプレッドが大幅に低下すると同時に欧州株式市場は寄付きから大幅高となった。為替市場では円売り、ユーロなど高金利通貨買い戻しが活発化した結果、ドル・円相場は一時、93.40近辺へ反発。ユーロ・ドル相場は 1.3040レベルを回復する場面があった。先週末NY市場終値が 116.80レベルだったユーロ・円は 121.70近辺まで反発した。
・独首相:EUはユーロ防衛で協調-共通通貨への攻撃は「緊急事態」:(ブルームバーグ)
■12:08 JST USD/YEN=92.63 EUR/USD=1.2930 NY金=$1199.30 NY原油先物=$76.66
東京市場は早朝からリスク回避を逆転させる動きが強まった。欧州連合が緊急財務相理事会でユーロ諸国の財政資金調達が悪化した場合に対処するため基金の創設で合意。日米欧中央銀行がドル資金融通のためのスワップ協定を再締結した。リーマンショックの二の舞を避けるために各国が矢継ぎ早に対処を打ち出したことからギリシャ危機から波及した国際金融・株式市場の混乱がひとまず沈静化されるとの見方が市場に広まった。為替市場では早朝からリスク選好通貨が買い戻され円が売られた。ドル・円相場は一時、 92.85近辺を回復。ユーロ・ドル相場は早朝に 1.29台半ばへ反発したあと 1.2810レベルへ反落したものの、再び買い戻され 1.29台前半での取引きとなっている。
*今回の措置は財政再建目指す各国政府の姿勢により正当化されると説明
*債券買い入れは流動性吸収オペによって効果を相殺(不胎化)
*期間6カ月の流動性供給オペやドル資金供給を再開
[バーゼル(スイス) 10日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)は10日、声明を発表し、ユーロ圏の政府債および民間債券を購入することを明らかにした。ギリシャ債務危機を受けて大規模債券購入への抵抗をあきらめ、市場の動揺抑制を優先した。
ECBは今回の措置について、各国政府が財政目標達成のためあらゆる措置を講じると約束したことや、一部のユーロ圏政府が財政再建を加速させる姿勢を示したことで正当化されると説明した。エコノミストの多くは政府債買い入れをECBの「最終兵器」とみなしている。
介入の範囲はまだ決まっていないが、ECBの金融政策のスタンスに影響しないよう、流動性吸収オペも実施するという。
声明は「ECBは、金融政策の波及メカニズムを損ない、中期的な物価安定を目指す金融政策の効果を妨げている一部の市場分野における深刻な緊張に対処するため、いくつかの措置を決定した」と表明している。
ECBの発表直前には、欧州連合(EU)財務相理事会もギリシャ債務危機の波及を防ぐにため最大7500億ユーロ規模の緊急措置を講じることで合意している。
ECBの発表を受けてユーロの対ドル相場EUR=は強含み、株式も上昇した。
今回の措置により、ECBは流通市場で政府債および民間債券の売買が可能になる。香港のSJSマーケッツの主任投資ストラテジスト、Dariusz Kowalczyk氏は、この措置で短期的に債券市場が押し上げられると指摘。「ECBの流通市場での買い入れ計画は大きな一歩だ。ただECBが一段の流動性を供給し、一方で欧州政府発行の質の低い債券の買い入れによってECBの資産が劣化するため、ユーロの下落は続くだろう」と予想した。
債券買い入れは流動性吸収オペで効果が相殺される(不胎化される)ため、インフレにも影響しない。
ECBはまた、ドル資金供給オペの再開と解除し始めた緊急流動性供給措置の再導入も発表した。
5月26日と6月30日に、3カ月物の定例借り換えオペを固定金利で実施し、無制限に資金を供給するほか、5月12日に6カ月物の借り換えオペを実施し、無制限に資金を供給する。6カ月物の金利は、この期間の主要借り換えオペの最低入札金利の平均に固定される。さらに、米連邦準備理事会(FRB)とドルのスワップラインを再発動し、期間7日および84日のドル融資を開始する。
トリシェECB総裁は先週6日の理事会後の記者会見で、政府債の買い入れについては協議を行わなかったと述べた。しかし、ギリシャ問題の波及を防ぐためには、ECBが大胆な措置を実施する必要があるのではないかとの見方が強まっていた。
欧州の法律は、金融危機の際に米英の中央銀行が実施したようにECBが政府から直接的に債券を購入することを禁じているが、ECBは銀行を経由して債券を購入することでこの法律をう回することができる。
ECBは昨年、600億ユーロ規模のカバードボンド買い入れプログラムを実施したが、政府債の買い入れは今回が初めて。
ギリシャの債務危機を受けてギリシャのソブリン債とその債務を保証するコストは過去最高水準に上昇。ポルトガルやスペイン、アイルランドなどのユーロ圏諸国の債務コストも上昇し始めている。
2010/05/11(火)
■20:34 JST USD/YEN=92.37 EUR/USD=1.2676 NY金=$1216.75 NY原油先物=$75.59
