ビジネスで恥をかかない日本語のルール
白沢節子
日本実業出版社
ISBN978-4-534-04226-2

ビジネスで恥をかかない日本語のルール/白沢 節子

¥1,365
Amazon.co.jp

<目次>
第1章 「人間関係」がうまくいく言葉のルール
第2章 「仕事」がスムーズに進む言葉のルール
第3章 恥をかかない「敬語」のルール
第4章 意外と知らない「電話」のルール
第5章 しきたりがわかれば書ける「文書」のルール


ビジネスでの言葉の重要さは、誰もが認めることでしょう。

でも、正しい言葉遣いができていますか?と訊くと、全員が肯定するわけではないと思います。

肯定しない人はもちろん、肯定する人でも実は正しくないこともあるはずです。

それほどに、正しい日本語を話すことは難しいわけです。


本書では、ビジネスで恥をかかないために、知っておくべき日本語のルールを解説しています。

ビジネスは人間関係の上に成り立っていますので、まずは人間関係を円満にするルールです。


基本は、相手の立場を認識し、尊重し、ふさわしい言葉遣いをすることです。

そして、難関である尊敬語と謙譲語の使い分けです。


日本のビジネス界では、その場その場で尊敬語と謙譲語の使い分けができないと、一人前のビジネスマンとは言えません。

社外にいる時は、社外の人には尊敬語、社内の人間には謙譲語を使う。

社内では、目上の人には尊敬語を使う。

ルールは簡単ですが、尊敬語と謙譲語の対比を正しくしっていないと、とっさの時に正しく言えません。


本書は、ビジネスマンになりたての人よりも、社会人経験の長い人にこそ読んでもらいたい本です。

読むと、自分の言葉遣いが間違っている部分がわかることでしょう。
デキるトップのすぐ効く!しかけ
白潟 敏朗
大和出版
ISBN978-4-479-79247-5

デキるトップのすぐ効く!しかけ 短期間で会社が劇的に変身する!/白潟 敏朗

¥1,365
Amazon.co.jp

<目次>
第1章 社長のおもいはなぜ全社員に伝わらないのか?
第2章 おもいを伝えるための会話を増やそう
第3章 「ウチのこだわり」を明文化しよう
第4章 こだわりの事例

本書は経営コンサルタントが経営者によく言われる「自分のおもい•考え方がなかなか社員に浸透しない」という意見に対して、処方となるしかけを書いたものです。


内容は経営者への助言となっていますが、視野を広く捉えれば、数人以上の規模で人が集まった場合に、リーダーやマネージャにも適用できます。


人は聞いた話をすぐに忘れてしまう生き物なんだそうです。

「エビングハウスの忘却曲線」のよると、話を聞いた1時間後には約6割の人が内容を忘れ、1日たつと7割以上、1ヶ月たつと8割に達します。

トップが伝えたいことは、毎日のように、何度でも繰り返し言わないと、末端の人まで浸透しない、ということです。


では、伝えたいことを伝えるようにする、最初のステップは何でしょうか?


それはコミュニケーションです。

しかも、直接に会話するのが一番効果的です。


でも、トップから話しかける時の言葉は何が良いのでしょうか?

本書では、

「○○さんおはよう」
「最近どう?」
「最近どう?」
「○○さんの意見を聴かせて」

を推奨しています。


「○○さんおはよう」は、相手の名前を入れる事により、言われた人がトップに認識されていることを知り、モチベーションをアップさせる効果があります。

「最近どう?」「最近どう?」は、言われた人の関心により、仕事でもプライベートでも話してくれ、会話が広がり、お互いの理解を深める事ができます。

「○○さんの意見を聴かせて」は部下の意見を尊重する姿勢を見せ、部下は自分を認めてくれていると思うことで、部下のモチベーションアップにつながります。


最後は、熱いおもい=「ウチのこだわり」を明文化します。


その際に、やってはいけない行動とやるべき行動を具体的に書きます。

こうすることで、トップの方針を、分かりやすく、全メンバーに浸透させることができるのです。


本書は短時間で読みやすく、要点がはっきり書かれているので、リーダーやマネージャに一読してもらいたい本です。
あたりまえだけどなかなかできないサービスのルール
永田 雅乙
明日香出版社
ISBN978-4-7569-1068-4

あたりまえだけどなかなかできないサービスのルール (アスカビジネス)/永田 雅乙

¥1,365
Amazon.co.jp

<目次>
第1章 サービスって本当はどんなもの?
第2章 サービスはすべて「基本」にあり
第3章 サービス上級者はこうしてなる
第4章 クレームこそサービス向上のチャンス
第5章 永田流「サービス最高の店」はこうつくる
第6章 お客さまのいないときにサービス能力は育つ

本書は飲食店でのサービスを中心にその心構えを書いています。

飲食店のサービスにはいろいろなレベルがあります。

サービスを自己流で習得した個人経営の喫茶店、マニュアルでサービスレベルの均一化を図っているファストフード店やファミリーレストラン、お客様個々人に合わせた上質な接客を信条とする高級店。

それぞれに考えるサービスレベルで接客しています。


しかし、接客レベルに違いは必要でしょうか?


