山形県米沢市は、
室町時代は伊達家が領し、
江戸時代は上杉家が入封し、
町の基盤を築いていった。
中でも、上杉鷹山(1751-1822)は、
殖産振興政策を展開し、
養蚕や米沢織を特産品とした。
米沢織では、
糸づくりから意匠、染色など
多くの関連工程を産地内で行った。
織物の先進地だった新潟県小千谷より
技術者を招き「縮布」を生産。
下級武士にも織物製造を奨励し、
米沢の経済を支えた。
先人は、その土地に合った産業を
見出し、発展させた。
その例は多くあるが
現代では、何があるだろう?
新興産業を考える上で、
現代と当時の違いは何か。
私の郷里は、織物で発展したが、
今は衰退している。
様々な取り組みがされているが
大きな変化はない。
歴史上でも成功した地域殖産振興の
研究があれば学んでみたい。
(参考:石垣 2016.8、まちの解体新書、山形県米沢市)