2021.10.3
前回の失せ人探しから1年経過した頃、この週末は奥多摩の沢でも登るかと準備をしていた所、新たに失せ人発生の報が来る。
今回は、帰宅予定より1日経過時点の連絡であり、季節も冬でなく秋なのでまだ十分に生存の可能性があるものであった。
失せ人の予定行程に沢が含まれているため、ちょうど沢登りの用意していたのでそのまま、北アルプスに向かった。
高瀬ダム、現場は槍ヶ岳の北側の高瀬川と水俣川出合いから、水俣川を遡行し槍ヶ岳の北鎌尾根の末端部周辺あたりである。
失せ人は北鎌尾根の冬期登攀の為の偵察に訪れていたという。
ヘリ捜索用の電波発信機を持っていることに期待し、発信電波受信のヘリでの捜索の結果を待ってからの出発となった為、正午を回っている。
ひとまずベースとなる高瀬川と水俣川の出合いにある山小屋を目指す。
道中、垣間見える北鎌尾根、険しいなぁ。
山小屋前にテントを張り、水俣川を偵察。
翌日、未明より捜索開始、水俣川を遡行する。
10月初めとはいえ、アルプスの水は冷たく、股まで川に浸かる渡渉を繰り返すうち足の動きが悪くなり、若干凍えてくる。
失せ人が帰りの為に残したと思われるフィックスロープを発見。
さらに遡行を続ける。
北鎌尾根が迫ってくる。
こう見えて、どこで渡渉しても股ぐらいの深さがある。
北鎌尾根末端付近の沢の様子。
この先、滝を数個越えて、北鎌尾根取りつきへ…
北鎌尾根取り付き付近の沢の様子。
そろそろ時間切れとなる為、遡行を打ち切り、付近を捜索するも先のフィックスロープ以外の手がかりなし…
時間切れとなり撤収。
空からの捜索で発見される、もしくは上に抜けての自力下山の可能性に期待しつつの撤収となった。
数日後、失せ人は故人となっての帰還となってしまった。