欧州市場ではリスク回避の動きが継続。アジアに続いて欧州株式市場も下落。東京市場の流れを引き継いで円が主要通貨に対して買われた。ドル・円相場は 92.20/25レベルまで下げ幅を拡大。ユーロ・ドル相場は 1.2665/70レベルまで売り込まれる場面があった。
■16:32 JST USD/YEN=92.57 EUR/USD=1.2738 NY金=$1208.76 NY原油先物=$75.93
東京市場午後のドル・円相場は上値の重い展開。92.80付近で伸び悩んだあと 92.30/35レベルへ下落する場面があった。日経平均株価が前日比 -119.60。アジアの主要株式市場も大方が値を下げ、株価下落を背景にリスク回避ムードが強まった。昨日の円売りの反動もあって全般的に円が主要通貨に対して買い戻されている。ユーロ・ドル相場は一時、1.2675付近へ反落したあと下げ渋って 1.27台前半での取引き。昨日の欧州市場からユーロ売りの流れが続いていたが、1.26台後半で下げに一服感。ただ、ユーロの反発は鈍い。
■12:55 JST USD/YEN=92.94 EUR/USD=1.2748 NY金=$1201.50 NY原油先物=$77.01
東京市場ドル・円相場は 93円台前半が重くなってきた。早朝に 93.35/40レベルで伸び悩んだドル・円相場は寄り付き後に 92.70付近へ反落。このあと買い戻されて 93.25レベルを回復したが、上値が重くじり安に推移。92.90近辺での取引きとなっている。ユーロ・ドル相場は朝方に 1.2720付近へ下げ幅を拡大したのち 1.2800近辺へ反発したものの、再び売られて 1.27台半ばへ反落。欧州連合の発表した1兆ドルの緊急対策に対する評価は一夜にして終わり、ユーロ圏が抱える根本的な財政問題を解決するかどうか疑問視する声が市場に根強い。
■09:04 JST USD/YEN=92.98 EUR/USD=1.2748 NY金=$1202.00 NY原油先物=$77.04
NY市場ではユーロが大幅反落。軟調地合いで始まったユーロ・ドル相場はNY市場オープン後、1.29台半ば付近で伸び悩んでズルズルと後退。1.2760近辺まで下落した。欧州連合が打ち出した1兆ドル規模の緊急安定化基金の効果に対する不透明感の広がり。ギリシャの将来的な支払能力の根本的な解決につながらないとの見方から東京市場でのユーロ上昇値幅分はすべて相殺される結果となった。NY市場引けは 1.2785/90レベル。ドル・円相場は概ね 92.90/93.50レンジでもみ合い。欧州危機がひとまず去ったことで買われすぎていた円を売る動きが断続的に続いた。ただ、93円台半ばではドルの戻りを狙った売りが強くドル・円相場の上値は重かった。NY市場終値は 93.30レベル。
2010/05/10(月)
・ユーロ圏各国中銀:10日に国債買い入れ-ECB発表を実践:(ブルームバーグ)
■21:10 JST USD/YEN=93.31 EUR/USD=1.2978 NY金=$1191.25 NY原油先物=$78.05
欧州市場ではユーロの買い戻しに一服感。東京市場から続いたリスク回避逆転の動きは欧州市場にも引き継がれユーロ・ドル相場は一時、1.3095近辺まで上げ幅を拡大した。しかし、同水準でユーロ買いはひとまず一巡。戻りを狙った売りやポジション調整の動きにユーロは 1.2960近辺へ反落した。ドル・円相場はユーロ・円の買い圧力の影響で 93円台半ばまで上昇したあと伸び悩み 93円台前半での取引きとなっている。
■16:56 JST USD/YEN=93.35 EUR/USD=1.3042 NY金=$1187.55 NY原油先物=$77.62
東京市場午後はリスク回避逆転の動きが一段と強まった。欧州連合が打ち出した、思い切ったユーロ防衛措置を市場は評価。ギリシャ、スペイン、ポルトガルのCDSスプレッドが大幅に低下すると同時に欧州株式市場は寄付きから大幅高となった。為替市場では円売り、ユーロなど高金利通貨買い戻しが活発化した結果、ドル・円相場は一時、93.40近辺へ反発。ユーロ・ドル相場は 1.3040レベルを回復する場面があった。先週末NY市場終値が 116.80レベルだったユーロ・円は 121.70近辺まで反発した。
・独首相:EUはユーロ防衛で協調-共通通貨への攻撃は「緊急事態」:(ブルームバーグ)
■12:08 JST USD/YEN=92.63 EUR/USD=1.2930 NY金=$1199.30 NY原油先物=$76.66
東京市場は早朝からリスク回避を逆転させる動きが強まった。欧州連合が緊急財務相理事会でユーロ諸国の財政資金調達が悪化した場合に対処するため基金の創設で合意。日米欧中央銀行がドル資金融通のためのスワップ協定を再締結した。リーマンショックの二の舞を避けるために各国が矢継ぎ早に対処を打ち出したことからギリシャ危機から波及した国際金融・株式市場の混乱がひとまず沈静化されるとの見方が市場に広まった。為替市場では早朝からリスク選好通貨が買い戻され円が売られた。ドル・円相場は一時、 92.85近辺を回復。ユーロ・ドル相場は早朝に 1.29台半ばへ反発したあと 1.2810レベルへ反落したものの、再び買い戻され 1.29台前半での取引きとなっている。
