『Hyper Hybrid Organization 01‐02―突破』(高畑京一郎 電撃文庫)

読了。


そういえば二巻目読むの忘れていたので思い出したように読んでみた。

でも思っていたより全然話が進んでいない。まだ全然先が見えませんね、本当に終るのコレ?


ユニコーンの正規兵になるために山口君が訓練所でヒーヒーいう話になってます。

汗臭く、泥まみれだけどキライじゃないよこういの。


サッパリした文体がこの物語にはちょうどよくマッチしてるんじゃないでしょうか。

とりあえず最後まではちゃんと読んでみたい。


あー、どうでもいいけどイラストって相川有が描いてたのね。全然気付きませんでした。

『ある日、爆弾がおちてきて』(古橋秀之 電撃文庫)
読了。

長編かと思ったら、ラブにコメる温めの短編集だったのね。


全部通して読むと全てが異なった時間軸でボーイ・ミーツ・ガールする話だっていうのは後書きに書かれている通り。

気軽に何も考えずに読めたのはステキだけど、ちょっと物足りない。


毒気のない秋山瑞人みたいで古橋センセーに期待してるのってこういうのじゃないんだよなぁ…

ちょっと残念。

古橋 秀之
ある日、爆弾がおちてきて

『円環少女(1) バベル再演』(長谷敏司 角川スニーカー文庫)

読了。


『戦略拠点32098 楽園』で一目ぼれした長谷敏司の新シリーズ。

ああ、おもしろい。結構お腹イッパイになりました。


パッとみ魔法少女もの。「楽園」以降から作風を一新させて、こんどはストレートな直球ファンタジーかよ、と思いきや全然全くもって、これはSFじゃあないですか。いい意味で裏切られてほっとした。


多分にファンタジー的な設定があるけど読み応えは十分にあり。

正直イラストなていらないぐらいです。

絵なんてただの飾りなんです、エラい人にはそれがわからんのですよ、と部屋の片隅で叫んでみる。

早く続きが読みたい。

長谷 敏司
円環少女

●『アシャワンの乙女たち』(牧野修 ソノラマ文庫)

読了。


なんかヌルい話が読みたいので読んでみる。

一応牧野修だし、などと思ってみたがやっぱりヌルめの牧野修でした。

まぁ暇つぶしと脳休めにはよかった。


元ネタが特撮らしいけど、二人が腕を組んで変身っていのはウルトラマンエースだったっけ?

牧野 修
アシャワンの乙女たち

『日本の憑きもの』(吉田禎吾 中公新書)

読了。


副題が「社会人類学的考察」なところからもわかるように、日本における憑きもの信仰をデータをもとに考察している一冊。

ただデータを羅列しているだけではなく、きちんとそこから答えを導き出そうとしている姿勢は非常に読んでいておもしろかったし、納得できるものだった。

ただ、新書というサイズからあまり突っ込んだ考察は避けられていたが正直なとことガチガチの論文とかよりはこれぐらいの方が読みやすい。


憑きもの信仰は日本固有の閉鎖的村落における社会活動の潤滑油としての機能がある、という考え方は自分にとっては慧眼であった。

もう少しこっち関係の本も読んでみたい。


吉田 禎吾
日本の憑きもの―社会人類学的考察

『大江山幻鬼行』(加門七海 祥伝社文庫)

読了。


正直ツマらなかった。

著者が言いたいことをイタイタしく語っているだけにしか読み取れなかったので。

加門七海の本はたまに読むけどハズレばかりなのは気のせいか?


加門 七海
大江山幻鬼行

『人工憑霊蠱猫01 蠱猫』(化野燐 講談社)

読了。


「蠱」の「猫」と書いて「蠱猫=コネコ」と読ませるそのタイトルに燃えた。

つまりジャケ買い。

表紙の猫耳少女がリアルに猫耳少女なのにはビビったよ。

あーでもよく見るとなぜか耳が四つも…


著者についてはあまり事前情報なかったのだが、読んでみればまぁ普通の伝奇モノ、という感がなくもなし。

確かにウンチクぽいことは書いてあるが、物語に直結していないウンチクはただの文字の羅列に見えてしまうのがちょっと残念かも。

いかにも「メフィスト」あたりで連載とかしていそうな感じに見えてくるよ

でも話はおもしろい。

というか結構好き。

スタンドな妖怪が学園でバトっているところはにはちょっとバンザイとかしたくなった。

あとはちょっとイタめの大学生活を覗けたり覗けなかったり。


一巻目ということもあり話が尻切れトンボなのは仕方ないけど、できるなら巻ごとで話が完結していたほうが好きです。

でも二巻目の「白澤」も読んでみたい。


化野 燐
蠱猫―人工憑霊蠱猫〈01〉

『日本怪奇小説傑作集 1』(紀田順一郎・東雅夫 編 創元推理文庫)

読了。


まぁまぁ慰み程度に、と思っていたら足元すくわれた。えらくおもしろい。


近世末から現代にかけての日本の怪奇小説集の一巻目、全三巻。

今巻には近世まつから昭和初期にかけての17編を収録しているのだが、なかでも個人的におもしろかったのは村山槐多の「悪魔の舌」と芥川龍之介の「妙な話」、田中貢太郎「蟇の血」がとりわけよかったと思う。

あとは室生犀星の「後の日の童子」には泣けた。


すでに古典ではあるがその血は脈絡と現代に受け継がれている気がする。

懐かしいが、新鮮。

早く二巻目が読みたい。


紀田 順一郎, 東 雅夫
日本怪奇小説傑作集1

『狐闇』(北森鴻 講談社文庫)

読了。


『狐罠』の続編。

続編と言っても内容的には別ものなので読んでいないくても全然楽しめる。

今回は旗師・宇佐見陶子がある骨董市で競り落とした銅鏡がきっかけとなり、歴史の闇を垣間見てしまう話。


前作も結構ヒドイ目にあっているが正直、今回の宇佐見陶子は前作の比でなくヒドイ目にあいっぱなしで途中少しかわいそうになってしまった。

たまたま手にして銅鏡のために騙されて交通事故にあい、骨董商の資格を取り上げられ、殺人犯の嫌疑をかけられてしまう。初めは孤軍奮闘で戦おうとする宇佐見陶子の姿には思わず拳をぐっと握らされてしまった。


だが、なによりも本作で特筆するのはなんと言っても北森鴻の作品に出てくる人物たちが沢山でてくるところ、だろう。

あー、こういうの大好きです。もっとやってください。

でも今作では逆に「狐罠」に出てきた人物は驚くほど出てこない。これはぎゃくに次作を期待しちゃってもいいってことですかね?


ただ、途中の展開で風呂敷を広げすぎてしまったのか、正直最後は少し尻すぼみな感がしなくもないのがちょっよ残念。

それでも、早く次の作品が読みたくなっってしまう。


やっぱり、北森鴻が好きだなぁ。


北森 鴻
狐闇

『幻の漂白民・サンカ』(沖浦和光 文春文庫)

読了。


先日読んだ、柳田國男に触発されて思わず読んでしまった。


未だにサンカについてはわかっている事があまりにも少ない。

それはひとつに、現在ではサンカと呼ばれる漂白民が最早絶無であること。

そしてもうひとつはサンカを記した文献や遺物があまりに少ないから。


その数少ない史料や実際のフィールドワークからサンカの姿を映し出していく作業は読んでいてもおもしろい。

だが全体的に読んでみると、これは三角寛の作り出した「サンカ像」へのアンチテーゼに他ならないだろう。


もう少しサンカ関係の本を読んでみたくなった。


沖浦 和光
幻の漂泊民・サンカ