アーサー・C・クラーク No.15◇90億の神の御名◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

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地球で、惑星で、月で、海で、宇宙での冒険! これぞ、ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク!

 
 
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◇90億の神の御名◇ -The Best of Arthur C Clarke-
アーサー・C・クラーク 中村融 編 浅倉久志・他 訳
 
 
高性能の計算機で、神の御名のすべてを記そうとするラマ僧の奇想天外な計画を軽妙に語る表題作のほか、地球から3000光年かなたの星雲調査におもむいた天体物理学者が発見した衝撃の事実を描くヒューゴー賞受賞作「星」、月面の天文台を訪ねたダフネの胸おどる休暇旅行の物語――本邦初訳の中篇「月面の休暇」、名作『海底牧場』の原型短篇、キリスト生誕を告げた星の正体を探るエッセイや年譜などを収録した短篇集第二弾。
 
 
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1.前哨
  (The Sentinel)
  ……「前哨」参照。
 
 
2.月面の休暇
  (Holiday on the Moon)
  ……ダフネの父親は月で仕事をしている。休暇で地球に帰る予定だったが、その予定が潰され、代わりにダフネたちが月に来ることになった!
 
 
3.おお地球よ……
  (“If I Forget Thee, Oh Earth…”)
  ……「前哨」参照。
 
 
4.時間がいっぱい
  (All the Time in the World)
  ……「天の向こう側」参照。
 
 
5.90億の神の御名
  (The Nine Billion Names of God)
  ……「天の向こう側」参照。
 
 
6.木星第五衛星
  (Jupiter Five)
  ……「明日へ届く」参照。
 
 
7.夜明けの出会い
  (Encounter in the Dawn)
  ……「前哨」参照。
 
 
8.海底牧場
  (The Deep Range)
  ……「海底牧場」参照。
 
 
9.密航者
  (Refugee)
 
 
10.星
  (The Star)
  ……「天の向こう側」参照。
 
 
11.月に賭ける
  (Venture to the Moon)
 
 
12.究極の旋律
  (The Ultimate Melody)
  ……「白鹿亭綺譚」参照。
 
 
13.天の向こう側
  (The Other Side of the Sky)
  ……「天の向こう側」参照。
 
 
14.遥かなる地球の歌
  (The Song of Distant Earth)
  ……「天の向こう側」参照。
 
 
15.幽霊宇宙服
  (Who's There?)
  ……実験衛星が宇宙で漂流しているという報告を受けたわたしは直々にそれを引き取ることに。ところが、その時着た宇宙服の中で異質な音が聞こえて……!?
 
 
16.ベツレヘムの星
  (The Star of Bethlehem)
  ……キリストの誕生を告げた星の正体とは?
 
 
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「90億の神の御名」です(・∀・)
 
 
この短篇集は日本で独自編集したベスト・オブ・クラーク、第2弾です。「第2弾なら第1弾から読めや」なんですが、なんでこうなったのかは自分でも分からない← 収録されている短篇がみんな1951〜58年のものなのでそれを鑑みたのか?
 
 
故に読んだことのある作品の方が多いという「買った意味あったのか」状態でしたが、初めて読む短篇もあったので読んだ意味はありました。
 
 
2は初めて月にやってきた少女のお話。初めて目にする光景やもの、今まで知らなかった知識を手に入れ、新たな世界が開かれる様が描かれています。ジュヴナイル・ノヴェル化したらもっと掘り下げた話が出来たと思います。
 
 
8はあの長編の原型です。序文そのまんま。フランクリンのふの文字はカケラもありません。フランクリンとバーリーの友情は良いですよねぇ。
 
 
15は非業の死を遂げた幽霊か!? と思わせて実は! な話。最後のオチがほんわかしています。君ねぇ……怒りたくても怒れないじゃないですか。
 
 
16はエッセイでクラークの天文学的考察が描かれています。金星、彗星、超新星、神様のやることはどんなことでも人間にとっては大いなる、永遠永久の謎ですね。
 
 
「90億の神の御名」でした(・∀・)/
次はついにジュナの冒険、最終回(*^o^*)/~