奥多摩の知られざる渓谷を行く | 写真小話

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私が撮影しながら散歩した備忘録的な記録

2021.10.23

 

沢歩きするなら、我が家からだと丹沢が行きやすいのだけど、丹沢って滝は多くて峻烈たる流れではあるけど、苔むした癒し系に乏しいんだよね。

一人で歩きたいので、落ちそうな滝があるところは勘弁で、苔むした癒し谷が良い、心底良い。

その点、奥多摩は苔むし系の癒し谷がいくつかあるが、アプローチがめんどくさい。

でもまぁ、いっちょ行くかで、奥多摩の沢に行く。

以前から目星をつけていたのが、海沢谷の支流、井戸沢、先月末に行こうとして、失せ人が発生して行けなかった沢である。

海沢谷は上流部にネジレの滝なんかがある探勝路(今は廃道か?)になっており、それなりに人がやってくる。そのネジレの滝への登山口へ向かう林道の脇に海沢谷の下部瀑流帯なんて名前のゴルジュがあり、自動車で通ったら見えないけど、歩いて覗けばなかなかのものである。

で目指す井戸沢はその下部瀑流滞の出口で滝となって合流する小沢である。

海沢林道の井戸沢出合近くの道の膨らんだ所の隅にバイクを止めて出発

林道切れ目の「水利へ」の標識に導かれて沢へ降りる。

沢への下降中、滝となって海沢谷に合流する井戸沢を確認

なかなか見事な直瀑である。

滝の直登は無理なので右から高巻くがこのすぐ上にも直瀑があった

みごとな直瀑である。

出合いの滝(井戸滝)とこの滝とさらに上にある滝も一緒に巻くと薄暗い河原にでる。

河原を少し進むと5mくらいの滝が登場。

手前に釜があり、水にがっつり浸かって水流付近に取り付けば行けそうな雰囲気を感じるが、奥にさらなる滝も見えているし、水に浸かりたくないし、巻く事にする。

左が巻けそうだけど、上で詰みそうなので止めて、ここに上がるときに使った巻き道に戻り、そこからさらに上に巻きあがり、尾根に乗って少し進みゴルジュが切れたあたりから下降して沢に戻る。

そこからは、大き目な石が苔むしたゴーロ帯だけど側壁が高くて薄暗いゴーロゴルジュといった感じ。

本日の天気は快晴だけど、谷が狭いので日が差さず、空の青を映して沢の中が青っぽい感じ。

そして、ちょっと手強い滝登場

チョックストーンのある5mほどの滝、ちっちゃいけどノリで取り付いたら痛い目みそう…

こいつのチョックストーン部にフィックスロープが垂れていたので、そいつを利用して越えた。

空身で越えて、荷物はロープで引きずり上げた。

フィックスないとちょっと厳しいな、巻くにも側壁結構高いし…

この滝を過ぎると柱状節理?の見事な壁を見る

東京都だけど誰もいない静がで薄暗い沢の中。

でもさすが東京の沢だけあって、こんな沢でもフィックスがあったりするのだから人口が多いとこんな沢にくる物好きが少しはいる様子。

関係ないけど、ジャンボ系の宝くじの当選確率って東京都の人が全員ひとり一枚ずつ買って、1等が一人でる感じ(東京都民1400万人で計算)。

1/1400万って確率すごく低くないですか?、同じ宝くじを0歳から100歳まで毎日100枚ずつ買っても365万枚だから、ゆりかごから墓場まで毎日100枚同じ宝くじを買い続けたとしても(実際にできないけど)確率1/3ない感じ。

※いやすみません、宝くじの当選確率1/都民で覚えていたら違っていたようで1/2000万なんだって?

もっと低いじゃん、まぁ、どうでもいいけど。

 

 

沢は徐々に開けてきて、明るくなってくるあたりで、枝沢にワサビ田跡を発見

分かりにくいけど流れの右側の石積がワサビ田。

非常に小規模、かつてどのくらいここでワサビが収穫できたのだろうか。

30年位前はこういう山奥のワサビ田もちゃんと誰かが管理していたけれど、最近は全く見なくなったなー

こういう沢奥のワサビ田ってしょっちゅう手入れできないだろうからある程度ほったらかしだったのだろうけど、最近はすぐ大雨降るから、ほったらかしだとすぐに全滅しちゃうよね。

それに、それを仕事にしている人達も高齢になったっていうか、もうお亡くなりになって居なくなったり…

よく山の豊かな恵みなんて言うけど、山の恵みなんて海の恵みと比べたら貧しいものだとつくづく感じる。

奥多摩や丹沢などは東京都民と神奈川県民が山の恵みにあやかろうと押し寄せたら山なんてすぐ丸裸になっちゃう。

東京や神奈川の沢にいる渓流魚も養殖して放流しているから存在しているのであって、放流しなかったらとっくに絶滅してますよ、いやもう絶滅しているのかも、川で自然産卵して子孫を残している個体なんてそういないでしょ、沢は堰堤だらけだし、みんな獲っちゃうから。

シカやイノシシなんかも誰でも自由に狩って良い事にしたら1年で獲り尽くすよきっと。

山の自然で賄える人間の数はほんとに少しで、それも慎ましい生活と重労働の上に成り立つ繊細なもの。

都会人はひっそりと山を訪れて、その姿を伺い見る程度の関わりが限界なのかも…

 

そんなこんなで、沢もだいぶ開けて明るくなった来たけどボサボサしてきたぞ。

 

でもまだこんな所が登場したりして

そして沢も細くなり、いよいよ詰めかと…

結構最後まで滝っぽかったけど、

ひょいと大岳山から奥多摩駅に延びる鋸尾根の登山道に飛び出し沢終了。

この時点で午後2時だったので下山路をちと悩む。

登山道で下山すれば間違いないけどバイクを回収しに林道歩きしなくちゃならない。

バリエーションで井戸沢尾根か三ノ沢尾根を下ってバイクまでダイレクトに降りるか。

バリエーション降りて間違えたらリカバリ中に日が暮れちゃうけど、まぁなんとかなるか…

そんな感じで井戸沢左岸の三ノ沢尾根を下降する。

三ノ沢尾根への分岐は詰めあがりから僅かの間だけど、さすがに奥多摩の一般登山道はそれなりに人が歩いてるね、若いグループとか楽しそうだった。

いいね、もう取り返せないけど…

すぐに三ノ沢尾根にダイブ…尾根には仕事道がついていて歩きやすい、どんどん下降する。

途中尾根が広がっている所もあるが、まぁ問題なく降りる。

そして、いよいよ海沢谷も近いって所で尾根から天地沢方面へ分けジグザクに下ると天地沢出合いあたりに降り怪しい橋発見。

この橋はまぁまぁ高くて落ちるとヤバい。

橋をシカトで沢に降り、対岸を別ルートでよじ登って天地沢の水利道から林道へ出た。

 

おしまい