<特報記事>
【みずほフィナンシャルグループ(8411)の増資報道、
シティ証券では株価にネガティブと解説】
複数のメディアがみずほフィナンシャルグループの増資観測を報じているが、
シティ証券では、増資を急ぐことでバーゼル3の数値基準に基く増資の充分性を
説明するのが困難となるとみて、株価にはネガティブに反応するとの見方を示
している。ただし、増資が現実となり、調達額が1兆2千億円になる場合には想
定を充足することが可能となるとコメントしている。
【新生銀行(8303)が大幅赤字を見込む、
クレディがやや不透明感残るとコメント】
新生銀行10日、2010年3月期の当期純利益を下方修正し、配当金予想も無配に
修正すると発表しているが、クレディスイス証券では、大幅赤字転落は既に株
価に織り込み済みと判断しているが、ダウンサイドリスクが完全に払拭された
との見方は尚早であるとコメント。また、当面はビジネス・モデルや経営の方
向性に対する不透明感も残る可能性があると指摘し、目標株価100円及びレーテ
ィング「ニュートラル」をそれぞれ継続、慎重な投資スタンスを推奨するとし
ている。
【日本ユニシス(8056) みずほ証券が2011年3期下期以降の
業績アップサイドは大きいとの見る】
日本ユニシスは10日、2010年3月期の連結業績及び2011年3月期の業績計画を発表し
ているが、みずほ証券では決算内容にサプライズはないとコメントし、業績計画につ
いてはネットマークスの回復や退職給付費用減少、コスト削減などを見込むため、保
守的であると判断している。また、更に売上高回復による増益効果によって2011年3期
下期以降の業績アップサイドは大きいとの見方を示している。投資判断「アウトパフ
ォーム」、目標株価940円はそれぞれ継続。
【みずほFG(8411) バークレイズがレーティング、目標株価を引き上げ】
11日、みずほフィナンシャルグループが8000億円規模の公募増資を実施する方針で
あると、複数の関係筋が明らかにしている。週内に上限8000億円の普通株の発行登録
を行った上で、5月中にも公募増資を決議する方向で最終調整しているとのこと。バー
クレイズキャピタル証券では10日付けのレポートにおいて、増資は先送りされる可能
性が高いと述べ、現時点で資本を調達したとしても、追加増資の懸念が残されると指
摘している。同証券では同社のレーティングを「3-アンダーウェイト」から「2-イコ
ールウェイト」へ格上げ、目標株価を150円から180円へ引き上げると伝えている。
【6273 SMC】
2010年3月期の連結純利益が前の期比25%減の195億円になり上方修正。半導体メー
カーが予想よりも設備投資に前向きで、営業利益は49%減の255億円と、75億円上方修
正した。半導体製造装置向けなどで空気圧機器の売り上げが想定を上回った。
【6752 パナソニック】
12年度の売上高は2兆1500億円を目指す。薄型テレビやデジタルカメラなどネッ
トワークAV事業は年平均10%の成長を見込み、映像の3D化、LED化を進める
一方、価格を大幅に抑えた普及価格帯商品を拡大し、新興国で1100万台超を目指す。
【5108 ブリヂストン】
2010年1~6月期の連結最終損益が270億円の黒字と発表した。国内外のタイヤ需
要が回復し、工場稼働率が好転。収益の改善傾向が一段と鮮明になった。各国の新車
販売が改善しているうえ、交換用の需要も戻りつつある。採算の良い大型建機向けな
ど、特殊タイヤの販売も堅調だ。
【7013 IHI】
2010年3月期連結決算は、最終損益が173億円の黒字だった。11年3月期は大型
案件の端境期に差し掛かる。橋梁・水門事業の再編で100億円程度の増収効果があ
るが、売上高は5%減の1兆1800億円、純利益は14%減の150億円を見込む。受注
高は1兆2900億円まで戻るとみている。
【6645 オムロン】
[トピック]
中国、日本における制御機器の需要増を強く見込むと評価する声がある。国内で
の需要は回復に広がりが見られており、中国においては自動化投資進展が勢いをつ
けるとの観測もある。制御機器の需要増を利益増に結び付けられる企業として注目
する向きもある。
[テクニカル]
一目均衡表日足において、株価は先行スパン下限での抵抗をみせながら、先行ス
パン上限を試す位置にある。先ずは先行スパン上限を上抜けるかに注目。
【レーティング速報】
<みずほ証券>
6794 フォスター電機 OP継続 目標株価4600→5000円
<クレディスイス証券>
4045 東亞合成 OP継続 目標株価470→540円
8544 京葉銀行 OP 目標株価680→740円
<バークレイズ証券>
