日本マクドナルド社長が送り続けた101の言葉
原田泳幸
かんき出版
ISBN978-4-7612-6502-1

日本マクドナルド社長が送り続けた101の言葉/原田 泳幸

¥1,470
Amazon.co.jp

<目次>
第1章 成果を生み出す非常識な気づき
第2章 利益の出し方は逆から考える
第3章 「成功」は「失敗」のなかにこそある
第4章 自分を高める仕事術
第5章 今日から仕事の達人になるために

本書は日本マクドナルド社長が社員はビジネス•パートナー向けに書いたブログを基に加筆•修正したものです。


日本マクドナルドは、2000年代の初期に59円バーガーで安値競争に火をつけ、一時は勝ち組になりましたが、その後業績不振になりました。

その後に社長に就任した原田泳幸氏は、同社を改革し、利益を出し続ける会社に変貌させました。

皆様お気づきのとおり、2005年頃からのマクドナルドは新鮮なアクションを採用しつづけ、外食産業の牽引役になっています。


本書の内容を読んでいると、経営者がどんなことを考え、実行させているかが分かってきます


経営者ひとりで出せる結果は知れています。

しかし、経営者が戦略を持ち、将来ビジョンと行動計画を立案し、それを社員に実行させるための仕組みをつくることにより、社員の力を総合して発揮させることで、会社全体が大きく動き、驚くような結果を生み出せます。

本書に書かれている例は、年間売上が1000億円増加したのは、どれくらいのお客様が増えたかで算出しています。


それによると、1店舗で1時間あたり3~4人のお客様が増えた結果が1000億円になっているそうです。

会社の方針で1000億円の売上増を目指す、と聞いても、現場ではどうしたら良いか分からないでしょう。

具体的な行動が見えないからです。


しかし、1時間あたり3~4人のお客様を増やすのが目標になれば、現場がどうしたら実現できるかをリアルに想像できるでしょう。


経営者は、現場が分かるレベルに行動を落とし込む事で、会社全体を動かせるのです。

本書には、経営者が考える戦略をわかりやすく社員に伝える工夫があります。

それは、ビジネスの基本でもあるため、全てのビジネスマンに役に立つ知識でしょう。

一つひとつのテーマには、日々の仕事をするうえでの心構えを説いているものが多くあるので、非常に勉強になりました。

また、日本マクドナルドの躍進には、経営者の戦略が根拠を持って明確であり、それが社員全員に染み渡っているから、という感じがします。
サイコグラフで買う気にさせる心理戦術
内藤 誼人
洋泉社
ISBN4-89691-926-2

サイコグラフで「買う気にさせる」心理戦術/内藤 誼人

¥1,470
Amazon.co.jp

<目次>
第1章 サイコグラフ的な考え方と活用法とは
第2章 サイコグラフでもっと深くお客が分かる
第3章 思わず買ってしまう状況にどうやって導くか
第4章 新製品を買ってもらうにはどうしたらいいか
第5章 心理マーケティングはこう活かせ


「サイコグラフ」とは聞き慣れない言葉ですが、人の行動を心理面から捉える手法のことを指します。


人の行動は、理論的に説明できるものでしょうか?

自分の行動を振り返ると、常に理論的でしょうか。


かなりの部分は、何も考えずに行動しているのではないでしょうか。


では、買う気になったのはなぜでしょうか?説明できますか?

多くの買い物は、理由付けが明確ではなく、ただなんとなく…というのが普通のようです。


では、買い物は気分だけで買っているのでしょうか?

そこには、その人の経験や、影響を受けやすい広告、その場での気分など、不確定な要素が複雑に絡み合い、買うか買わないかの高度な判断がなされています。

売る側は、そうした買い物客をうまく誘導し、買ってもらうようにしなければ儲かりません。


本書では、買い物客の心理面を考察しています。

ある特定の買い物客の行動は常に同じとは限りませんが、同じ心理状況の人はいるかもしれません。

売る側の対策として、顧客の心理状態をうまく利用し、購買行動につなげるために、本書の知識は生かせると思います。
キミがこの本を買ったワケ
指南役
扶桑社
ISBN978-4-594-05325-3

キミがこの本を買ったワケ/指南役

¥1,365
Amazon.co.jp

<目次>
第1章 さて、心あたりありませんか?
第2章 ずばり、広告って参考にしてますか?
第3章 ところで、なぜ、これを選んだんでしたっけ?
第4章 けっきょく、売るのも買うのもむずかしい。


世の中にはマーケティング理論の本がたくさんあります。

読んでみると、理路整然と説明されており、一応納得します。


でも、何か「どこかしっくりこないな…」と感じます。


その理由は、この本を読むとなんとなく分かるような気がします。

あなたは何かを買う時、どこまで深く考え、買う理由を明確にしてますか?

