さようならフジノウェーブ | 中川明美の南関あらうんど

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去勢手術中の不慮の事故によりフジノウェーブが亡くなりました。
訃報が飛び込んできたのは10月23日。
麻酔が覚めかかったところで立ち上がろうとして転倒し左脛骨開放骨折。
安楽死の処置がとられたといいます。


「北海道の牧場にいたんだが知らせを聞いてすぐに駆けつけた」という高橋三郎調教師。
「誘導馬になってこれまでとは違ったかたちでファンから愛される姿を楽しみにしていただけに残念でならない」と言葉を詰まらせていました。


JBCスプリントを優勝するなど短距離界で大いなる功績を残したフジノウェーブは11歳の今夏、誘導馬として転身するため引退したばかり。
デビューに向けて訓練が始まる矢先の出来事でした。


大井競馬場内には献花台や記帳台が設置され、写真や映像も流され在りし日の姿を偲びます。
また、その早逝を悼んで、誘導馬の騎乗者は黒い燕尾服に喪章をつけて誘導しました。


たくさんの人々に愛されたフジノウエーブ。
まるで競走馬として全うするかのように逝ってしまったのは天命だったのでしょうか。


その功績をたたえ、フジノウェーブが4連覇を達成した東京スプリング盃競走がレース名を改称して、「フジノウェーブ記念競走」として実施されることが発表されました。