『奇談』(行川渉 角川ホラー文庫)
読了。
原作は諸星大二郎『海竜祭の夜』に入っている「生命の木」。
地方の隠れキリシタンが実は生命の木の実を食した不死の末裔である、というようなお話。
原作を映画向けにではあるけど割りと忠実に再現してあるのだが、逆にそれが可もなく不可もない話になってしまっていて残念。
どうせ映画にするのであればもっと大胆にアレンジしてもよかったんじゃないかと思う。
同じでなるのなら原作のほうが数倍おもしろいからね。
離れの部落にいる住民がみな知恵遅れで、それは知恵の実ではなく生命の実を食べたためで、彼らはずっと死なない体のまま贖罪の日を待ち続けている。そして裁判の日がきて…というのはほぼ結果論なオチだから読んでおもしろいと思うか思わないかが結構分かれるとは思うけど、伝奇としては元が元だけに十分に楽しめる内容だと思う。
願わくばもっと「妖怪ハンター」が他メディアで取り上げれることを切に希望します。
だってこんなにおもしろい伝奇モノはそうはないと思いますよ。
- 行川 渉, 諸星 大二郎
- 奇談