日常的な買い物では、おそらく深く考えることはないでしょう。

高額な買い物なら、少し考えるでしょう。

自動車や家などならどうでしょう?


本書を読むと、買う理由は意外とあいまいだということが分かります。


確かに自分にもあてはまると感じます。

買った理由は後付けだったり、買ったことを正当化することだったりします。


結局、マーケティング理論は理論であり、実態は人間の購買行動からしか分かりません。

しかも、統計をとっても、それはひとりひとりに購買行動を説明したことにはなりません。

統計は、多数の人間の架空の行動の結果であり、統計で分かったことが、1人の人間の購買行動とイコールになるはずもないのです。

ということは、購買行動は、ひとりひとりの考え方、気分に大きく左右されてしまうので、行動を読もうとしても、なかなか当たらないのです。


しかし、購買行動が理論的でないことを知っていれば、心理面や購買行動の傾向から売り方を考える、という手法を導き出せます。

売り方を考えるうえで、有力な視点のひとつになると感じます。
その話し方がクレームを生む
小林作都子
日本経済新聞社
ISBN4-532-31219-1

その話し方がクレームを生む/小林 作都子

¥1,260
Amazon.co.jp

<目次>
1章 接客クレーム基礎知識
2章 お客様はこれでキレた
3章 感動の接客実話
4章 心のテクニック
5章 言葉のテクニック


現代はクレームの多い時代のように感じます。


クレームという言葉が一般化し、行き過ぎたクレームをつけるクレーマーという言葉さえ現れました。

クレームは最初からクレームとして存在するのではなく、小さな不満が相手に受け止められない時、怒りが爆発してクレームになってしまうのです。


では、小さな不満を初期のうちに鎮火させるのに必要なのは何でしょうか?


それは対応する際の話し方です。


話し方次第で、その後の方向が大きく変わります。


本書では、お客さまをキレさせる悪い対応、逆にお客さまを感動させる良い対応の事例を挙げています。

ポイントは、相手の立場を理解し、相手が望むことを、言葉と行動で見せられるかどうか?という一点に尽きます。


不満を言われた自分の気持ちよりも、相手への思いやりの気持ちが優先することの大切さを知れば、クレームは大きくなりません。

クレームを言われやすいと感じている人は、本書で事例を知ることで、行動の改善が図れると考えます。
ついこの店で買ってしまう理由
博報堂パコ•アンダーヒル研究会 小野寺健司•今野雄策
日本経済新聞社
ISBN4-532-31161-6

ついこの店で買ってしまう理由(わけ)/博報堂パコ・アンダーヒル研究会

¥1,575
Amazon.co.jp

<目次>
Ⅰ 今、買い物はどう変化しているのか
Ⅱ つい買ってしまう法則
Ⅲ 「法則」はリサーチから始まる

本書は小売店に対して、非常に多く参考になることが満載の本です。


小売店の最大の関心ごとは、どうやったら買ってもらえるか、という点に尽きると思います。

本書は、小売店でのお客様の行動を細かくリサーチし、その行動を分析した結果から導き出された「法則」を24個挙げています。


実際の顧客行動から分かったことなので、説得力があります。

例えば、「子供のゴールデンゾーンは天井」というものがあります。

子供の目線は、上に向けられる時間が長いものです。

それは、親と目を合わせることが多いためです。

とすると、店の天井に配慮が必要であることが分かります。

配管むき出しの天井ではなく、子供を楽しませる工夫ができる余地があります。


さらに拡大して解釈すると、お客様の気持ち•目線で売り場を見ると、まだまだ工夫できることがありそうです。


「魅力的な試着室に」という項目もあります。

視線が限られる試着室なので、それを生かし、お客様に役に立つ情報を見せることが効果的な販促になるでしょう。



このような法則がたくさん載っています。

本書のエッセンスは小売店だけでなく、他のビジネス分野でも生かせるものがありますので、一読を強くおすすめします。