4188 三菱ケミカル Equal継続 目標株価520→570円
6479 ミネベア Over継続 目標株価640→760円
<UBS証券>
5108 ブリヂストン Buy継続 目標株価1850→1800円
7270 富士重工業 Neutral継続 目標株価450→490円
6581 日立工機 Neutral→Sell
<メリルリンチ証券>
6273 SMC 買い継続 目標株価15000→16500円
6301 小松製作所 中立→買い 目標株価2000→2500円
【ピックアップ銘柄】
5481 山陽特殊製鋼
[トピック]
2011年3月期には主力の軸受鋼の需要回復による収益の大幅回復を期待する
声が聞かれる。主だった国内自動車生産の回復のみならず、産業機械向けの需要が
本格的に回復するであろうとの観測も出ている。
[テクニカル]
一目均衡表月足において、株価は基準線を試す位置にある。これまで、転換線に
下支えされる推移をみせていることから、引き続き転換線を下値の抵抗帯としなが
ら基準線を悉皆問うわ抜くことが出来るかに注目したい。
【クラレ(3405) 野村證券がポバールフィルムを中心とした安定成長を予想】
野村證券は5月7日付けで、クラレの目標株価を1200円から1250円に引き上げ、レ
ーティングは「2」を継続とした。2010年3月期決算内容と直近の取材を踏まえ、業
績予想を見直したとのこと。2011年3月期の営業利益予想を会社同水準の430億円ま
で引き上げ、主力製品の出荷が堅調に推移していることやポバールフィルムを中心
とする安定した利益成長を考慮すると、2012年3月期の中計利益目標値も十分に達成
可能であると判断している。
【ディー・エヌ・エー(2432) 年初来高値を更新コスモ証券は目標株価115万円】
4月30日、ディー・エヌ・エーが2010年3月期連結決算を発表。2011年3月期の業績
予想については開示を見送っているが、同社の携帯電話向けソーシャルゲーム関連売
上は急拡大しており、大幅な増収増益が見込まれている。コスモ証券では業績予想を
上方修正し、今2011年3月期は前期比2倍の営業増益を予想、目標株価を775000から
115万円へ引き上げると伝えている。投資判断は「A」を継続。
【9831 ヤマダ電機】
2011年3月期の連結純利益が前期比5%増の588億円になりそうだと発表した。エ
コポイント効果で、対象となった薄型テレビや冷蔵庫の販売が大きく伸びた。新型
インフルエンザの流行で空気清浄機の売れ行きも好調だったほか、太陽光発電シス
テムの売り上げも増えた。売上高は8%増の2兆161億円と国内家電量販店として初
めて2兆円台に乗せた。
【6764 三洋電機】
2011年3月期の連結最終損益が50億円の黒字に転換する見通し。主力のエナジー
部門など、主要5部門すべてで減収となり、売上高は前の期比10%減のだった。た
だ、ノートパソコンなど情報技術の需要が回復。家電部門が9期ぶりに黒字転換し
たほかコスト削減が寄与し、営業利益は3.9倍の322億円だった。
【2004 昭和産業】
2010年3月期連結営業利益は、前の期比微増の85億円。従来見通しの94億円を下
回った。年明け以降、飼料の販売価格が低迷したことも響いたもよう。しかし製粉
事業は内食回帰の恩恵で、ホットケーキミックスなどのプレミックス粉の出荷が伸
び、想定通りの売り上げを確保したようだ。
【8113 ユニチャーム】
ペット用品子会社のユニ・チャームペットケアを吸収合併すると発表。ユニチャ
ームペットケアはペット関連用品で国内では最大手。国内市場では14%の占有率を
握るものの、海外ではほとんど事業展開していない。合併を機にユニチャームの販
路や人材などを有効活用し、中国などのアジア市場も積極開拓する方針。中国には
今夏にも進出する計画。
【7974 任天堂】
2010年3月期の連結決算で、純利益が前の期比18%減の2286億円と6期ぶり最終
減益となった。人気ソフトの不足とゲーム機「Wii」の販売台数が減少したこと
が要因と思われる。また、携帯電話の無料ゲームが広がるなどに対応できる戦略が
不足しているが巻き返しに向けて年内にも3次元映像を楽しめる携帯型ゲーム機を
発売する予定。
【9532 大阪ガス】
[トピック]
ガスセクター共通の要因として指摘されている、景気回復の中での販売量におけ
る高い産業比率や、低炭素化政策による政治的(費用負担)リスクの低さなどとい
ったものが、同社にはプラスになる可能性があるであろうとの声がある。中長期的
には、非ガス事業の拡大を目指す必要があるとの指摘もある。
[テクニカル]
一目均衡表日足において、株価は先行スパン上限と下限に挟まれた位置を推移し
ている。先行スパン下限水準を下値の抵抗帯とし、先行スパン上限を上抜くことが
出来るかに注目。
<みずほ証券>
6794 フォスター電機 OP継続 目標株価4600→5000円
<クレディスイス証券>
4045 東亞合成 OP継続 目標株価470→540円
