ジャズと本 ブックノート -4ページ目

Bill Evans「Another Time: The Hilversum Concert」

ビル・エヴァンス

「Another Time: The Hilversum Concert」

Bill Evans(p)
Eddie Gometz(b)
Jack Dejohnetto(ds)
 
1968年6月22日オランダのヒルフェルスム
  • 01. You're Gonna Hear from Me (4:30) 

  • 02. Very Early (5:14) 

  • 03. Who Can I Turn To? (5:36) 

  • 04. Alfie (5:29) 

  • 05. Embraceable You (5:05) 

  • 06. Emily (4:22) 

  • 07. Nardis (8:34) 

  • 08. Turn Out the Stars (4:53) 

  • 09. Five (2:26)

 ジャック・ディジョネットっとのトリオはブートレグ含め、非常に発表音源が少ないので、「モントルー」がお好きな方には朗報でしょう。ちなみに音質もいいですし。
 ディジョネットとのアルバムは賛否両論ですね。マーティー・モレルの後に発売されたものもそういうものもあるが、結構ハードに弾いています。
 こうしていろいろと次々に出てきますが、エヴァンス追っかけのわたしはいくぶん熱が冷めてもついつい買ってしまうものです。

哲学堂の新緑

テツガクドウ

 

 

 哲学のお庭で。

 いい日和です。

 

寺島靖国「JAZZ雑文集」

テラシマ・ヤスクニ

 読んでいる途中ですが、これが面白い。人の感情を直接揺さぶってくれる。あとお店のやり方なんかもヒントがつかめそうなエピソードが満載です。

 何より心のままをなるたけそのまま書いてくれているから、些細なことでもワクワクするのかも知れませんね。しょうもないことも、しょうもないまま書くからおかしくて楽しくなってくる。何よりジャズを、人生を楽しんでいるのが伝わってきます。こういう文章に触れると、フッと肩の力が抜けますね。

Stanley Turrentine「A chip off the old block」

スタンレー・タレンタイン

 

 

BLUE MITCHELL(tp), STANLEY TURRENTINE(ts), SHIRLEY SCOTT(org), EARL MAY(b), AL HAREWOOD(ds), TOM MCINTOSH(tb:M), CHARLES DAVIS(bs:M7), BEN DIXON(ds:M7)

  • 1. ONE O'CLOCK JUMP
  • 2. MIDNIGHT BLUE
  • 3. BLUES IN HOSS'FLAT
  • 4. SPRING CAN REALLY HANG YOU UP THE MOST
  • 5. CHERRY POINT
  • 6. ONE O'CLOCK JUM(FIRST VERSION)
  • 7. CHEERY POINT(FIRST VERSION)
 ケニー・バレルの「ミッドナイト・ブルー」でサックスを吹いていた男、それがこのタレンタインです。
 いささかリーダー作はCTIまでなかなかいいものが出ないのですが、それでも聴きどころはさすがにあります。
 2曲目のミッドナイトブルーに耳を奪われるかと思いきや、5曲目のチェリー・ポイントなんかいいですね。
 ひととおり聴き終えたら振り返ってみてもいいアルバムかもしれませんね。

John Coltrane「Blue Train」

ジョン・コルトレーン

{Blue Train」

ジョン・コルトレーン(ts) 
リー・モーガン(tp) 
カーティス・フラー(tb) 
ケニー・ドリュー(p) 
ポール・チェンバース(b) 
フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)

★1957年9月15日、ニュージャージーにて録音

  • 01. Blue Train 

  • 02. Moment's Notice 

  • 03. Locomotion 

  • 04. I'm Old Fashioned 

  • 05. Lazy Bird 

  • 06. Blue Train (Bonus Track, Alternate Take) 

  • 07. Lazy Bird (Bonus Track, Alternate Take) 

 これはいいですね。コルトレーンのアクが気になっていたころもこれは好きでした。
 今やコルトレーンも大好きですが、昔はリー・モーガンやケニー・ドリューに耳を向けていました。
 リー・モーガンのまろやかだけど刺激的なプレイ、ドリューのコードとフレーズ、それはそれは胸躍ります。
 この頃ブルースを聴くようになって、さらにジャズの良さが沁みます。
 ジャズにしかないもの、そういうのがありますね。
 ブルースにのめりこもうとしましたが、ジャズも手放せなさそうです。

