逆境の中で生き続ける | 想いが伝わる本を書くブログ

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武蔵野デジタル出版社長の牛田肇がモーモーするブログです♪

着物市場は、平成2年に
1兆5000億円だった市場が、
平成25年には2750億円
にまで縮小したといわれる。

 

低迷する着物市場の中でも、
新潟県のきものブレインは、
業績を伸ばしている。

 

着物の加工のワンストップサービス
から、アフターケアまでだけでなく、
ベトナムでの縫製、着物虫干し保管、
水で洗える正絹、
無菌養蚕工場での繭の生産、
地元十日市でのきもの文化村創設
など、多面的に事業を展開している。

 

岡元松男社長は、

「昭和51年の創業当初から
お客様のニーズを常に考えてきました
利益目的で始めた事業は
一つもありません」

という。

 

従来のクリーニング技術では
修復不可能な状態を、
着物の引き染めの補正技術を応用し、
見事によみがえらせる。

これが口コミで広がり、1000人
ほどの依頼が舞い込むが、
もうけなしの価格設定と発送作業で
赤字が続いてしまう。

 

経営環境も逆境が続いた。
バブルの崩壊、中越地震、
取引先の倒産、
リーマンショック、想定外の円安
など、業績がガタ落ちする中で、

 

「着物を着る人の立場に立てば
 必ず道は開ける」

 

とお客様目線のブレない商品開発
による巻き返しを図り続けた。

 

市場の低迷を言い訳にせず、
訪れたチャンスをわが物にせず、
還元していくところに強さが
あるといわれている。

 

(石垣 2016.8、逆境をチャンスに変えた社長の決断、岡元松男 きものブレイン)