8544 京葉銀行 OP 目標株価680→740円
<バークレイズ証券>
4188 三菱ケミカル Equal継続 目標株価520→570円
6479 ミネベア Over継続 目標株価640→760円
<UBS証券>
5108 ブリヂストン Buy継続 目標株価1850→1800円
7270 富士重工業 Neutral継続 目標株価450→490円
6581 日立工機 Neutral→Sell
<メリルリンチ証券>
6273 SMC 買い継続 目標株価15000→16500円
6301 小松製作所 中立→買い 目標株価2000→2500円
【ピックアップ銘柄】
5481 山陽特殊製鋼
[トピック]
2011年3月期には主力の軸受鋼の需要回復による収益の大幅回復を期待する
声が聞かれる。主だった国内自動車生産の回復のみならず、産業機械向けの需要が
本格的に回復するであろうとの観測も出ている。
[テクニカル]
一目均衡表月足において、株価は基準線を試す位置にある。これまで、転換線に
下支えされる推移をみせていることから、引き続き転換線を下値の抵抗帯としなが
ら基準線を悉皆問うわ抜くことが出来るかに注目したい。
【クラレ(3405) 野村證券がポバールフィルムを中心とした安定成長を予想】
野村證券は5月7日付けで、クラレの目標株価を1200円から1250円に引き上げ、レ
ーティングは「2」を継続とした。2010年3月期決算内容と直近の取材を踏まえ、業
績予想を見直したとのこと。2011年3月期の営業利益予想を会社同水準の430億円ま
で引き上げ、主力製品の出荷が堅調に推移していることやポバールフィルムを中心
とする安定した利益成長を考慮すると、2012年3月期の中計利益目標値も十分に達成
可能であると判断している。
【ディー・エヌ・エー(2432) 年初来高値を更新コスモ証券は目標株価115万円】
4月30日、ディー・エヌ・エーが2010年3月期連結決算を発表。2011年3月期の業績
予想については開示を見送っているが、同社の携帯電話向けソーシャルゲーム関連売
上は急拡大しており、大幅な増収増益が見込まれている。コスモ証券では業績予想を
上方修正し、今2011年3月期は前期比2倍の営業増益を予想、目標株価を775000から
115万円へ引き上げると伝えている。投資判断は「A」を継続。
【9831 ヤマダ電機】
2011年3月期の連結純利益が前期比5%増の588億円になりそうだと発表した。エ
コポイント効果で、対象となった薄型テレビや冷蔵庫の販売が大きく伸びた。新型
インフルエンザの流行で空気清浄機の売れ行きも好調だったほか、太陽光発電シス
テムの売り上げも増えた。売上高は8%増の2兆161億円と国内家電量販店として初
めて2兆円台に乗せた。
【6764 三洋電機】
2011年3月期の連結最終損益が50億円の黒字に転換する見通し。主力のエナジー
部門など、主要5部門すべてで減収となり、売上高は前の期比10%減のだった。た
だ、ノートパソコンなど情報技術の需要が回復。家電部門が9期ぶりに黒字転換し
たほかコスト削減が寄与し、営業利益は3.9倍の322億円だった。
【2004 昭和産業】
2010年3月期連結営業利益は、前の期比微増の85億円。従来見通しの94億円を下
回った。年明け以降、飼料の販売価格が低迷したことも響いたもよう。しかし製粉
事業は内食回帰の恩恵で、ホットケーキミックスなどのプレミックス粉の出荷が伸
び、想定通りの売り上げを確保したようだ。
【8113 ユニチャーム】
ペット用品子会社のユニ・チャームペットケアを吸収合併すると発表。ユニチャ
ームペットケアはペット関連用品で国内では最大手。国内市場では14%の占有率を
握るものの、海外ではほとんど事業展開していない。合併を機にユニチャームの販
路や人材などを有効活用し、中国などのアジア市場も積極開拓する方針。中国には
今夏にも進出する計画。
【7974 任天堂】
2010年3月期の連結決算で、純利益が前の期比18%減の2286億円と6期ぶり最終
減益となった。人気ソフトの不足とゲーム機「Wii」の販売台数が減少したこと
が要因と思われる。また、携帯電話の無料ゲームが広がるなどに対応できる戦略が
不足しているが巻き返しに向けて年内にも3次元映像を楽しめる携帯型ゲーム機を
発売する予定。
【9532 大阪ガス】
[トピック]
ガスセクター共通の要因として指摘されている、景気回復の中での販売量におけ
る高い産業比率や、低炭素化政策による政治的(費用負担)リスクの低さなどとい
ったものが、同社にはプラスになる可能性があるであろうとの声がある。中長期的
には、非ガス事業の拡大を目指す必要があるとの指摘もある。
[テクニカル]
一目均衡表日足において、株価は先行スパン上限と下限に挟まれた位置を推移し
ている。先行スパン下限水準を下値の抵抗帯とし、先行スパン上限を上抜くことが
出来るかに注目。
パニックは政策の母!&避けよ、売りの3悪!
