最近の夏はいつも猛暑である、温暖化している故に盛夏のピーク温度が高くなる傾向、毎年のように最高気温のレコードが書き換えられていく。
ピーク温度が高いという事はまぁ、山の高さが高くなれば裾野の広くなるのと同じように、高温の裾野も広がっていく、つまり秋になっても暑いという事、いつもならもうとっくにキンモクセイの季節になっているはずなのに、いつまでも咲きません。
で、ここにきてようやく咲きだして来て、暑さが去ると同時にキンモクセイが香りだす。
キンモクセイの香りを堪能しながら、骨折のリハビリ兼ねてどこかゆっくり散歩なんぞしてみたい。
ワンパターンだけど、やっぱり鎌倉かねぇ、お寺にキンモクセイがあるわけじゃなく、お庭のあるお宅が多い地域はそのお庭に植えられたキンモクセイが香っている事が多い。
世田谷とか杉並なんかの住宅街もお庭のあるお宅が多くて結構香っていたりします。
まぁ、そんな訳で鎌倉散歩、骨折明けなのでそう長くは歩けないので、北鎌倉駅から円覚寺→源氏山→佐助稲荷→鎌倉駅あたりが適当かなぁ、円覚寺とか超久しぶりだし…
小さな駅だけど北鎌倉駅には結構人がいます。
観光客と地元の高校生とかで小さな駅がごった返しています。
円覚寺は北鎌倉駅のすぐそばである。
まだまだ緑の青い円覚寺、久しぶりです。
こっちが山門
境内の妙香池にススキが配されていました、風情があるね。
木彫りの仏像、きちんと祀られていました。
こういう風に祀られてていなかったら分からなかったかも。
朽ちた塔の配し方も絶妙で、ほっとき加減と配し方で趣がだいぶ変わって見えます。
大万丈の一角には五百羅漢ならぬ、百観音がありました。
まぁこんな感じ…
ひとまず、国宝の舎利殿を見に行く
近寄れないじゃん、遠くからなんとなく見る程度で、ディティールとかようわからん。
ここで折り返し、さっきの大万丈をまた見つつ、もういっこの国宝の鐘を見に行く。
静かな佇まいのお庭。
仏殿の内部
まだ萩がちょろっと咲いていました。
そして梵鐘へ
ゲッあの階段上がるのかよ、帰りの下り階段で足とか大丈夫やろか…
でも、あっさり登って国宝の梵鐘。
茶店があって静かな佇まい、ここでゆっくり茶でも飲みたい気分だけど、源氏山で食べようと、地元のパン屋でお気に入りのパンを買ってきているんだよね。
円覚寺を後にして、源氏山方面へ行くのだけど、ちょっと東慶寺へ寄り道。
東慶寺はかつて駆け込み寺と言われていた尼寺。
東慶寺の山門、中は撮影禁止なので画像はなし!
でも、良いお寺でしたよ、撮影禁止が残念だけど…
上の画像でもちょろっと映ってるけど、お庭がイイネ、なんちゅうかモッサリしてて瑞泉寺とか光則寺とかのモッサリ感に近い感じ、でもここの方が兄貴かなぁ、いやモッサリって言うとなんか聞こえが悪いけど、例えて言うならイングリッシュガーデンの日本版か、ターシャテューダーの庭の和製版って言うか…
いやいや、こっちの方が古いんだよ、向こうの連中がようやくこういう物の価値を理解したと言うべきなんだよ、知らんけど。
東慶寺の中にある観音像は薄目を開けていて、妙に私の事を見ている感じがしました。
ちょうどカマキリの複眼の黒い所がいつも自分を追っているように見えるのと似ている感覚。
東慶寺、静かだしおススメですね。
それとは関係ないけど、駆け込み寺って今はないけど、そういう機能が現代でもバリバリに必要な気がします、行政とかでそういう施設あるのかねぇ?と思ってググってみたらありました。
量としては必要十分か分からないけど、あることが分かっただけでちょっとだけ安心しました。
昔も今も人間の中身は全く変わっていないから、駆け込み寺的な物は必要だよね。
東慶寺から浄智寺の脇を通って、尾根を一つ越えて海蔵寺のある谷に向かう。
線路沿いは車が多く歩きにくいけど、浄智寺方面へ折れると、途端に静かになりました。
辺りはキンモクセイの香りに包まれています、非常に心地の良い散歩道。
浄智寺は今日はパス
この池はいつも浮草びっしりだな。
キンモクセイの香りを楽しみつつ歩いていると、後ろから、大人数で追いついて来て、息子が海外に住んでて、大きな犬飼っててなんちゃらとか、孫が有名大学はいってなんちゃらとかを大きな声で話す人達が迫ってきてゲンナリ…
骨折明けでなければ、そんな連中ぶっちぎって進んじゃうんだけど、歩みが遅くてどうしょうもない。
追いついて来たのだから、いっそ抜いて行ってほしいのだけど、なぜか同じペースでずっと一緒…シクシク。
でも、素人さんは尾根を越えていかないので、途中でバイバイです、また静かになりました。
尾根越えは骨折明けにはハードだったけど、なんとかこなして、海蔵寺のある谷へ。
シュウカイドウと思いきや野良のベゴニアが咲いておりました。
化粧坂から源氏公園へ登る。
下って登る、登って下る、それが鎌倉です。
源氏山公園のベンチ、とても静かです。
頼朝像、ほんとにこんな顔してたのかな?
これを見る限りでは、頼朝役を大泉洋がやるっていうのを妙に納得しちゃいます。
源氏山公園でパンを齧って、じゃあ佐助稲荷に行くかと…
山を下りて佐助稲荷を登り直すのもナニなので、尾根伝いに歩いて尾根から下って佐助稲荷に向かうつもり。
左が佐助稲荷方面、細い山道で大丈夫か?と思ったら、やっぱりダメでした。
通行止めになっちゃってました、残念&無駄骨。
でもちょっとだけ眺めの良い所があって、材木座と逗子マリーナが見えました。だから良しとします…なんて思いません!無駄骨は無駄骨ですって。
源氏山公園に戻って、結局、銭洗い弁天の前を通って、超ベタなルートから佐助稲荷へ。
神社の上の方で工事を行っているようで、土嚢とは重機用の板とかが設置されています。
境内はキツネちゃん達であふれています。
吹っ飛んで、バラバラなキツネちゃん。
キツネちゃん達に見つめられる大キツネちゃん、ちょっと朽ちてます。
佐助稲荷を下りて、佐助隧道を通って、鎌倉駅へ
鎌倉駅から素直に帰りました。
おしまい






































