利根の大堰サケの遡上と北埼玉田園地帯散歩 | 写真小話

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私が撮影しながら散歩した備忘録的な記録

2024.11.03

関東でも鮭の遡上が見られる事はあまり知られていない。

この間、足利あたりを散歩した時に、北埼玉の田園風景の中を歩いてみたいと思った事もあり、それと合わせてちょっと行田とか羽生あたりを散歩しつつ、利根大堰で鮭の遡上を見てみようかなっと、出かけてみた。

出発地点は東武秩父線の武州荒木駅

東武秩父線に乗るのも、武州荒木駅に降りるのも初めてです。

それだけで、すでに結構楽しいのです。

田園地帯にポツンとある感じの駅で、期待した通り良い感じです。

いかにもローカルな雰囲気を醸しだす駅舎がまたイイ。

田んぼの中のホームが雰囲気です。

駅の真ん前に大谷石でできた、倉庫がありました。

なにを格納する倉庫なのでしょうか?

 

ひとまず駅からは武蔵水路沿いに歩いて利根大堰まで向かうつもり、武蔵水路に向かう

途中にお寺があったので、ちょっと立ち寄ります。

天州寺というお寺みたい、改めて画像をみると、山門に防犯カメラが設置されてるのね、過去にトラブルか何かあったのかな?

朱塗りが美しいです。

ピラミッドみたいな墓石の山が目をひきます。

ここに限らず、この辺りのお寺には墓地の一角に画像のような墓石のピラミッドみたいな物があります。

知らんけど、おそらく、各家の墓地内にある先祖の墓石が溜まって手狭になり新たに設置できなくなった時に、古い墓石をよっこしたものが溜まったので、捨てるに忍びないのでピラミッドにしているのだと推察します。

素朴な神社もそばにありました。

武蔵水路に到着、水路沿いに利根川を目指します。

川と水路の合流点に公園がありました。

広々とした田園風景がほんとうに気持ちいい。

何も無いっちゃあ、なんにも無いんだけど、そのスカッとした風景がイイ、ゴチャゴチャした所に住んでいる身としては、こういう風景に心洗われる思いです。

無邪気に喜んでおりますが、一応、山の神の親戚筋にこの辺の方がいるので、この地方の農家(兼業農家)の方が共通でかかえる問題や苦労はある程度理解しているつもりでいます。

でも、まぁ晴れた空と伸びやかな田園風景は気持ちが良いものです。

広い風景はなにも無くても良いものです。

なにやら、公園のようなところに展望台があります、これは登って見なければ!

登れねぇじゃん!、メンテしてないようで、階段を踏み抜く恐れがあるようです。

メンテしろよって言いたいけど予算ないのかな?

誰もいないし、荒れた感じなのでこのまま永久にサヨナラなのかも…

因みに、この公園も見沼なんちゃら公園っていうのね、本当に埼玉界隈は見沼って地名多いよね。

利根川の土手のすぐ下に弁財天がおりました。

そして土手を越えて、大堰へ…

おお、久しぶりの利根大堰、ここらに来るときはいつもバイクか車なので、徒歩で来るのは初めてです。

そして、この大堰に設けられた魚道を鮭が今、一生懸命に遡上しているハズ。

これが、大堰に設けられた魚道、これを横から観察できるようになっています。

今まさに、ジャカジャカ遡上してるんじゃないの?って事で早速、見にいってみる。

ちょうど自分が覗いた瞬間に一匹、上流に抜けていきました。

それにしても、水が濁っています、前日に結構雨が降ったせいでしょうか…

20分くらいねばりましたが、見られたのは最初の一匹のみ…

前回来たのは11年前、その時は、ジャンジャン遡上してたんですけどねぇ

これは、その時撮った画像、5分くらいしか居なかったけど、もうジャンジャン遡上してました。

で、その姿がとても感動的で、鮭ってそういう生き物なんでしょうけど、なにも、そんなに苦労しなくても良いのになんて思ってしまうほど、一生懸命な姿でありました、それこそ、しばらく鮭が食べられなくなっちゃうほどに…

最近の遡上状況をちょっと調べたところ、そもそも最近は気候変動のせいなのか、遡上する鮭が激減しているみたい、もう利根川で鮭の遡上は見られなくなっちゃうのかも…

 

鮭の遡上はイマイチって事で、仕方なく大堰が良く見える所で、加須駅で買ったパンを齧る。

雄大な眺め、しかし水は濁ってますな、こういう時は鮭達はどこにいるのでしょうか、関係なくガンガン遡上してそうですが。

鵜やら、サギやらがいっぱい羽を休めているねぇ、なんて思いながら、パンを齧っていると…

あっ、飛んだ!

 

さて、パンも食ったし、日も暮れそうなので、とっとと帰るか。

日もだいぶ傾いてきました。

一旦、見沼なんちゃら公園に戻って、帰るのだけど武州荒木駅にそのまま戻ったのではつまらないから、新郷駅まで歩く事にしました。

水路の取水口ちかくを通って。

おっモズじゃないかい?

モズといえば、童謡「小さい秋」を連想してしまう、なんとももの悲しげな、曲、なのだけれど作詞のサイトウハチロウさんは破天荒な人だったらしい。

ただし、幼少の頃は病弱だったようで、その幼少期の心象風景を謡ったものなのだそうです。

人の頭の中って不思議なモンですね。

 

こんな感じの道を選んで歩きます。

この、うら寂しい感じが良いです。

撮影する影法師。

埼玉用水路

所どころに防風林に囲まれた集落があったりします。

沈む夕日を惜しむように虫が群れています。

焚火の煙が雰囲気を出してます。

ああ、まじで日が沈んでゆく…

幹線道路(県道)が近くなると民家が多くなる。

もうすぐ暗くなります。

上新郷地域のシンボルツリーの椎の木、高感度で撮影してますが、本当は結構真っ暗に近いです。

新郷駅到着、来るときは加須経由だったけど、帰りは熊谷経由で湘南新宿ラインに乗って居眠りして帰りました。

おしまい