ギリシャ問題で下げたところはまた仕込み場に。
クラウド関連株が魅力的だ。
やはりゴールデンウイークは投資家にとっては困った存在だ。そのため私はゴールデンウイーク前には出来ることなら持ち株の半分、それが無理なら少なくとも3分の1を手放しておくことをお勧めしています。
これは毎年繰り返し主張していることで、いまやほとんどの投資家に飽きられてしまっている感があるものの、有効性は変わりません。世界の市場は動いているのに、東京市場だけがのんびりと休暇をとっているのは実にリスクが高いのです。今回それがストレートに出てしまった形です。
休み中にギリシャの財政危問題が深刻化、欧米市場はそれを懸念して日々下落基調だったのに対し、東京市場は休みが明けたところでまとめてドカーンと下げることになってしまいました。
しかし残念ながらもうゴールデンウイークは終わり、対策の取りようはありません。いま出来るのは下げ止まりを待ち、
(1)持ち株の回復を待つ。
(2)新規に押し目を拾って回復を持つ。
これらになり、(1)は実際には何もしないですむため、私がお勧めしたいのは(2)になります。
ギリシャ問題が解決しない以上、投資のしようがない。こんなことになろうかと思いますが、ギリシャ国民のゼネストも、いつまでも続くものではありません。ギリシャは公務員大国。国民の4人に1人が公務員であり、財政再建のための緊縮財政に猛反対しているのですが、EU諸国連合とIMFの支援を受ける以上、緊縮財政を受け入れざるを得ないのです。
いまは熱くなっているギリシャ国民、特に公務員たちも今後渋々現実を受け入れることになるでしょう。
東京市場はその間、軟調な動きが避けられないものの、ギリシャ危機を増幅させる要因の一つとなった格付け機関によるギリシャ、ポルトガル、スペインの長期債格下げは、目先ないと見てよいでしょう。格下げしたばかりだからです。
それにいまも日々次々と発表される10年3月期と11年3月期の決算予想は好転向上するところが多くなっています。だからといってそれら企業の株価がすぐに上がるわけではありません。「好材料出尽くし」との理由で下げてしまうケースも多発しています。
しかし決算発表は、それによって株価が上がったところではなく、下げてしまったところ。そこが買い場になります。
特にそれにテーマがからめばなお好ましい結果になります。現在市場がもっとも関心を寄せているテーマは、クラウド・コンピューティングになります。
管理すべき情報があまりに多くなり過ぎて、いまはどの会社も管理に苦慮しています。私にしても最近パソコンがパンクしてしまい、情報を送信できなくなって往生しました。それだけに究極の情報管理システムといわれるクラウド・コンピューティングには大いに関心があります。
私でもそうなのですから、企業は導入に非常に積極的と考えてよいでしょう。当然関連銘柄も今後次第に水準を高める。こう見ています。
で、まず注目したいのはNEC(6701 東1 1000株)です。通信設備機器最大手だけにクラウド・コンピューティング・システムの構築にはNECの通信機器類が役立つことになります。
株価はこのところ上昇基調にありましたが、316円の高値をつけたところで市場環境の悪化から反落しました。これはわざわざ押し目をつけてくれたようなもの。300円がらみで拾っておきたいものです。
パソコンの設置をはじめ、保守点検などのシステムに強い大塚商会株(4768東1 100株)も、少しでも下げたところはシフト有利です。
オフィス効率化で先行している企業だけに、クラウドコンピューティングへの対応に遅れはないと見てよく、株価の現在水準は押し目狙いの準備に入りたいところです。
たびたび登場の旭硝子(5201 東1 1000株)もまた投資有利の水準になりました。ゴールデンウイーク前の4月30日に1130円の年初来高値を更新したばかりですが、6日は51円安となり、1071円で終わりました。この株の下値支持線は1038円。この近辺まで下げたらまたまた先行きが楽しみになりそうで、見逃せません。