怪奇や幻想や夢を失くすなかれ、そうなったら世界はとてつもなくつまらなくなるーーー
◇スは宇宙のス◇ -S is For Space-
レイ・ブラッドベリ 一ノ瀬直二 訳
――ヴェルヌはぼくの父親、ウェルズはぼくの賢明なる伯父さん、ポオは蝙蝠の翼をもった従兄弟、シェリー夫人はぼくの母親だったこともある。バローズやハガード、スティーヴンスンの小説をむさぼり読んだ少年の日のぼく――。幻想と抒情のSF詩人が、読者を幼年時代へ、怪異な夢魔の息づく不可思議な世界へと誘う珠玉短編16編。
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1.さなぎ(Chrysalis)
2.火の柱(Pillar of Fire)
3.ゼロ・アワー(Zero Hour)
4.あの男(The Man)
5.脱出する者の時間(Time in Thy Flight)
6.孤独な散歩車(The Pedestrian)
7.別れも愉し(Hail and Farewell)
8.透明少年(Invisible Boy)
9.僕の地下室においで(Come Into My Cellar)
10.遠くて長いピクニック(The Million-Year Picnic)
11.泣き叫ぶ女の人(The Screaming Woman)
12.微笑(The Smile)
13.浅黒い顔、金色の目(Dark They Were, and Golden-Eyed)
14.市街電車(The Trolley)
15.飛行具(The Flying Machine)
16.イカルス・モンゴルフィエ・ライト(Icarus Mongolfier Wright)
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「スは宇宙のス」です(・∀・)
前作と同じように連想文字から始まる←短篇集です。16作! 例によって既読作品ばっかですがそこはまぁ、1作でも未読が有れば買うとします。というか買うまで分からないし。
……というか9って邦題違うけど明らかに内容同じなんだよな……どーもがいても←きのこ繋がりで明らかだったのでリンク貼りました。
未読作品は少なめでしたが内容が面白かったので気になりませんでした。2のように闇を怖がらない、機械的に合理的になるというのは非常に恐ろしいことです。なんかレムを思い出したな……レムが描いた未来世界も良くて合理的、悪くて非人間的だったから……。これを読んで迷信や怪奇幻想が無いってものすごくつまらないな、と思いました。レムは未来を悲観的に捉えてはいたものの、子どものようなすっごく分かりやすい形で抵抗したんだな、と思ったり。11を読んでレム氏は子どもの味方なんだな、と思いました。
「スは宇宙のス」でした(・∀・)/
次は何気なーくおひさなデンマーク・ミステリでなんとなんと寒い海に進出します!?(*^o^*)/