食の職
迫川 尚子
ブルース•インターアクションズ
ISBN978-4-86020-402-0

食の職 小さなお店ベルクの発想 (P-Vine Books) (P‐Vine BOOKs)/迫川尚子

¥1,680
Amazon.co.jp

<目次>
プロローグ 食で生きる
1章 お店の味をつくる
2章 職人さんと「味」でつながる~3大職人の仕事術
3章 お店は表現だ!

本書は新宿駅にあるベルクという飲食店の副店長が書いた本です。


飲食店の運営のノウハウではなく、食に対する真摯な姿勢を記しています。


特に、「3大職人」としているコーヒー、パン、ハム•ソーセージを卸している店のご主人との対談は特筆に値します。


一般にビジネス本やノウハウ本では、どのように売るか?稼ぐか?を書きます。

しかし本書では職人の食に対する本気のこだわりを書いています。

そのロジックは、本当においしいものならちゃんと食べる人に分かってもらえ、売れる、ということです。

売れる、ということは結果でしかありません。

売れる理由は品物自体の品質が良く、品物が本来持つ性質を備えているためです。

品物が良くなければ、売れるとは限りません。

そんな、職人の真っ当な姿勢に今更ながら感服しました。

利益を上げることを第一目標にしてはいけない。

その前に、お客様に対して、自分が良いと思える品質のものを提供する。

そして、その先に利益がある、ということになります。

利益を最初の目的にしてしまうと、品質の劣るものをいかにごまかして売るか、ということにつながってしまう。

その結果、お客様からの信頼を失い、結局利益を失うことになる。

それが最悪な商売です。


飲食店は誰でも始められると思われている仕事です。

しかし、お客様は広くお越しになり、しかも言葉に出さずとも味はわかってしまう。

本物でなければ、お客様は来なくなる。

飲食店は淘汰も激しい仕事です。

飲食店に携わろうと思う人は、一度本書を読んで、食に対する自分の意識を再確認すべきではないか?と思います。