2020.10.3
黒四ダム
今回は失せ人探しの記録を記す
室堂、登山者と観光客が混在する場所
赤いザックは失せ人探しの同行者
失せ人は前年の12月30日に剣岳早月尾根にて墜落遭難する。
その時の同行者の証言より、墜落場所も分かっていたのだか、その時はヘリによる捜索が精一杯で、冬期の危険地帯ゆえ、人力による捜索は翌5月に入ってからとなったが、雪がないならないで、沢筋の捜索は非常に困難であった。
じりじりと上流へ捜索を上流へ伸ばしていったが見つからず、いよいよ秋となり間もなく降雪が始まろうとしている中で今期最後となる人力による捜索である。
我々は失せ人がいると思われる場所へ支沢を尾根より下降して至る可能性を探るべく向かったのであった。
季節は紅葉真っ只中である。
雷鳥沢にベースを張って、偵察に出かける。
剣岳、左側に残る雪渓の沢の下部(手前の尾根に隠れている所)にいるはずである。
明日への不安を残して日は暮れる…
翌日、いよいよ未知の沢下りへ出発
束の間の青空とナナカマド
黒百合のコルあたりから下降できる場所を探す。
ここは無理
ここも無理
無理、無理
ここもヤバいなー
いよいよ降りられそうな所もないまま前剣の登りに差し掛かる所で…
ここがちょっと降りられそう
ロープを使用し下降開始。
奈落へ降りるかの様なガラガラ浮石だらけのガリー
大きな石が今にも落ちそうだ、慎重に下降する。
先が少し見える、
このままガラガラと沢の合流地点まで行かれそうな事を確認したところで時間切れとなり撤収。
ベースに戻ってテントを撤収し、室堂へ向かって歩いているとき、一報があり、ドローンによる捜索で発見したとの事、すぐに県警のヘリが来て回収したようだ。
我々が下降した沢の先、合流地点近くにやはり居たのだった。
おしまい

















