ユニクロの海外進出は、2001年、
イギリスロンドンへの出店が第一歩。
以来、17ヵ国に進出。2015年で
グループ売上の35%を
海外事業が占めるまでに成長した。
しかし、最初の海外進出のロンドン
では21店舗のうち16店舗が閉店。
120億円の損失を出した。
2番目の中国でも売り上げが伸びず、
2005年の北京も1年たたず閉店。
ユニクロの海外進出は、
最初から上手くいったわけではない。
当初は、現地の所得水準に配慮した
価格設定などを行っていた。
多くのトライ&エラーから、
ようやく成功したのは、
日本と同じ価格、やり方で勝負した時
確信したのは
「人材育成が成否を決める」
と柳井氏はいう。
「ロンドンでは、
『現場のスタッフから店長まで
全員が経営マインドを持って
対等に話し合うユニクロ流』
が全く理解されなかった。
「この国の人はこんなことはしない」
「そのやり方は通用しない」
と反発されました。
だからこそブレてはいけない。
ユニクロのDNAを
きちんと身につけた『経営者』を
送り込まなければならないのです」
日本人か外国人かは関係ない。
ユニクロは、2010年から社内に
教育機関を創設し、人材育成に力を
入れている。
(アエラ 2016.4.11、仕事の教科書、柳井正 ファーストリテイリング)