「マインドフルな毎日へと導く108つの小話」 第41話 勇気ある犠牲 | 日々是本日

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アジャン・ブラム「マインドフルな毎日へと導く108つの小話」

第41話 勇気ある犠牲

 

 

著者が僧侶になる前に教師をしていた時の話である。

 

---あらすじ---

学年末の試験で最も成績の悪かった生徒が落ち込んでいた。

著者は、こう話したという。

「テストをすれば誰かが最下位になる。

 今年は君がその役割を受け持ってくれた。」

その生徒は、翌年の試験では好成績を上げた。

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誰かが最下位になるのは、順位の宿命である。

自分が99点でも他の全員が100点満点ならば最下位である。

 

序列というのはそういうものではないだろうか。

 

反対に上位になることで優越感を感じることもあるかもしれない。

 

それもまた幻想である。

 

前の職場で、

「役職というのは組織の役割で私が偉いわけではありません。」

と言っていた上司が思い出される。

 

マインドフルな心は、上も下も見ない。