いや~ひどいですね。5月6日のNYダウは何と、瞬間998ドル安の9869ドルの安値まで売り込まれました(終値は348ドル安の1万0520ドル)。実に、4月30日~5月7日の下落幅(終値ベース)は786ドルに達しています。
株価暴落の主因はギリシャの財政赤字問題ですが、5月6日にNYダウが一時、1万ドルの大台を割り込む急落を演じたのは、マーケットの“特殊事情”によるものでしょう。すなわち、NYダウ採用銘柄(プロクター&ギャンブル、スリーエムの2社)に対する誤発注に加え、1万0500ドルの仕組み債がノックイン、これが先物の売りを誘い、さらにはロス・カットの売りが重なったのです。
もちろん、最近の株式市場はアルゴリズム取引、ハイ・クェンシートレード、スキャルピングなど金融工学を駆使した売買、超目先の高速回転商いが主流になっています。さらに、商品先物取引で使われていたストップ・ロス、ダブル逆指値、FX(為替取引)では常識の3本指し値といった高度なテクニックをごく普通の投資家が多用しています。
このため、機関化現象の進展と相まって、値動きが荒っぽくなるとともに、一方通行になってしまうのです。やはり、株式市場には多種多様の価値観を持った多くの投資家の参加が不可欠なのです。恐らく、5月6日のNY市場のような“出来事”は今後も起きるのではありませんか。
5月6日には為替市場でも1ドル=87円台の円高が進行(東京市場の高値は翌7日の90円68銭)、市場関係者をギョッとさせました。ドルの投売りはファンダメンタルズ要因ではなく、テクニカル的なものでしょう。すわなち、主因はストップ・ロス、およびロス・カットです。
東京市場では日銀が90円をターゲットに金融調節(買いオペレーション→資金供給)を通じた“介入”を行なうようです。5月7日がそうでしたし、3月4日もそうでしたね。従って、円の一段高はない、と判断しています。
むしろ、ザラバベースでは東京市場の場合、94円99銭の水準で強力に“抵抗”しており(95円に大量の円売り予約?)、ここを突破されると一気に97~98円の円安突入の可能性が指摘されています。もちろん、逆に、人民元切り上げに伴う円高リスクがメディアでは取り上げられます。
しかし、これは再三指摘しているように、事実誤認です。確かに、初期反応は人民元切り上げ→円高ですが、すぐに元の水準に戻り、その後は円安に振れています。ちなみに、2005年7月21日(人民元は2%の切り上げ)のケースでは円は2.3%高になったものの、円高はこの日だけでした。今回も同様のパターンになるでしょう。
いずれにせよ、金融マーケットは大混乱に陥っていますが、ここは冷静な対応が求められます。2007年以来、筆者が繰り返し、繰り返し述べてきたこと、それはパニックは政策の母!です。すなわち、マーケットが動揺し、人々がパニックに陥るたびに政策対応は強化されるのです。ギリシャ支援だって、マーケットの動揺にせき立てられるように、決まったではありませんか。
対応が遅いッと怒ってみても始まりません。歴史的に危機を回避した人は英雄になれないのです。対応が遅れるのは当然です。つい1週間前までドイツ連邦議会はギリシャ支援法案を否決する、といわれていたではありませんか。後手後手に回るのは日本の政治家だけではありません。
まぁ、この局面では売りの3悪(やれやれの売り、腹立ち売り、ろうばい売り)のうち、ろうばい売りは避けたいと思います。ともあれ、嵐のときは動くな!が基本です。“多動性”の人にはイナリサーチ(2176 JQ 1株)、ザインエレクトロニクス(6769 JQ 1株)、イノテック(9880 東2 100株)を。“川底の金貨”です。もとより、ファンダメンタルズは良好です。
いや~ひどいですね。5月6日のNYダウは何と、瞬間998ドル安の9869ドルの安値まで売り込まれました(終値は348ドル安の1万0520ドル)。実に、4月30日~5月7日の下落幅(終値ベース)は786ドルに達しています。
株価暴落の主因はギリシャの財政赤字問題ですが、5月6日にNYダウが一時、1万ドルの大台を割り込む急落を演じたのは、マーケットの“特殊事情”によるものでしょう。すなわち、NYダウ採用銘柄(プロクター&ギャンブル、スリーエムの2社)に対する誤発注に加え、1万0500ドルの仕組み債がノックイン、これが先物の売りを誘い、さらにはロス・カットの売りが重なったのです。
もちろん、最近の株式市場はアルゴリズム取引、ハイ・クェンシートレード、スキャルピングなど金融工学を駆使した売買、超目先の高速回転商いが主流になっています。さらに、商品先物取引で使われていたストップ・ロス、ダブル逆指値、FX(為替取引)では常識の3本指し値といった高度なテクニックをごく普通の投資家が多用しています。
