築地銀だこの佐瀬守男社長は、
タコの仕入れのために
約20カ国の現地に足を運んだ。
しかし、多くの困難にも直面した。
例えば
スリランカでタコが獲れると聞いて
行ったらデマだった。
ミャンマーでは、漁法が原始的で
(岩に石をぶつけた振動で取る)
あったため、十分な量が確保できない
アフリカでは、強盗に3回拉致された
それでも、現地を視察し、交渉した。
懸命に走り回る中、
徐々に打開策が見え始めた。
タコはどの海域にもある程度いるが
食べる習慣がないので
漁法を知らない国が多かった。
佐瀬守男社長は、
「単に調達先を探すだけでは不十分
現地の漁師を啓蒙する対応が必要」
と、タコツボ漁の指導と、
獲ったタコの買い取りを約束した。
この2つを粘り強く交渉し、
調達先を広げていった。
(日経トップリーダー 2015.2、社長の決断、佐藤守男 ホットランド)