ジャズをイイ冬の日にて

今日は家でのんびりです。

寒いですが部屋でゆっくりできますね。

昨日は東京でも雪がちらっと降りました。

昔作った自作ジャズコンピで堪能です。

樺沢紫苑「ムダにならない勉強法」

カバサワ・シオン

 勉強法の本はあまたありますが、これは内容読みやすさと実用性において高い書物のように思います。

 人間の記憶は99%は忘れるそうです。そこで記憶に残すのに必要なのはアウトプット、すなわち書いたり話したりということです。

 読んだり聞いたりするのがインプットにあたりますが、その対比が衝撃的でした。以前から樺沢さんの本にはアウトプットの重要性を説いていましたがここまでかと。それはインプットとアウトプットの対比が3対7が研究では好ましく、更には樺沢さんは2対8といことです。書いて書いて書きまくり3日でボールペン一本無くなるときもあるそうです。なぜアウトプットがいいかというと書いたり話したり実行に移すと身体を使うので記憶に圧倒的に残りやすいからだそうです。

 また一緒に勉強する人やコーチの重要性も説いています。それがかなわなければソーシャルメディアでもいいそうです。私もリアルでのコーチや勉強の仲間はほしいです。

 あと「欲張らない」ことも大切だそうです。一冊の本で気づきは3つでいいということ!!えっ!?それだけ?と驚きました。脳のワーキングメモリーが(一度に覚えられる数)3だそうです。

 しかし反面「全部戦略」と言って、本に書いてあることを全てやると圧倒的な結果がかえってくるということです。この2つ相反さないか。そこでどうするか。それは一度の学習で3つで、それをマスターしていったら再び手に取りまた3つとコツコツと攻略して全部やるということだそうです。

 樺沢さんも楽しくなければ身につかないとおっしゃっていますが、この本は楽しみながら学ぶことができました。情動が動いて行動が変わりました。良書だと思います。勉強法の本ならぜひともこれを手に。

ジョージ・ミュラー「祈りの力」

ジョージ・ミュラー

 

 私はドナルド・バードやルー・ドナルドソン、ボビー・ティモンズのようにプロテスタント教会に通っています。他の宗教も好きですが、この一事に励むことにしました。基督教関係の音楽のCDを買うついてにふっと手に取ったのがこの本でした。

 この本の大部分は祈りの大切さ、聖書自体を読む大切さを説いています。

 ジョージ・ミュラーは若いころは奔放な不良だったようですが、教会で真摯に祈る人を見て衝撃を受けて改心します。そのあと教会活動をしたあと何もないところから大規模な孤児院を作ることになります。

 ここで書かれているのは、心を整えるためにバイブルそのものをきちんと読み、日々の心の糧と導きのために祈りを欠かさないということです。

 私自身「十字架の主ゆえにすべてを感謝し、すべてを赦す」という祈りを日々心で唱え、人の幸福と祝福を祈ることをしてから人生が変わってきました。体調が悪いゆえの自分のやつれた姿に落ち込むことも少なくなり、そして人が好きになり素直に人とかかわるのも楽しくなりました。心は一度さまようと己の心身を蝕みますが、ミュラーの言っていることを実践するだけで方向性が変わってきます。それは仏教やヒンズー教の瞑想でもいいでしょう。あまりこだわらないのですが、私はあえて基督教にこだわってみようと思います。何事も一心に専念しなければ何物もえられないですから。

 こういう投稿は初めてですが、本の感想も書いていきたいです。

Bud Powell「Bluenote year」

バド・パウエル

 

 ブルーノートのコンピレーションです。

 「Amazing vol,1 vol,2」のところが圧倒的にすばらしいです。

 jこの時期の他の録音は演奏のテンションが高いだけではなく、怒ったかのようなものを感じさせます。しかしこの二枚分の演奏はテクニックもテンションもあるのに、後期の演奏にたまに含まれる暖かい明るさを感じさせるのです。私は後期のマニアック盤からパウエルに開眼したので後期の枯れた淡いやさしさやかなしさがすきなのでうが、この落ち着いた明るさは格別です。

 もちろんその他の後期の演奏も含まれており、そちらも十分楽しんでします。

 ほとんど持っているのですが、「Amazing」がテープだったので今回購入しました。

 

 

Brad Mehldau「Art Of The Trio Vol.2 -Live At The

ブラッド・メルドー

 

Brad Mehldau(Piano),  Jorge Rossy(Drums),  Larry Grenadier(Bass),

  • 01. It's Alright With Me 

  • 02. Young And Foolish 

  • 03. Monk's Dream 

  • 04. Way You Look Tonight, The 

  • 05. Moon River 

  • 06. Countdown 

 これまた適度にガッツのありながら耽美的です。

 コードは控えめでシングロトーンでロマンテイックにせまります。

 最初はなんだかものたりなかったのですが、何度も聴くたびに引き込まれます。

 音楽はやはり間ですね。

 この時期のメルドーは何をやっても素晴らしかったですね。