このため、機関化現象の進展と相まって、値動きが荒っぽくなるとともに、一方通行になってしまうのです。やはり、株式市場には多種多様の価値観を持った多くの投資家の参加が不可欠なのです。恐らく、5月6日のNY市場のような“出来事”は今後も起きるのではありませんか。
5月6日には為替市場でも1ドル=87円台の円高が進行(東京市場の高値は翌7日の90円68銭)、市場関係者をギョッとさせました。ドルの投売りはファンダメンタルズ要因ではなく、テクニカル的なものでしょう。すわなち、主因はストップ・ロス、およびロス・カットです。
東京市場では日銀が90円をターゲットに金融調節(買いオペレーション→資金供給)を通じた“介入”を行なうようです。5月7日がそうでしたし、3月4日もそうでしたね。従って、円の一段高はない、と判断しています。
むしろ、ザラバベースでは東京市場の場合、94円99銭の水準で強力に“抵抗”しており(95円に大量の円売り予約?)、ここを突破されると一気に97~98円の円安突入の可能性が指摘されています。もちろん、逆に、人民元切り上げに伴う円高リスクがメディアでは取り上げられます。
しかし、これは再三指摘しているように、事実誤認です。確かに、初期反応は人民元切り上げ→円高ですが、すぐに元の水準に戻り、その後は円安に振れています。ちなみに、2005年7月21日(人民元は2%の切り上げ)のケースでは円は2.3%高になったものの、円高はこの日だけでした。今回も同様のパターンになるでしょう。
いずれにせよ、金融マーケットは大混乱に陥っていますが、ここは冷静な対応が求められます。2007年以来、筆者が繰り返し、繰り返し述べてきたこと、それはパニックは政策の母!です。すなわち、マーケットが動揺し、人々がパニックに陥るたびに政策対応は強化されるのです。ギリシャ支援だって、マーケットの動揺にせき立てられるように、決まったではありませんか。
対応が遅いッと怒ってみても始まりません。歴史的に危機を回避した人は英雄になれないのです。対応が遅れるのは当然です。つい1週間前までドイツ連邦議会はギリシャ支援法案を否決する、といわれていたではありませんか。後手後手に回るのは日本の政治家だけではありません。
まぁ、この局面では売りの3悪(やれやれの売り、腹立ち売り、ろうばい売り)のうち、ろうばい売りは避けたいと思います。ともあれ、嵐のときは動くな!が基本です。“多動性”の人にはイナリサーチ(2176 JQ 1株)、ザインエレクトロニクス(6769 JQ 1株)、イノテック(9880 東2 100株)を。“川底の金貨”です。もとより、ファンダメンタルズは良好です。
ギリシャ問題で下げたところはまた仕込み場に。
クラウド関連株が魅力的だ。
やはりゴールデンウイークは投資家にとっては困った存在だ。そのため私はゴールデンウイーク前には出来ることなら持ち株の半分、それが無理なら少なくとも3分の1を手放しておくことをお勧めしています。
これは毎年繰り返し主張していることで、いまやほとんどの投資家に飽きられてしまっている感があるものの、有効性は変わりません。世界の市場は動いているのに、東京市場だけがのんびりと休暇をとっているのは実にリスクが高いのです。今回それがストレートに出てしまった形です。
休み中にギリシャの財政危問題が深刻化、欧米市場はそれを懸念して日々下落基調だったのに対し、東京市場は休みが明けたところでまとめてドカーンと下げることになってしまいました。
しかし残念ながらもうゴールデンウイークは終わり、対策の取りようはありません。いま出来るのは下げ止まりを待ち、
(1)持ち株の回復を待つ。
(2)新規に押し目を拾って回復を持つ。
これらになり、(1)は実際には何もしないですむため、私がお勧めしたいのは(2)になります。
ギリシャ問題が解決しない以上、投資のしようがない。こんなことになろうかと思いますが、ギリシャ国民のゼネストも、いつまでも続くものではありません。ギリシャは公務員大国。国民の4人に1人が公務員であり、財政再建のための緊縮財政に猛反対しているのですが、EU諸国連合とIMFの支援を受ける以上、緊縮財政を受け入れざるを得ないのです。
いまは熱くなっているギリシャ国民、特に公務員たちも今後渋々現実を受け入れることになるでしょう。
東京市場はその間、軟調な動きが避けられないものの、ギリシャ危機を増幅させる要因の一つとなった格付け機関によるギリシャ、ポルトガル、スペインの長期債格下げは、目先ないと見てよいでしょう。格下げしたばかりだからです。
