災害への準備 | 想いが伝わる本を書くブログ

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武蔵野デジタル出版社長の牛田肇がモーモーするブログです♪

今日が終わる0時近くのJR中央線車内。
飲み会帰りが多いのか、少し賑やか。

“バタン”

と人の倒れる音。
扉に寄りかかっていた青年でした。

社内の女性が「大丈夫ですか」と
声を掛け、青年は立ち上がりました。

すると、30秒ほどして、また

“バタン”

同じ青年でした。
青年は、酔っているのではなく、
顔が真っ青になっていました。

再び社内の女性が、声を掛けるも、
青年は、フラフラな感じ。

丁度、電車が停車中。
青年をホームに連れ出そうと
したときに、発車のベルが鳴りました

「誰か…」

と女性が口にしたとき、
おじさんがとっさにホームに飛び出て
非常ボタンを押しました。

非常ベルの中、青年は、
声を掛けた女性と一人の男性に
支えられホームのベンチに
運ばれました。

青年は、正気を取り戻して

「大丈夫」

といいます。

すると、運んだ一人の男性は、
青年の下瞼(まぶた)の裏を開いて、

「貧血の症状があるから、
 病院で診てもらった方がいい。
 僕は医者だから」

と診断。
青年は医務室に運ばれて行きました。

もし、その医者の男性がいなかったら
適切な処置ができなかった
かもしれない場面でした。

あらためて、

「緊急時、頼りになるのは専門家」

だと思いました。
しかし、

「災害時、ケガをした時、
 どうすべきか?」

を考えると、
119番はパンクかもしれない。
道路・交通も遮断されていることも。
病院・医師への連絡方法は?
自助による応急対応も必要なのか?

「自分が当事者になった時に備えて、
 準備もしていなければ、
 対応もできない」

と思ったのでした。

(牛田肇 武蔵野デジタル出版)