損得でなく、善悪で考える | 想いが伝わる本を書くブログ

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武蔵野デジタル出版社長の牛田肇がモーモーするブログです♪

無漂白、無添加のモヤシなどをつくる
サラダコスモは、1996年の
О-157騒動でのカイワレ大根への
疑いで風評被害を受けた。

風評被害の影響は計り知れなく、
売上の1/4を占めるカイワレ大根が
一気に売れなくなった。

1カ月経っても状況は改善せず、
中田智洋社長は、
70人いた担当の従業員への
決断を迫られた。

「損得で考えれば、
解雇の方法もありました。

しかし、善悪で考えれば、
その選択はありません。
今まで会社に貢献してくれた努力を
無にすることになります。
残された人にも不安が残ります。

そこで担当者を集めて宣言しました。

『会社の資金が尽きるまで
一人も解雇しない。
だから、カイワレ大根に代わる
新製品開発に取り組んでほしい』」

従業員の表情はみるみるうちに
ホッとした表情に変わり、
そこから従業員の頑張りによって、
赤字転落せずにしのぐことができた。

新商品も立ち上がり、2002年には
新工場を立てるまでに回復した。

「O-157騒動のとき、
もし解雇や給与カットをしていたら、
新製品や新工場はできていなかった
と思います」

(日経トップリーダー 2015.2、社長の決断、中田智洋 サラダコスモ)