築地銀だこは２０１１年、
仕入れのタコの価格が２倍に急騰し、
収益構造が崩れかかった。
運営するホットランドの佐瀬守男社長
は、輸入する専門商社に原因を尋ねた
しかし「タコの不漁」以上の情報は、
得られなかった。
信頼している取引先であったが、
本当かどうか確認する術がない。
しかし、タコを大量輸入している
会社はほとんどなく、価格の決定権も
調達先が握っていた。
「脆弱な調達体制は
根本的な欠陥である」と佐藤社長は
「特定の仕入れ先に依存する危うさ
には薄々気付いていたが、
先送りにしていた。
その問題が露呈した。
新たな調達源を見つけるしかない」
と、自前の調達に切り替える決断をし
海外でのタコが取れる港があると
聞けば、自ら現地に飛んだ。
訪れた国の数は約２０カ国に及んだ。
（日経トップリーダー 2015.2、社長の決断、佐藤守男 ホットランド）