それにいまも日々次々と発表される10年3月期と11年3月期の決算予想は好転向上するところが多くなっています。だからといってそれら企業の株価がすぐに上がるわけではありません。「好材料出尽くし」との理由で下げてしまうケースも多発しています。
しかし決算発表は、それによって株価が上がったところではなく、下げてしまったところ。そこが買い場になります。
特にそれにテーマがからめばなお好ましい結果になります。現在市場がもっとも関心を寄せているテーマは、クラウド・コンピューティングになります。
管理すべき情報があまりに多くなり過ぎて、いまはどの会社も管理に苦慮しています。私にしても最近パソコンがパンクしてしまい、情報を送信できなくなって往生しました。それだけに究極の情報管理システムといわれるクラウド・コンピューティングには大いに関心があります。
私でもそうなのですから、企業は導入に非常に積極的と考えてよいでしょう。当然関連銘柄も今後次第に水準を高める。こう見ています。
で、まず注目したいのはNEC(6701 東1 1000株)です。通信設備機器最大手だけにクラウド・コンピューティング・システムの構築にはNECの通信機器類が役立つことになります。
株価はこのところ上昇基調にありましたが、316円の高値をつけたところで市場環境の悪化から反落しました。これはわざわざ押し目をつけてくれたようなもの。300円がらみで拾っておきたいものです。
パソコンの設置をはじめ、保守点検などのシステムに強い大塚商会株(4768東1 100株)も、少しでも下げたところはシフト有利です。
オフィス効率化で先行している企業だけに、クラウドコンピューティングへの対応に遅れはないと見てよく、株価の現在水準は押し目狙いの準備に入りたいところです。
たびたび登場の旭硝子(5201 東1 1000株)もまた投資有利の水準になりました。ゴールデンウイーク前の4月30日に1130円の年初来高値を更新したばかりですが、6日は51円安となり、1071円で終わりました。この株の下値支持線は1038円。この近辺まで下げたらまたまた先行きが楽しみになりそうで、見逃せません。
■本日の株式ピックアップ情報
<特報記事>
【ユニ・チャーム(8113) ゴールドマン、
成長戦略や株主還元への積極姿勢を評価】
ゴールドマンサックス証券は5月4日付けで、ユニ・チャームの目標株価を
11000円から11500円に引き上げ、投資判断は「買い」を継続とした。4月30日引
け後に発表された2010年3月期決算は想定通りの好決算であり、同時に発表され
た子会社であるユニチャームペットケアへのTOBも、中国戦略の強化やネットキ
ャッシュの使い道として戦略的に高く評価できるとコメント。業績予想を上方修
正し、2011年3月期営業利益は515億円と会社予想、コンセンサス480億円の上振
れを予想するとしている。
【TDK(6762) ゴールドマンが目標株価引き上げ、株価急反発を予想】
TDKが30日引け後に発表した第4四半期実績は、ゴールドマンサックス証券予想
及び会社計画を大幅に達成。会社側は今期営業利益計画を620億円としているが、
同証券では保守的と判断し、営業利益予想を600億円→700億円に上方修正してい
る。また、株価急反発を予想し、目標株価を7500円→8000円に引き上げ、レーテ
ィングは「買い」で再強調している。
<特報記事>
【ユニ・チャーム(8113) ゴールドマン、
成長戦略や株主還元への積極姿勢を評価】
ゴールドマンサックス証券は5月4日付けで、ユニ・チャームの目標株価を
11000円から11500円に引き上げ、投資判断は「買い」を継続とした。4月30日引
け後に発表された2010年3月期決算は想定通りの好決算であり、同時に発表され
た子会社であるユニチャームペットケアへのTOBも、中国戦略の強化やネットキ
ャッシュの使い道として戦略的に高く評価できるとコメント。業績予想を上方修
正し、2011年3月期営業利益は515億円と会社予想、コンセンサス480億円の上振
れを予想するとしている。
【TDK(6762) ゴールドマンが目標株価引き上げ、株価急反発を予想】
TDKが30日引け後に発表した第4四半期実績は、ゴールドマンサックス証券予想
及び会社計画を大幅に達成。会社側は今期営業利益計画を620億円としているが、
同証券では保守的と判断し、営業利益予想を600億円→700億円に上方修正してい
る。また、株価急反発を予想し、目標株価を7500円→8000円に引き上げ、レーテ
ィングは「買い」で再強調している。







