「そこに山があるから」登るのではない | 想いが伝わる本を書くブログ

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武蔵野デジタル出版社長の牛田肇がモーモーするブログです♪

中学時代に本多勝一氏の「中国の旅」
を読み、「事実が伝えられる」ことの
重さ、伝える側の強さを感じました。

本多先生の言葉はジャーナリスト故か
表現がストレートだと思いました。
誤解も恐れない強さがあります。

本多先生の言葉の最後は
「ひねくれた心」です。

例えば、
「なぜ山に登るのか?」
の答えは、
英語では
「なぜなら、それがあるから」
ですが、誰かの日本語訳で、
「山があるから」
となってしまいました。

実は、「それ」を指してるのは
一般的な「山」ではなく
最高峰の「エベレスト」のことです。
「誰もが登れない最高峰の山」
だから登るのだ。

それを本多先生は「ひねくれ」
と表現しています。

「「ひねくれた心」つまり、
ものごとを外面に出ているままに
単純に見ていては、その裏の事実を
見落としてしまう。

みんなが考えるように考えていては、
最も基本的なことが理解できていない
ことがいえるのです」

(「ルポルタージュの方法」本多勝一、朝日新聞社)