映画「バケモノの子」は2015年夏公開の細田守、監督・原作・脚本のアニメーション作品である。
7月9日の金曜ロードショーの放映を観た。
▼[Blu-ray]はこちら
<ストーリー>
母親を亡くし交通事故で突然なくし父親の行方がわからない少年・蓮(れん)は、祖父の家に引き取られることになった。
祖父の家に引き取られることを拒んだ少年・蓮(れん)は、渋谷の街をさ迷うあいだにバケモノたちが住む「渋天街(じゅうてんがい)」に迷い込む。
そこで弟子を探していた乱暴者のバケモノ、熊徹と出会い、9歳だった少年・蓮(れん)は九太(きゅうた)として修行生活を送ることになる。
17歳の生年となった九太は現実世界へ通じる道を見つけ、両方の世界を行き来するようになる。
現実世界で図書館に通うようになった九太は、同い年の少女である楓と出会い、父との再会を果たす。
しかしその一方で九太の心には、これまでの過去を受け止めて、これからどう生きるかという迷いが生じていた。
▼予告編1(「少年とバケモノの師弟関係アピール版」)
▼予告編2(「少年とバケモノの親子関係アピール版」)
予告編に師弟関係アピール版(予告編1)と親子関係アピール版(予告編2)があるように、少年の成長譚でもあり親子の物語でもある。
心の闇に、
心の剣で、
立ち向え!
というのが核心のテーマであると感じた。
核心のテーマは抽象的でありながら、渋谷の街や高卒認定試験といった現実世界の現代的な設定と幻想世界とのマッチングがうまい。
軸が現代にありながら、現実を幻想世界から照射して、現実の真相を描いている。
これをアニメ以外で表現するのは難しいと思わされた良作であった。
心の闇に、
心の剣で、
立ち向え!
▼公式サイトはこちら
▼[DVD]はこちら