接客に対する意識の高さは、業態やお客様が払う対価と比例する必要はありません。

どこまでも高いレベルを追求できるのがサービスです。

サービスには設備は不要です。
コストゼロでも始められるのがサービスであり、お金では買えないからこそ、その店が持つサービスの質の高さが他店との差別化になるのです。

サービスの質を上げるには、サービスの本質を知り、理解することが大切です。

理解すれば、自然と行動につながります。

こうした点で、優れたサービスを提供し、そのバックグラウンドを解説している本は勉強になります。

接客に携わる人すべてに参考になる本だと思います。
営業と詐欺のあいだ
坂口 孝則
幻冬舎新書
ISBN978-4-344-98094-5

営業と詐欺のあいだ (幻冬舎新書)/坂口 孝則

¥777
Amazon.co.jp

<目次>
第一章 交渉術 - 世界一のセールスマンが考えているたった一つのこと
第二章 コールドリーディング - OLが絶対外れない占い師に大金をつぎ込むまで
第三章 ウェブ販売•コピーライティング•マーケティング - 目立ちたがり屋資本主義の行く先
第四章 悪質商法•押し売り - 最高の知性が罠にかかるとき
第五章 マインド•コントロール - 洗脳天国、幸福はいつも未知なもの
第六章 撃退法 - 売り手はあなたを知的ゲームに誘っている


刺激的なタイトルの本です。


しかし、突き詰めて考えれば本質は同じです。

お客様に納得して買ってもらう点は営業も詐欺も同じです。

後日、騙されていると思えばそれは「詐欺」、そうでなければ「営業」という見方ができます。


つまり、相手に売るテクニックとしては双方類似している、というのが本書の骨格です。

悪用しない範囲で詐欺師のテクニックには見習うに値する点があります。

占い師が多用するコールドリーディングという手法は、専門の本がいくつも出ている有名な手法です。

相手に不信感を持たすことなく、自分の術中におさめていく点では営業にも有効な手法です。

また、押し売りはその論理の背後に心理学的な裏付けがあり、人間心理を突いた、巧妙な仕掛けが散りばめられています。

なんとしてでも売りたい、という人は悪用しない前提で詐欺師のテクニックを知るのと良いでしょう。
食の職
迫川 尚子
ブルース•インターアクションズ
ISBN978-4-86020-402-0

食の職 小さなお店ベルクの発想 (P-Vine Books) (P‐Vine BOOKs)/迫川尚子

¥1,680
Amazon.co.jp

<目次>
プロローグ 食で生きる
1章 お店の味をつくる
2章 職人さんと「味」でつながる~3大職人の仕事術
3章 お店は表現だ!

本書は新宿駅にあるベルクという飲食店の副店長が書いた本です。


飲食店の運営のノウハウではなく、食に対する真摯な姿勢を記しています。


特に、「3大職人」としているコーヒー、パン、ハム•ソーセージを卸している店のご主人との対談は特筆に値します。


一般にビジネス本やノウハウ本では、どのように売るか?稼ぐか?を書きます。

しかし本書では職人の食に対する本気のこだわりを書いています。

そのロジックは、本当においしいものならちゃんと食べる人に分かってもらえ、売れる、ということです。

売れる、ということは結果でしかありません。

売れる理由は品物自体の品質が良く、品物が本来持つ性質を備えているためです。

品物が良くなければ、売れるとは限りません。

そんな、職人の真っ当な姿勢に今更ながら感服しました。

利益を上げることを第一目標にしてはいけない。

その前に、お客様に対して、自分が良いと思える品質のものを提供する。

そして、その先に利益がある、ということになります。

利益を最初の目的にしてしまうと、品質の劣るものをいかにごまかして売るか、ということにつながってしまう。

その結果、お客様からの信頼を失い、結局利益を失うことになる。

それが最悪な商売です。


飲食店は誰でも始められると思われている仕事です。

しかし、お客様は広くお越しになり、しかも言葉に出さずとも味はわかってしまう。

本物でなければ、お客様は来なくなる。

飲食店は淘汰も激しい仕事です。

飲食店に携わろうと思う人は、一度本書を読んで、食に対する自分の意識を再確認すべきではないか?と思います。